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ドコモ回線契約なのにd払いが利用できなくて辛い

【arrowsケータイ F-03L】

 10月から始まったキャッシュレス消費者還元事業により、もはや使わない方が損になっているコード決済。クレジットカードやFeliCa決済に比べてポイント還元率が高いキャンペーンを行っているサービスが多く、使い方によっては1回の支払いで20%近い還元を受けることができます。かくいう私も各サービスが積極的なポイント還元を始めたタイミングでさまざまなキャッシュレス決済を契約、ポイント還元状況に応じて活用しています。

d払いはフィーチャーフォン非対応。貯めたポイントを「dポイント」アプリで使うことはできる

 しかしその恩恵を受けられるのはスマートフォンだけ。残念ながらフィーチャーフォンであるF-03Lは、他社サービスはもちろんのこと、ドコモのサービスであるd払いも非対応のため、コード決済を利用することができません。

 また、ドコモの回線に紐付けられたdアカウントでd払いを使う場合は、契約回線でなければ利用できない仕様になっており、別の端末で使うことができません。SIMロックフリーの端末はもちろん、別契約したドコモのスマートフォンであっても、契約回線が異なるためd払いが利用できないのです。

F-03Lで契約したdアカウントでログインするとエラー

 といっても完全に使えないわけではなく、パソコン向けサービスではd払いを利用することが可能です。たとえばAmazonの場合はspモードでの認証は必要なものの、支払いにd払いを利用できます。ただし支払いは電話料金合算払いのみのためクレジットカードを使うことはできません。

Amazonではd払いが使えるが電話料金合算払いのみ

 また、d払い自体は他の携帯電話キャリアやMVNOの回線でも利用できるサービスなので、新規にdアカウントを作成すればスマートフォンでd払いを使うことは可能です。そのままだと貯めたポイントがフィーチャーフォンとスマートフォンで別々になってしまうのですが、「ポイント共有グループ」という設定を行うことで、両方の端末でd払いを貯められるようになります。なお、この設定はオンラインでは行えず、必ずドコモショップで設定してもらう必要があります。

 ポイント共有グループの設定をすれば実利用上はほとんど変わらない、のですがちょっとだけ差がでるのが、ドコモが現在実施中のキャンペーン「dポイント スーパー還元プログラム」。このキャンペーンはドコモのサービスや契約状況によって還元率がアップする仕組みなのですが、その条件の1つである「当月のdポイントクラブの会員ステージがプラチナステージであること」は回線に紐付くため、フィーチャーフォン側でプラチナステージを達成していても、スマートフォン側がプラチナステージでなければ適用されないのです。

 たかが1%、の違いではあるものの、年間の決済利用回数を考えれば結構な金額になることに加え、せっかくプラチナステージを達成している特典が使えないのは残念です。

 フィーチャーフォン向けのサービスが続々と終了しており、FeliCa搭載端末であってもSuicaが利用できない現状、フィーチャーフォンとスマートフォンの併用はそれなりにありうるシチュエーションだと思うのですが、ドコモ回線を契約していないユーザーならできることが、ドコモ回線を契約しているとできなくなってしまうのはなんとも腑に落ちないところ。同じような使い方をしようと思っている方は、店頭に行くのが手間ではあるものの「ポイント共有グループ」を忘れずに済ませておくことをお勧めします。