みんなのケータイ

5G契約への切り替えで大失敗

 先日、外出先で愛用のSurface Goを開いたところ「LTEに繋がらない」というトラブルに遭遇しました。

 持ち運んでいる最中にSIMカードの接触不良が起こり「SIMカードが検出できない」といった旨が表示されることも過去にはあったのですが、今回はしっかりとSIMカードを認識した上で「圏外」の表示です。

 何度か再起動を試したり、SIMカードを抜き差しするも症状は改善せず、その場ではスマートフォンのテザリングに接続して凌いだのですが……帰宅後、SIMカードが原因なのか、それともSurface Goに問題があるかの切り分けを実施。

 同じくLTE対応パソコンのThinkPad X1 Carbonや手持ちの複数のスマートフォンに、Surface Goに入っていたSIMカードを挿してみたり、ほかのSIMカードを挿してみたりを繰り返し、原因はSIMカードにあることがわかりました。

 しかし、圏外と表示されたSIMカードを挿したスマートフォンでも、通信できるものもあります。

 SIMカードの故障ではない、しかし今まで挿していたSIMカードで突然通信が行えなくなったので相性の問題でもないし……なんだろう? と原因が特定できなくなったところで気付きました。

 「そのSIMカードでの契約プラン」です。

 Surface Goに挿しているSIMカードはつい最近、4Gから5G契約へ変更したSIMカードでした。

 5G契約のSIMカードは5G非対応のスマートフォンやタブレットでの動作は保証外。そもそもアンテナピクトも立たず通信できないものもあれば、音声通話やSMSが使えなくなるケースがあるとアナウンスされています。

 今回筆者の手元にあるLTE対応のタブレットやノートパソコンも5Gには非対応。

 そのため、5G非対応のスマートフォン同様に、5G契約のSIMカードが利用できなかった、という結論に達しました。

 各社から発売されるスマートフォンの多くが5G対応になり、メインで使っている回線以外も5G契約に変更しておけば、新たに購入したりレビュー用に借りた機種でも5Gをテストしやすくなると手持ちの契約のうち、大容量のデータ通信が行える回線を5G契約に変更しておいたのですが、まさかノートパソコンなどで不都合が出るとは……。

 このまま使えないのは不便なので、Surface Goに挿しているSIMカードの契約を4Gに戻し、無事にネットに繋がることを確認。4Gから5G、そして5Gから4Gへと2回分の事務手数料を支払うことになり、かなりとほほ……な話になってしまいました。

 最近世間を賑わせているahamo、povo、SoftBank on LINEなども3000円前後の料金で20GBのデータ容量、そして5G通信も利用できるため、メイン回線の乗り換え先だけでなく、サブのスマートフォンやタブレット、ノートパソコンなどとの組み合わせにも最適だと考えている人も多いでしょう。

 しかし、「5Gが使えるSIM」はそれらの機器との組み合わせで、通信ができない可能性があります。

 筆者と同じ悲しみを味わいたくない人は、使いたい機器が5G通信の行えるSIMカードでの動作確認がわかるまでは、ちょっと待った方がいいかもしれません。