室内で飲み物を撮ってみると意外な結果に

　青空も青い海も紫に変えてしまうポンコツカメラを搭載した私のEveryPhone PRだが、とりあえずフィルターが豊富なカメラを使えばなんとか解決する、というのは前回分かった。

　……だが、記録的な猛暑である。世間ではむしろ青い海よりも冷房の効いた室内で飲み物を撮影するほうが多いのではないだろうか。でも麦茶を撮影したつもりがワインのような色になってしまっては困る。

　無論、購入当初はいろいろパシャパシャ撮影して青空→紫変換以外にものすごく致命的なポンコツ具合は無い、と判断したが不安だ。EveryPhoneの画面ではまともに見えても、他のスマホやパソコンのモニターで見たらやたら変な色になっている、なんてこともあり得る。

　というわけで、ずらーっといろんな色の飲料を並べて撮影して確認してみることにした。用意したのは水道水、牛乳、オレンジジュース（果汁100％）、スポーツ飲料、トマトジュース（無添加）、ウーロン茶、コーラ（カロリーゼロ）の7種類。

　深く考えずにオートで撮っていく。まずは旧式コンデジ（ソニーの初代RX100）で1枚撮影。牛乳がレモンミルク風、コーラがやたら黒い、全体的に暗いものの違和感はさほど無い。

コンデジで撮影した飲み物。左から水道水、牛乳、オレンジジュース、スポーツ飲料、トマトジュース、ウーロン茶、コーラ

　続いてそろそろ機種変更したい2年前のauのQua phone PX。オートなので勝手にHDR撮影。おかげでコンデジより明るめに撮れた。相変わらず隣のオレンジジュースの影響で牛乳がレモンミルク風。ウーロン茶の色がだいぶ薄く、出汁みたいな色に。が、これだけを見ればこれも違和感は無いレベル。まーこんなもんでしょう、と思う。

こちらはauの古いスマホQua phone PXで撮影。HDRが有効になっている

　最後にEvery Phone PRで撮影すると……え？　明るい！　うそ、これ本当にあのポンコツカメラかい？　牛乳は一番牛乳らしい色に。ウーロン茶の出汁感は強まった気もするが、正直3枚のなかで一番キレイに見える。

Every Phone PRで撮影。この機種はデュアルカメラ搭載。格安スマホだが、3枚のなかで一番キレイに見えません？

　さすがはデュアルカメラ搭載。ほんと青空→紫変換でそのポンコツ具合ばかり愛してしまったが、いや、ちゃんと綺麗に撮れるカメラであった。これは意外、というか普通にできる子である。

　弱点となる青系の飲み物は少ないし……栄養ドリンクやカクテルなんかにある程度か。ただ夏といえばブルーハワイがある。ブルーハワイのカキ氷を撮影して写真をアップしたらグレープ味のカキ氷と間違われそうだ。

　が、それくらいならポンコツカメラのいい味。いずれEveryPhoneを手放しても、写真を見るたびにEveryPhoneを思い出せるはず……いや、写真を見て「あれ、このときグレープのカキ氷食べたんだー」とスルーする可能性も高いか……。