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ちょっと使いにくい「d-tab Compact d-42A」の指紋認証センサー

 「ZenPad 3 8.0」ぶりに購入したAndroidタブレット「d-tab Compact d-42A」。購入に至った理由の1つは、 指紋認証 の存在でした。

 「ZenPad 3 8.0」には、指紋認証が搭載されていません。スマートフォンの指紋認証にすっかり慣れてしまった筆者にとって、「触るだけでロックを解除でき、セキュリティも向上できる」点で、指紋認証は非常に重要な存在です。

 「d-tab Compact d-42A」の指紋認証は、右側面にある電源ボタンがセンサーを兼ねており、電源ボタンを押すことで指紋認証できます。また、指紋認証のほかに顔認証にも対応しており、こちらは電源ボタンを押した後に、画面を見るだけでロックを解除できます。

本体側面の電源ボタンが指紋認証センサーを兼ねる
指紋認証機能
顔認証機能も搭載

 さて、期待していた指紋認証ですが、実際使ってみるとやや使いにくいところもいくつかありました。

 まず1つ目は、パターン解除の頻度。

 Androidでは、セキュリティを高めるため、指紋認証ではなくパターン認証での解除を要求されることがありますが、その頻度がとても高いのです。1日に1回は当たり前、多いときは1日に何度もパターン認証を要求されました。

 筆者の場合、スマートフォンに比べてタブレットの利用頻度は低く、1日1回触る程度であることも多いです。このため、毎日の初回解除は、結局指紋認証ではなくパターンで解除することになり、指紋認証がさほど役立っていません。パターン認証となる期間を長くできればいいのですが、残念ながらその設定は今のところ見つけられませんでした。

 また、センサーが右側面にあるため、片手持ちでロック解除しようとすると、解除する指はほぼ右手に限定されます。

 スマートフォンであれば手に握る操作になるため、持ち方次第で左手などいろいろな指を設定できますが、タブレットでは画面が大きいため左手の操作はかなり厳しい。本体をテーブルに置いて使う場合は左手でも解除できるのですが、タブレットとしては本体中央にセンサーがあったほうが使いやすいなと感じました。

 最近は、指紋認証ではなく顔認証をメインに使っていますが、セキュリティの面では指紋より劣ることに加え、パターン認証を求められる頻度が多いことに変わりはありません。

 せめて“3日に1回”程度まで期間を延ばしてくれると使いやすくなるのですが、アップデートでそんな機能が搭載されることを期待しています。