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シビックのカーナビ・スマホ連携がめちゃくちゃ楽しい

インターナビとスマートフォンは絶対に連携すべき!

 ホンダ シビック ハッチバックを購入した。MT車である。電動化の波がすごい勢いで押し寄せるなか、もしかするとこういったMTのファミリーカー(誰がなんと言おうとファミリーカーである)で、きちんとADAS(先進運転支援システム)にも対応する新車を入手できるチャンスはもう二度とこないのでは、と思い、マツダ CX-3(MT車)から乗り換えた。

 現行モデルのほとんど最後の生産分だ。新型も予告されているが、日本国内に流通するのはハイブリッド車のみと言われているので、やっぱり二度とMT車は入手できないのかもしれない。ギリギリ注文が間に合って本当に良かった。

超カッコいいシビック ハッチバック

 それはともかく、このシビック ハッチバックに装着されている純正カーナビ「インターナビ」のスマートフォン連携が、今さらながらめちゃくちゃ楽しい。インターナビには専用の通信インターフェースが装備されていて、インターネットを介してセンターサーバーと通信することで、同じインターナビ装着車の走行情報をもとにしたデータを利用してナビしてくれる仕組みになっている。常に最新の交通状況を確認しつつドライブできる、というわけだけれど、面白いのはそこではない(便利だけど)。

グローブボックス内にある通信インターフェース

 ポイントは、車両がインターネットに接続しているので、スマートフォンからもマイカーの情報を見られること。具体的には、専用のスマートフォンアプリやWebサイトを利用する。車両購入時に「Honda Total Care」か「インターナビ・プレミアムクラブ」のどちらかに無料会員登録することになるが、筆者の場合はHonda Total Care会員なので「Honda Total Care」アプリ(またはWebサイト)を使う形になる。

「Honda Total Care」アプリ

 Honda Total Careアプリには、車両のメンテナンスに役立ついろいろな機能があり、なかでも面白いのは累積走行距離や、移動ごとの距離、時間、燃費がわかる機能。あいにく納車後から忙しくてろくにドライブできていないのだけれど、いつ、どういう走り方をしたのかがすぐに手元で振り返れるのは便利だ。ナビ側で設定すれば、さらに出発地と訪問地の情報もわかるようになるので、ドライブの思い出を残せる、という意味でもうれしい。

移動ごとの距離、燃費、ガソリン消費量がわかる
「ドライブの記録設定」をすれば出発地、訪問地の情報も追加される。残念ながらまだ設定だけして走行していない

 月ごとのガソリン消費量、走行距離、二酸化炭素排出量などの統計データをチェックできる機能もある。これをもって「じゃあ、来月はもっと乗ろう」とか「燃費に気を付けよう」とか、そういう気分になるわけではないが、ただただ情報を見ているだけで心が満たされていく気がする。ちなみに給油記録も付けられるようになっているのだが、これは手動で記録しなければならず、面倒なので使っていない。給油した(燃料が増えた)タイミングは車両側でも把握できるはずで、情報として連携できそうなものだが、どうなのだろうか。

グラフィカルな感じでガソリン消費量や走行距離なんかがわかる。眺めているだけで心が満たされる

 それはそれとして、カーナビ機能との連携もできる。あらかじめスマートフォン側で目的地・経路を設定しておいて、それをインターナビに送信しておけば、クルマに乗り込んだ後、ほとんど操作なしで目的地設定が完了する。ドライブに出かける前日の夜のうちにルートを決めておいたり、当日の移動休憩中に次に観光したいスポットを探して目的地に設定しておいたり、というように、余裕をもってナビ設定できるわけだ。狭い車内でカーナビ画面を操作するより、ずっと快適。

Honda Total Careから連携するカーナビアプリ「internavi Pocket」でルートを決定
ルートを送信してからクルマに乗り込むと、カーナビ起動直後に受信し、ルート案内が始まる

 あと、アプリ内からディーラーに連絡して定期点検や車検などを予約することも可能で、わざわざこちらから電話をかけたり、ディーラーの担当者からいちいち電話連絡してもらう手間をお互いに省けたりもする。世の中にはもっと進んだシステムを採用するクルマもあるが、クルマとスマートフォンがつながるだけでこんなにも楽しくなるんだなあ、と思いつつ、なかなか伸びない走行距離画面を眺めるのであった。ドライブ行きたい。