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iPad Airの「Type-C」は本当に便利なのか?

【iPad Air(第4世代)】

 iPad Air(第4世代)を使い始めて、やはり便利だなと思ったのが「Type-C」です。以前まで使っていたiPad Pro 9.7はLightning端子だったので、充電だけでもAndroid端末やパソコンとは別にケーブルを用意する必要がありましたが、今は同じケーブルが使えるので便利です。

 またType-Cでの接続で、各種周辺機器をつなげられるのもうれしいポイント。たとえば動画撮影に使用している「OSMO Pocket」も、Type-Cアダプターを使えば直接接続して撮影データの転送が可能です。

OSMO Pocketは専用アプリを使ってiPad Airに直接データを保存できる

 ただし意外と融通がきかないというか、落とし穴的なポイントもあります。たとえばAndroidスマートフォンとの接続。動画の撮影はXperia 1 IIなどAndroid端末を使うことも多いので、その撮影データをiPad Proへ移動させたいときがあります。もちろんクラウドサービスを使えばワイヤレスでやりとりできるのですが、動画はデータサイズも大きくケーブル接続のほうが転送速度は速いので、極力有線で接続したいところです。

 というわけでiPad AirとXperia 1 IIを直接Type-Cケーブルで接続してみたのですが、iPad Airは認識してくれませんでした。Xperia 1 IIのほか手元にあるPixel 5やTCL 10 Proでも試してみましたがダメです。

iPad AirとXperia 1 IIほかAndroid端末を直接ケーブルでつないでも認識しなかった

 Android端末をストレージとして認識してくれればデータの転送がラクなのですが残念。ただiPad AirからAndroid端末への給電はできたので、モバイルバッテリーがわりにはなりそうです。

 そこでiPad AirとAndroid端末を直接接続することはあきらめて、Type-C接続が可能なSSDを使って、データのやりとりをすることに。ところがこのSSDもiPad Airに接続したところ、最初は認識してくれません。

 これは、単純にファイルのフォーマット形式が「NTFS」になっていたため。いったんSSDをWindowsパソコンに接続して、形式を「exFAT」でフォーマットしたら、iPad AirでもXperia 1 IIでも問題なく認識しました。これで外付けのSSDを介してですが、iPad AirとAndroid端末のデータをワイヤードでやりとりできるようになりました。

外付けのSSDは認識したので、サイズの大きなデータはSSDを経由してやりとりすることに

 iPad AirのType-Cではもうひとつ落とし穴にはまったというか、失敗したポイントがあります。iPad Airで動画編集をする際に外出先ではイヤホンを使って作業をするのですが、意外とイヤホンを持って行くのを忘れてしまうこともあり、ブリーフケースに専用のイヤホンを入れておこうと、Type-C接続のイヤホンを購入しました。

 ところがこのイヤホンをiPad Airに接続しても音が出ません。よくよく調べてみると、iPad AirでType-C接続のイヤホンを使う場合はDAC(デジタル信号をアナログ信号に変換する回路またはコンポーネント)内蔵タイプじゃないとダメなんですね。

Type-C接続のイヤホンを購入したものの音が出ず・・・・・・

 購入したイヤホンの商品説明をチェックしてみると「アナログ式」と書いてありました。このタイプのイヤホンはDACを内蔵していないので、iPad Airにつなげても音は出ないわけです。みなさんもiPad Air用に有線Type-Cイヤホンを購入する場合は、アナログ式を選ばないようにお気を付けください。

説明書のほか公式サイトの商品名にも大きく(アナログ式)と書いてありました