みんなのケータイ

展示会取材でかさばる紙資料のデータ化に「Googleドライブ」が便利!

【Google Pixel 3】

 今年も年始に米ラスベガスで開催された、CESを取材してきました。すぐあとの2月末にMWCが控えていることもあり、例年スマホなどモバイル関連の展示はあまり多くはないのですが、それでもRoyoleの折りたたみスマホや、Nubiaの両画面スマホなど、すでに発表済みではあるものの、珍しい端末に実際に触ることができて、なかなか興味深かったです。特に背面にも有機ELディスプレーを搭載した「Nubia X」は、リアカメラでのセルフィー撮影や、前背面で異なるアプリを起動できるなど利便性も高く、デザインも想像していた以上の完成度の高さで、日本でもぜひ販売して欲しいと思いました。

Android版の「Googleドライブ」では、カメラマークが「スキャン」となっていて、ドキュメントスキャナー機能が利用できる。書類を取り込んで直接オンラインストレージにアップロード可能

 このような大きな展示会で会場を見て回るときはいつもそうですが、だいたいホテルに戻る頃にはカバンが資料でパンパンになっています。最近はプレスキットの入ったUSBメモリーが配布されたり、URLを案内されるだけというケースも増えてきましたが、未だにチラシやリーフレットなどの紙の資料をもらうことも少なくないからです。ホテルに持ち帰るだけならまだいいのですが、これをそのまま日本に持って帰ろうとすると、スーツケースが重量オーバーしてしまう可能性もあります。実際に今回も帰り道、一緒に渡米した友人のスーツケースが重量オーバーとなってしまい、空港で手荷物に移し替えるなど四苦八苦していました。そこで持ち帰る資料を少しでも減らすため、いつもは現地にハンディスキャナーを持参しているのですが、今回それをうっかり忘れてしまいました。そんな困ったシーンで役立ったのが、スマートフォンの「Googleドライブ」アプリです。

 「Googleドライブ」は、オンラインストレージのGoogleドライブにアクセスできるだけでなく、スマホ内にある画像、動画などのファイルや、Googleドキュメントやスプレッドシート、スライドで作成した書類を、簡単にアップロードできるアプリ。スマホに標準搭載されているAndroid版のアプリにはさらに、カメラを使って紙の書類をスキャンし、取り込んだデータを自動的にトリミングして変形を補正し、PDF化してアップロードできる、ドキュメントスキャナーの機能も備わっています。

スキャン後にデータを加工したり、「+」から追加スキャンも可能。パンフレットのような複数のページがある冊子もパシャパシャスキャンして、1つのPDFとしてまとめてアップロードできる

 スキャナーアプリはほかにもたくさんありますが、「Googleドライブ」はなんといっても、書類のスキャンからPDF化、オンラインストレージにアップロードするところまで、ワンストップでできるのが便利。アップロードの際にファイル名を変更したりもできますが、Googleの強力な検索機能ではPDF内の文字も対象となるため、自動付与されるファイル名のままでも、あとから簡単に該当のデータが探せます。つまり、手間がかからないのがポイントです。

アップロードしたPDF内の文字は、キーワード検索でまとめて検索可能。ファイル名をつけたり、タグをつけたりしなくても、該当のPDFデータを一発で探し出せる

 CESの会場でたくさんの紙資料をもらってホテルに戻り、「Google Pixel 3」&「Googleドライブ」アプリを使ってみたところ、いつものハンディスキャナーよりも素早く、短時間でサクサクとデータ化することができました。その日もらった資料をその日のうちにデータ化できたおかげで、翌日の取材中に早速参照するなんてこともできましたし、もちろん日本に持ち帰る荷物も大幅に減らすことができました。次のMWCからはハンディスキャナーの持参をやめて、「Googleドライブ」だけでいいかもと思えるほど。

 あとからアップしたデータを見返したところ、ホテルの部屋が暗かったこともあって写真などはやや粗が目立ちましたが、文字はしっかり読めるし、データ内のキーワード検索も楽勝でした。「Googleドライブ」にアップしたデータは、共有も簡単にできるのがいいですね。

 このように便利な「Googleドライブ」なのですが、ただひとつだけ残念なのは、このドキュメントスキャナーの機能が今のところiPhoneでは使えないこと。「Googleドライブ」アプリ自体はもちろんiPhone向けにも提供されていますが、iPhone版ではカメラを起動して写真を撮影&アップロードできる機能はあるものの、ドキュメントスキャナーの機能は備わっていません。せっかく便利な機能だと思うので、ぜひiPhoneでも使えるようになってほしいものです。

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