みんなのケータイ

20GBプランユーザーが1日で「残り5GB」になって焦った件

【Galaxy S8 SC-02J】

 5G時代が足音を立ててやってくる中、2016年ごろに登場した大容量プラン、どの程度利用されているのでしょうか。本当にストレスなく使える環境であれば、スマートフォンはどんな使い心地になるのか知りたくて、筆者も、ここしばらく20GBプランを利用していました。

 Google Play Musicでいつでもどこでもストリーミングで音楽は聴き放題。Kindleで本を読みながら楽しむこともあれば、Netflixに切り替えて高精細な映像を楽しむこともある。コンテンツサービスとの相性は本当に抜群であることを実感しまくっていました。

 そしてやってきた先の週末、筆者は取材のため福岡を訪問。関係者へ話を伺い、イベントのさまざまな場面を撮影していきます。位置情報を活用するAR(拡張現実)なゲームのイベントですので、現場を練り歩き、ユーザーがどんな体験をするのか、我が身で感じ取った一日です。

 そうした取材の一環で、現場ならではの空気感を記録すべく、手元のスマートフォン(現在はGalaxy S8を使用中)で要所要所の動画を撮影することに。ふう、いい感じで記録できたと手応えを感じて取材終了。長時間のイベントだったこと、雨やみぞれ、まれに雪もパラついたという真冬のような天候だったこともあって、へとへとになった筆者は宿に戻りいったん仮眠……そして翌朝、「警告。通信量が15GBを超えました」という通知を目にして一気に眠気が吹き飛びます。

 このとき、日付は4月8日。まだ今月は3週間あります。まじか、なんでだ、あと5GBで3週間なのか。前月からの繰り越しは1GBあるぞ、よし6GB程度使えるのか……焦りと安堵と混乱と、さまざまな感情に襲われた筆者。ひとまずありとあらゆるアプリの設定を見直して、モバイルデータ通信をできるだけ減らす方向に切り替えることに。

 湯水のようにデータ通信量を使っていたのに、いきなり緊張感の伴う通信環境へ放り込まれました。いや、もちろん普段5GBで十分だぜ、という方はいらっしゃるでしょう。筆者もちょっと前までそうでしたが、なにせ、ここ数カ月(通信量的に)は贅を尽くした生活習慣だったわけで……。いや、しかし、なぜこうなった。

 と書くまでもない。数段落前で触れた通り、筆者は取材の一環で動画を撮影していました。そしてそのデータをモバイル通信でも自動的にGoogleフォトへバックアップする設定にしていたのです。20GBプランあっても、あわせて8GB近いデータを一度に送信しており、そりゃ警告が届くわけ。我ながらなんとアホなことをしたのか。

 今後の戒めとして、もちろん動画のバックアップはWi-Fiのみに変更。あわせてAndroidの機能にあるデータ通信量の警告機能の基準値をこれまでの15GBから10GBへ切り下げました。よし、これなら早めに気づけるぞ。しかし欲を言えば、この基準値も、なんと言いますか、利用期間に応じて段階的に設定できると良いかもしれません。

 多くの人(日本の場合)にとって、普段は1カ月単位の料金プランを契約しています。筆者のような大容量プランのユーザーだけではなく、どんな人であっても、徐々に通信量を消費して1カ月間過ごすわけです。最初の1週間で、プランの半分以上を使いこんでしまうなんて事態は、5GBプランのユーザーであっても、20GBプランのユーザーであっても、きっと避けたい事態のはず。そこで、1カ月間のうち、最初の1週間以内に、プランの25%程度を使ってしまったら警告、そして2週間経ったら警告基準が50%になる……みたいな形になったりしたら便利ではないでしょうか。おお、ヘマしたおかげで、新たな気づきを得られたような気がします。

 大容量であっても、そうでなくとも、できるだけストレスを減らして、気分よく通信を活用できる環境はやっぱり大事。そのための理想的な機能は今後も求めつつ、現実的なノウハウもあれこれ学んでいきたいところです。