みんなのケータイ

楽天モバイルの無料サポーターになりました

【HUAWEI P30 lite】

 10月1日から始まった楽天モバイルのMNOサービス。筆者は運よく、無料サポーターに当選し、楽天回線をいち早く使える機会を得ました。

 「ケータイWatch」の読者のみなさんはご存知でしょうが、楽天モバイルの無料サポータープログラムは、東京23区、名古屋市、大阪市、神戸市に在住の5000名が限定で、音声通話もデータ通信も無制限で利用できるという内容です。ただし、対象端末は実費で購入し、実際に使って、複数回のアンケートに協力しなければなりません。実質的には、来春の本格的なサービス開始に向けた試験サービスのモニターという感じです。

 対象端末は9機種(一部の機種はすでに販売されており、アップデートによって楽天回線に対応)が用意されていますが、筆者は「HUAWEI P30 lite」を選びました。実は、指原莉乃さんのCMで話題の「OPPO Reno A 128GB」を使ってみたかったのですが、筆者が申し込めるタイミングでは、在庫切れになっていました。僕の周りで無料サポーターに当選した人の多くがReno Aを買っていたので、おそらくReno Aが一番売れていると思われます。

筆者はHUAWEI P30 liteを購入。SIMロックフリーで3万6168円(税込)だった

 筆者がHUAWEI P30 liteを選んだ理由は、SIMを2枚挿せて、DSDVに対応していること(OPPO Reno A 128GBも対応)。楽天はMNOに参入したばかりですから、どの程度繋がるのかはわかりません。正直なところ、そんなに期待していませんでした。自信がないから、無料サポータープログラムという苦肉の策でスタートさせたのだろうと。

 DSDVに対応していると、楽天のSIMのほかに、もう1枚挿せますからね。万一、楽天回線が繋がらなかったとしても、予備の回線に接続できるだろうと思ったわけです。筆者は、楽天モバイルのMVNO(ドコモ回線)も契約しているので、それを2枚目のSIMとして挿しています。

 さて、無料サポーターに当選したものの回線を開通できない人がいたり、カスタマーサポートが繋がらない状態になったり、よくない評判を耳にすることが多い楽天回線ですが、筆者が2週間ほど使った本音を言わせてください。

「結構繋がります!」

「すっごく速いです!」

「これで無料って、ありがたいっす!」

 まだ、そんなにあちこちで使ったわけではないのですが、楽天回線エリアである東京23区内では9割以上の場所で繋がる印象です。屋外で圏外になることは稀で、建物内でときどき圏外になる程度。なお、23区内でも、地下鉄構内や大きな商業施設などでは、au回線にローミングされます。au回線に切り替わっても、ステータスバーの「Rakuten」という表示は変わりません。なので、「どこでも楽天回線で繋がる」という感覚です。

「Net Monitor」というアプリで接続先のネットワークを確認しているが、東京23区内でも地下街などではau回線にローミングされるようだ

 5000人しか使っていないのだから、当然といえば当然ですが、通信速度も、ものすごく速くて快適です。筆者の職場は、東京都世田谷区の雑居ビルの2階にあるのですが、たった今、速度をチェックしてみたところ、下り126Mbpsも出ていました。ちなみに、社内のWi-Fiに接続させると下り51.5Mbpsでした。なので、HUAWEI P30 liteのWi-Fiはオフにしています。テザリングも無料なので、モバイルWi-Fiルーターの代わりとしても重宝しています。

「Speedtest.net」というアプリで通信速度をチェック。下り100Mbpsを超えることは少ないが、下り・上りともに50Mbps以上をマークすることは多い

 というわけで、今のところ、楽天回線には大満足なのですが、それは、あくまでも“無料”だから。有料だったら、いくら出せるかな? と考えてみました。サービス開始から、しばらくの間は、他キャリアよりも高速で利用できる可能性はありますが、時々とはいえ、圏外になってしまうのは痛い。それが解消されないと、楽天モバイルの現在のMVNO向け料金と同等か、それよりも安くないと、人にはすすめられないかなぁと。