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「auでんき」ならUQ回線が毎月638円/858円安くなるが、それ以前にアプリが便利で楽しいんじゃ?

 携帯電話料金に関する動き、相変わらず活発ですね。私も先日「povo2.0」をeSIMで新規契約しまして、「ものの1~2時間で、自宅に居ながら電話番号を取得できるのか……」と心底驚きました。

 さて、その料金戦争にも繋がる話なのですが、私は「auでんき」を2020年10月より契約しております。基本的にはそれまでの電気料金と変わらない価格体系(各地域電力会社の基本プランに相当する設定)で、かつau系の携帯電話サービス加入者が家族にいれば、電気料金に対して毎月1% / 3% / 5%のPontaポイントが還元されるのが特徴のサービスです。

「auでんき」のWebサイト

そもそもアプリが楽しい「auでんき」、1~5%のポイントも貰える

 実際、我が家では冬場だと電気料金が月1万円を超えるので、2021年初等には500円相当のポイントを貰いました。電気料金自体が安くなればもっと嬉しいですが、それでも今まで東京電力がなんのポイントも配っていないことを考えれば、メチャクチャお得。契約のスイッチングについては相当悩みましたが、契約から1年経ってみた今は、本当に変更して良かったと感じています。

 そして、事前の想定以上だったのが「auでんき」アプリの出来です。「auでんき」に移行すると、毎月の検針票は自宅ポストに投函されなくなり、よって領収書も紙では発行されません。それを代替する位置付けの専用アプリなのですが、このビジュアルが凝っていて、ちゃんと実用的なのです。

メイン画面
電気利用量・料金の週単位グラフ

 上部の画像左がアプリのメイン画面、右が週単位の利用量グラフ画面です。メイン画面では、月初からアプリ起動時前日までの電気料金(使用量ではない)がきっちり表示され、1日でどれだけ増えたかを明示してくれます。また、このペースでいくと月末にどれだけの料金になるかも予測してくれます。この時点でもう、紙の検針票よりはるかに親切です。

 もちろん料金が分かったからといってすぐ電気利用量を減らせる訳ではないかもしれませんが、意義はあると思います。「月9000円なら1日換算で300円」と頭で分かっていても、夏場でたまたま雨の降った日が272円だったりするのを見ると、やはり気候と電気料金の連動性を再認識し、ひいては環境問題への意識にも影響するのではないでしょうか。

 算定した利用量および料金はアプリ内で継続的に確認でき、前月比・前年比もグラフで簡単にチェックできます。この積算具合がもうなんといいますか、フィットネストラッカー的で、とにかく興味深いです。もし私が「auでんき」からさらに別の新電力会社にスイッチするときは、このグラフが見られなくなってしまう……。ここでもう、囲い込まれてしまっている筆者なのでした(笑)

 ちなみに、かなり込み入った話になりますが、現在では「auでんき」アプリのAndroid版は、Google Playストアから配信されています。auの独自アプリストアに頼ることなく、一般的なAndroidスマホでアプリを入手できます。

UQモバイルの「くりこしプラン」なら月638円/858円安くなる

 こうして、すでに「auでんき愛」が高まっている中で、新たに設定されたのがUQモバイルの「自宅セット割」です。UQモバイルの新プラン「くりこしプラン」を、「auでんき」か、あるいはau系の固定インターネットサービスとセットにすると、携帯電話料が月あたり638円/858円安くなります。

UQモバイルのWebサイトより引用した価格表。やはり月あたり638円/858円の値引きはお得感高いですね

 たとえば、スマホの利用頻度は低いがそれでもスマホを持ちたいといったシニアの方なら、月3GBのプランが月額990円で契約できるので、相当割安だと思います。親2人・子2人というような家庭でも、全員がそれぞれ638円/858円引きになるのは魅力的でしょう。

 筆者もauからUQへ変更すべきか、改めてまた悩む日々です。以前、高らかに「俺はeSIM2枚使いでいく」と宣言したものの、この料金には惹かれるものがあります。しかしUQにすると、キャリア版のハイエンド端末(Galaxy Z Flip3等)が買いにくくなるからなぁ……。

 最後は愚痴になってしまいましたが、言いたい事はもう「auでんきアプリ楽しいよ、みんな使ってみてね」──これだけでございます。auかUQモバイルを契約していて、「東京電力管内在住で『従量電灯B』プランを選択」「一軒家か『高圧一括受電していないマンション』に住んでいる」方でしたら、検討の価値は十分あると思いますよ?!

一軒家で、こうしたスマートメーターへの取り替えが済んでいる方なら、auでんきへの移行は特に簡単なはず