みんなのケータイ

伊豆大島とMate 10 Pro

【Mate 10 Pro】

 出不精なせいで旅行することは少ないのだが、とある席で、釣りを再開しようとしていると話をしたら、離島マニアの友人から「大島(伊豆大島)に行って釣りしましょうか!」と誘われた。

 実は、この友人を含め数人で、約4年前の2014年10月に大島を旅行している。この時は三原山に行ったり温泉に入ったりで、空いた時間に港で釣りもしたが、主に山側の内容だった。しかし今回は、釣り目的で集まった4人全員が朝から晩までひたすら釣りをするという釣りだけの内容。

夜明け頃の大島、明かりが灯っているのは大島の北側にある岡田港だ
乗ってきた東海汽船のさるびあ丸。朝日を受けて出港していく。右に釣り竿が写り込んでいるのは、下船直後から釣りを開始したためだ

 メンバーのスケジュールのすり合わせがサクっと決まってしまったこともあり、勢いで決行した感はあったが、岸(ショア)からルアー(メタルジグ)を遠投して、回遊してきている青物(カンパチとかいろいろ)を狙う「ショアジギング」を基本に臨んだものの、地元のおじいさんいわく「青物? まだ早いよ! 来月(4月)だよ!」とのことで、まったく釣れないという結果に……。とはいえ地元の人のエサ釣りやイカ狙いの釣りもほとんど釣れていなかったようで、訪れた日はかなり食いの渋いタイミングだった模様だ(ということにしておく)。

 釣果は完璧な惨敗だったものの、久々に釣り場の雰囲気を思い出して楽しめた。現地のレンタカーでいろんなポイントを巡ったのも、観光を倍速でこなしたみたいでなかなか愉快だった。三原山もそうだが、大島は海辺の景色もダイナミックで見応えがある。

 当然ながら、Mate 10 Proのカメラの性能はここでも大活躍。カラー写真は空も海も自然に、鮮やかに写り、モノクロセンサーによるモノクロ写真は、磯や波の繊細なディテールがシャープに描かれ圧倒される。

いい感触の磯は多いものの、釣果には恵まれず。水平線の先に見えているのは利島(としま)
水平線が見えるせいで平行がとれていないことがバレバレだが……優良ポイントの「赤岩」。立てる場所は僅かで、すでに2人ほど入っている。真ん中に見えている岩は2~3階建ての建物ぐらいあり、道中は登山みたいになる。優良ポイントは往々にしてアプローチのハードルも高い。今回ここでは釣りをしていない
人工物の少ない海辺はモノクロでも味わい深い絵に
宿泊した、岡田港近く「ゲストハウス舟吉」の雰囲気は親戚の家に来たかのよう。女将さんの手作りの食事も美味しかったです

 ところで、大島を含む東京の離島11島では、「電子しまぽ」「しまぽ通貨」というスマートフォンを使った取り組みが昨年度から行われている。今回大島を訪れた日がちょうど年度末の最終日で、その日で「しまぽ通貨」は一旦終了したものの、2018年度も内容をリニューアルして提供されることが決まっている。

 「電子しまぽ」ではスタンプラリーや割引特典などが提供されている。その「電子しまぽ」内で購入できる「しまぽ通貨」は、東京都の地域観光振興基金が活用されるもので、7000円を支払うと1万円分を入手できるプレミアム付き商品券というもの。スマートフォンを使い、東京都の離島の対応店舗で電子マネーとして使える。

 昨年度の「しまぽ通貨」は1万円のうち7000円分は宿泊施設のみ、3000円分が「しまぽ通貨」対応店舗なら自由に使えるという内容だったが、2018年度は3000円分が宿泊施設のみ、7000円分が自由に使えるという配分に変更される。コレで、食事やお土産などにたっぷり使える形になる。また利用期限は60日間から6カ月間に拡大されるため、期間を空けて再訪あるいは別の島を訪れる場合にも便利だ。

 離島には不思議な魅力がある。次に大島を訪れる際はキッチリと釣果を出したいところだが、「しまぽ通貨」も購入して臨みたい。