みんなのケータイ
Galaxy S10から別の機器を“逆充電”、「ワイヤレスパワーシェア」を試してみた
【Galaxy S10 SCV41】
2019年8月7日 06:00
誰であってもスマートフォンを買い替えるたび、おのずと「自分にとって初めての機能・仕様」に巡りあいます。私の場合、Galaxy S8の時には「(大画面)有機EL」、ZenFone 5ならば「ノッチ」「2眼カメラ」が初体験でした。
ではGalaxy S10においては何か?……スバリ「ワイヤレスパワーシェア」です。スマホ本体側からその他の周辺機器に対して、ワイヤレスで給電できるというもの。相手方がそもそも対応機器である必要こそあれど、ケーブルを使わずに給電できるのがなかなか新鮮です。
ただ、市場全体を見回しても新規性の高い機能とあってか、業界的に名称があまり統一されていません。たとえばファーウェイ製端末では「ワイヤレスリバースチャージ」と呼ばれる機能が、Galaxy S10の「ワイヤレスパワーシェア」と同等のものとなっています。ASUS製スマートフォンでは有線ベースで同じように給電できますが、こちらの呼称は「リバースチャージ」でした。「逆充電」という表現も比較的見かけますね。
さて「Galaxy S10」におけるワイヤレスパワーシェア機能は、基本的にQi規格がベースになっています。通知パネルから同機能を選択・実行しないとはじまりません。これで、言わば“給電待機”へと移行。背面カメラ横にある心拍センサーが青く点滅します。この時点でもう電源ボタンで画面を消灯させてもOK。
続いて、Galaxy S10のディスプレイ面を机の上などに伏せ、背面側に充電したい機器を乗せるとスタート。さきほどの心拍センサーが赤の常時点灯になれば、無事進行中だという意味になります。
Qi対応なので、幅広い機器を充電できるはずですが、とはいえ「スマホ背面に充電したい機器を置き続ける」必要があります。つまり、充電実行中はGalaxy S10も、充電したい機器どちらも、まともには使えません。構造上、たとえば通勤・通学中など、カバンの中に入れたままの充電も難しいでしょう。
ただ、完全ワイヤレスイヤフォン「Galaxy Buds」などのように、バッテリーが比較的小容量の機器を、旅先のホテルや新幹線の車内で充電するといった用途にはバッチリと噛み合うはず。
また、友だちのiPhone 8の充電が切れてしまってどうしようもない時、ワイヤレスパワーシェアするのもアリでしょう。
いずれにせよ、今後ワイヤレス充電対応機器が増えていけば、自然とワイヤレスパワーシェアの活用範囲も広がりそうですね。