みんなのケータイ

待望のオープンイヤーなイヤフォンに大満足

早く使ってみたかったので、貸出機で一足早く体験しつつ、個人的に予約購入。ゴールドを選びました。ソニーストアで10%割引プラス配送料で3万円を切りました

 Mobile World Congress(MWC) 2017でプロトタイプを体験し、製品になったら買う! と宣言していたオープンイヤーなイヤフォン「Xperia Ear Duo」がとうとう発売されました。もちろん、宣言通り購入しました。

 音楽を聴きながらジョギングするときに、ノイズキャンセリングが効きまくりのイヤフォンでは、後ろから自転車やクルマが来たとき、横を通り過ぎるまで気が付かずヒヤッとすることが多かったのが、オープンイヤーなイヤフォンが欲しいと思った理由です。プロトタイプを体験したときに、ぜひ走っても落ちない形状にしてほしいという希望を、ソニーモバイルの広報さんに熱く語りました。そして、真夏はどこもかしこも汗だくになるので、できれば防水に対応してほしいとも。

 実物のEar Duoはご覧の通りユニークな形状で、耳をはさむように装着。見ただけでは不安定な感じがしましたが、装着してみると全然問題なし。発表会ではダンサーがEar Duoをしたまま激しく踊っていましたが、まったく気にしている様子がありませんでした。プロボクサーの拳四朗選手も来場していて話をうかがいましたが、ボクシングもできると太鼓判。なお、ランニング中に音楽を聴きながら安心して走れることも評価していました。

 また、発表会中ずっとEar Duoを装着していたモデルさんは、長時間つけていても疲れないとおっしゃっていて、それもいいなと思いました。

 実際に自分で使ってみて、まず感じたのが、結構音が良いということ。正直、音質はあまり期待していませんでした。プロトタイプのときは、耳元でラジオを流しているような感じだと思いましたが、製品は頭の中で音が響く感じで、「ちゃんとイヤフォンしている」と感じました。ただ、自宅近くに川越街道が通っているのですが、交通量の多い道路では音の方が負けちゃいます。これは仕方がないでしょう。

正面から見るとこんな感じで、Ear Duoはほとんど見えません。注目の新製品なので気づいてほしいと思わないでもないですが

 あと、正面から見たときに目立たないことも気に入りました。独立型のワイヤレスイヤフォンを付けている人を見ると、耳から出ているのが攻殻機動隊みたいだなとクスッとなっていたんですが、Ear Duoは正面からだと音導管が見えるだけで、無理すればイヤリングに見えなくもありません。なお、女性はイヤリングやピアスをする人が多いと思いますが、一応、大丈夫です。私も最初のうちは、ピアスのポストが当たるのではと心配しました。慣れないうちは装着時に少し気になりますが、装着してしまえば当たりません。

 そして、楽しみにしていたジョギングですが、本当に走っても落ちる心配はありません。また、もちろんワイヤレスなのでケーブルが動いて雑音がすることもなく、オープンイヤーなので自分の息の音が響かないのもいいです。快適、快適。まだ春で涼しいので今後は分かりませんが、汗もそれほど気になりません(防水性能はIPX2)。公園の中を走っている最中、鳥の声や樹木の葉がサワサワする音も大好きなので、そういった音を感じながらも音楽が頭の中で響くという、ちょっと不思議な感覚を楽しんでいます。

 ただ、ちょっと気になる部分もあります。ワイヤレスイヤフォンに多い事象だと聞きましたが、左の接続が時々切れます。一度タッチして音楽を止め、再びタッチすると接続が回復しますが、ひんぱんに切れるときもあって、走ってグダグダになっているときに何度も左の耳元に手を挙げてタッチするのはダルいものがあります。接続の安定性がもう少し高まるといいなと感じました。

ヘッドジェスチャーの「次/前のドラックへスキップ」は初期状態ではオフ。そのままオフでOKだと思います

 首を振って曲送りするヘッドジェスチャーは、一度使ってみましたが、すぐにまたオフにしました。道路を渡るときに右を向いただけで曲がスキップすることが続き、使っていられませんでした。実は少し楽しみにしていたので、残念です。

 また、どうしてか「Assistant for Xperia」を使うことができません。装着したときに話しかけてくる「デイリーアシスト」や、メールや時刻などの通知はしてくれるのですが、右のタッチパッドを長押しして話しかけても反応してくれません。Googleアシスタントを設定するとちゃんと反応するので、音声を認識していないわけではないようです。ソニーのサポートで対策方法も確認しましたが回復しません。現時点では音声コントロールを使う必要をあまり感じていませんが、これからちゃんと使ってみたいと思っているので、同じことになって直せた方、ぜひ情報をネットにアップしてくださいませ!

 あと、別に問題はないのですが、左右で電池の減り具合が異なるようです。充電ケースに入れると、右の方は充電ランプが電池残量が少ないことを意味する赤や黄色なのに、左は残量十分の緑のままということがよくあります。それがどうしたということで、何も問題はないのですが、どういう仕組みでそうなるのか、説明を聞いてみたいと思いました。

 個人的には、ケースが黒だけというのも、ちょっと残念です。黒いものはカバンの中で見つけにくく、スマホでも何でも黒を避けています。カラフルなケースの追加を希望します。

 少し要望はありますが、ジョギング中、周りの音も聞きながら音楽を聴きたいという希望を絶妙な音で叶えてくれたXperia Eai Duo。楽しく使っていけそうです。