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Android 10になった「Galaxy Note10+」をチェック

【Galaxy Note10+ SC-01M】

 メイン端末として使用しているドコモ版Galaxy Note10+が、Android 10にバージョンアップした。配信を開始した2月3日に、早速導入。追加された新機能などを試してみた。

 正直なところ、Android 9からAndroid 10に変えても、すぐに大きな変化は感じられないかもしれない。ホーム画面や通知のクイック設定パネルのデザインはそのままで、変更しなければ、ナビゲーションキーも従来同様、「戻る」「ホーム」「アプリ履歴」の3つが表示されている。「いざ、メジャーバージョンアップだ」と意気込んでいると、拍子抜けしてしまうかもしれない。

Android 10になったGalaxy Note10+

 とは言え、細部にはAndroid 10の機能がしっかり取り入れられている。そのひとつが、「ダークモード」だ。これは、常時または時間帯に応じて、ユーザーインターフェイスを黒が基調となったデザインに変更するための機能。Android 9のころのGalaxy Note10+にも、「ナイトモード」という同種の機能が搭載されていたが、これはサムスンが「One UI」上に独自で実装したものだった。

 グーグルはAndroid 10から標準機能として「ダークテーマ」を取り入れており、バージョンアップしたGalaxy Note10+でもこれを利用できる。違いは、ダークテーマを採用するアプリが増えたところ。Android 9のころは、一部アプリに止まっていたが、このバリエーションが拡大した。Android 10用に標準でダークテーマに対応したとみられるアプリが黒が基調となったデザインで表示されるのは、意外と新鮮だ。

ナイトモードがダークモードになり、対応アプリが増えた
Google純正アプリも、きちんと黒基調で表示される

 ジェスチャーナビゲーションにも、Android 10の標準に近い操作方法が加わった。ただし、こちらは少々微妙な印象。戻る操作をする際に、画面左端から右端にスワイプしなければならず、ディスプレイサイズの大きなGalaxy Note10+の場合、片手で持つと指が届きづらい。一部のアプリと操作が干渉してしまうこともあり、結局筆者は、画面下に小さなバーが表示されるタイプのゼスチャーナビゲーションに戻してしまった(この操作は、Android 9のときから利用できた)。

ゼスチャー操作にも対応したが、画面サイズの関係で少々使いづらかった

 プライバシー関連で大きいのは、位置情報の許諾の選択肢に、「アプリが使用中の場合のみ許可」が追加されたことだ。iOSではおなじみの機能だが、これに設定しておけば、バックグラウンドで知らない間に位置情報を取得されている心配がなくなる。アプリによってはユーザーの現在地に基づいて通知を出すようなものもあるため、すべてこれに設定してしまうとかえって不便になるが、起動時のみ位置情報を知らせれば事足りることも多い。

 位置情報にアクセスしようとした際にポップアップ画面が表示されるほか、あとからでも「設定」の「プライバシー」にある「権限の管理」から、「位置情報」を選ぶことでアプリごとの設定を変更できる。素性がはっきり分からないアプリや、バックグラウンドで位置情報を収集する必要性のないアプリは、位置情報をある程度制限しておくといいだろう。

位置情報の権限を、細かく調整することができる
デバイスケアもデザインが変わり、より見やすくなった

 Android 9からAndroid 10になったことに伴い、サムスン電子独自のOne UIも、バージョンが「2」に上っている。バージョンアップの告知ではあまり触れられていないが、この変更が効いているところもある。すぐに気づいたのが、「デバイスケア」のユーザーインターフェイス。デザインが変わり、それぞれの項目にバーが表示されたことで、ストレージやメモリの残量が一目で分かるようになった。

 正直なところ、以前のようにOSのバージョンが1つ上がるだけで、動作速度が上がったり、劇的に使い勝手が変わったりといったことはないが、よりかゆいところに手が届くようになった印象。端末発売からOSアップデートまでが比較的早かったことや、グローバル版との時差もあまりなかったことも、評価できるポイントだ。