みんなのケータイ

車のエアコンを遠隔起動、「Honda リモート操作」で寒い日も快適

 冬の早朝、クルマに乗り込むと結構、寒かったりする。すぐにエアコンで暖めても、快適な温度になるまで時間がかかるものだ。

 駐車場に置いてあるクルマのエアコンをリモートでオンにしたい。ちまたにはそうしたニーズに応えるために「エンジンスターター」と呼ばれる機器も存在している。

 筆者の愛車であるホンダ「Honda e」では「Honda リモート操作」というiPhoneとAndroid向けのアプリが提供されている。

 Honda eにはソフトバンクの通信回線が内蔵されており、リモート操作アプリとHonda eがネット経由でつながるようになっている。

 離れた場所に居てもリモート操作アプリから「コントロール」というメニューを選ぶとエアコンをオンにすることが可能だ。オンにすることで30分間、エアコンが稼働する。自宅で出かける準備をしつつ、出発時間前にオンにしておけば、クルマの中は暖かく、すぐに出発できる。

 Honda eは電気自動車であるため、出発前に数十分、エアコンをオンにしていても、騒音はほとんどないし、排気ガスも出さないのも、気軽にエアコンをオンにしておける理由とも言える。

 リモート操作アプリではクルマの状態も把握できる。電気自動車なのでバッテリー残量や航続可能距離などがわかるだけでなく、ドアのロックがキチンとかかっているかなどもわかる。ショッピングモールの駐車場に止めた後「あ、鍵かけたっけ?」と不安になったとしても、リモート操作アプリで確認すれば安心だ。

 また、「クルマを探す」ということもできるので、巨大な駐車場に止めてしまい、場所がわからなくなってしまったときも、すぐに停車位置を調べることができる。

 気に入ってはいるものの、利便性があるのか悩ましいのがドアのロックとクルマの電源オン機能だ。

 Honda eにはドア部分とダッシュボード部分にNFCリーダーが装備されており、AndroidのNFCをドア部分にかざすとドアロックが解除され、ダッシュボード部分にかざすとクルマの電源がオンになり、すぐに走り出せるようになる(iPhoneの場合は暗証番号を打ち込むと同様のことができる)。

 「スマホと連携してすごい!」と思えるが、ただ他のクルマで提供されているようなスマートキーがあれば、クルマに近づけばドアロックは解除されるので、どちらかと言えばスマートキーのほうが便利のような気がしてならない。

 スマホがあれば、スマートキーを持ち歩かなくてもドアの解除ができ、クルマを動かせるというメリットはあるが、いまだに「スマートキーを持たずにクルマで外出する」ということに慣れないので、ついついスマートキーを持ち歩いてしまうのだった。

 とはいえ、スマホでドアロックを解除し、エンジンを始動させるというのはアップルもグーグルもやり始めているだけに、こんな操作性というのは何年か後には当たり前の感覚になっていくのだろう。