みんなのケータイ
リアルな来客もスマホに通知されるようにしたらいろいろ便利だった
2019年11月29日 06:00
以前にも本コーナーでご紹介したが、2月ごろから、毎日エクササイズとしてVRゲーム(主にBeat Saberというリズムゲーム)を30〜60分くらいプレイするようになった。
VRゲームのプレイ中はApple Watchも装着していて、一旦停止すればゴーグルの隙間から画面を見ることもかろうじてできるが、プレイ中に届いた通知を確認するのは難しい。そこで、スマホに届いた通知をVR空間内で表示できるようにしている(※関連記事)。ちなみにVR側のツールはOVR Toolkitというものに変更した。
これでスマホに届いた通知はVR滞在中にも確認できるようになったが、スマホに通知が届かない出来事には、VR中は気がつかないことが多い。とくに困るのが宅配便などのリアルでの来客に反応できないことだ。そこで、パナソニックの「VL-SDM310」という製品を導入した。
こちらの製品は「ドアモニ」という製品シリーズの製品。ただし旧モデルだ。ドアモニは工事なしに玄関ドアに引っかけるだけで設置できるカメラ付きインターフォンで、既設のドアベルが押されたときの「ピンポーン」という音に反応して起動して玄関の様子を撮影し、静止画を指定メールアドレスに送ったり、専用モニターや同Wi-Fi下にあるスマホで応答したりできる。
ドアモニの最新モデルだと動画を記録したり、他機器と連動できたりするらしいのだが、筆者はソコまで必要とはしていなかったので、安くなっていた旧モデルを選択した。そもそも分譲マンションなので、がっつり工事してちゃんとしたスマートドアベルを導入しても良かったのだが、将来的にもっと機器の選択肢が充実したときにほかのシステムに切り替えることも想定し、導入が容易なドアモニをお試し感覚で選択した次第だ。
これで玄関のドアベルが押されたとき、スマートフォン経由でVR空間内にも通知が届く……ハズなのだが、実はこの用途では期待したほど役に立っていない。というのも、スマホ側でドアモニのアプリがバックグラウンド起動していないといけないのだが、あまり頻繁に使われるアプリでもないので、放っておくと節電のために自動終了していることが多いのだ。メールによる来客通知は届かないことはないが、数十秒のタイムラグがあるので(写真を送受信するので仕方ない)、ドアベルの応対にはちょっと間に合わない。
そもそも来客自体もそんなに多くないので、「Amazonの配達がそろそろ来るかも……」というときだけアプリを起動し、それ以外のときはアプリを起動しないようになってしまった。ないよりはずっとマシではあるものの、VR中の来客応対という本来の目的では、期待したほどの役目は果たせなかった感じだ。しかしそれ以外の面ではいろいろな効果があった。
我が家のドアモニは旧モデルなので、外出先での応対はできないのだが、来客があったかどうかはメールでわかる。たとえば「今日は時間帯不明で宅配便が来るけど、腹が減りすぎてるのでランチに行かざるを得ない」というとき、外出中に宅配便が来た通知メールが届けば、「あとで再配達するからゆっくりご飯を食べよう」となる。逆に通知メールが来るまでは、「急いで帰宅すれば受け取れるかも」となる。
また、「シャワー中は来客に気がつかないことが多い」ということが、ドアモニを導入してわかった。どちらにせよ来客に応対はできないわけだが、来客があったかどうかをあとで知ることができるだけでもメリットは大きい。
来客の履歴がメールとして残るのも地味に重要だ。最近、深夜に部屋番号を間違った来客があるのだが、もしこれが被害と言えるほど増え、警察なりに相談するようになったときは、証拠として使える。そもそも誰だかわからない深夜の間違い来客にドアモニ経由で応対できるのも安心だ(ウチはドアベルなので玄関を開けないと応対できなかった)。
本来の目的である「VR滞在中の応対」という用途ではそこまで役に立っていないが、それ以外の用途での役立ちっぷりを見るに、ドアモニを導入して良かったと思っている。ドアベルがスマート機器と簡単な連動をしただけで、さまざまなメリットが生まれた。パナソニックのドアモニは賃貸でも簡単に導入できる。筆者のように「VR中に応対したい」みたいな特殊なことを考えていなくても、普通のドアベルだけで不便さを感じる人は導入してみてはいかがだろうか。