みんなのケータイ
“ゴツイ”ことに価値を感じるならコレ
【CAT S41】
2018年4月11日 06:00
高耐久端末といえば、かつては「G'zOne」、最近では「TORQUE」が代名詞となっている。一時はドコモから「Galaxy Active」が出ていたが、しばらく新モデルは出ておらず、arrowsシリーズが“割れない刑事”としてMILスペックを受け継いでいる。
いわゆる“Ruggedスマホ”の魅力は、頑丈さもあるのだが、実際のところは、その“いかにもな外観”に価値を感じているユーザーが多い。ぶっちゃけ、どんなに頑丈でも壊れる時は壊れるので、そこに過度に期待しても仕方ない。
SIMフリー端末市場にもそんなスマホがあったら……、という声に応えてくれるのがオンキヨーの「CAT」シリーズだ。なぜオンキヨーが? という気がしないでもないが、ハイレゾスマホの「GRANBEAT」と並んで、“ゴツイ”ことに価値を感じるユーザーにとっては、今やオンキヨーは見逃せないメーカーとなっている。
で、そのCATシリーズの最新機種となるのが「S41」というモデル。S40やS60がAndroid 6.0だったのに対し、最新とまでは行かないがAndroid 7.0を搭載してくれたことで、さほど古さを感じさせない。キャリアモデルとは違い、デュアルSIM対応なので、そこにこだわるユーザーにとってもうれしい。
ただ、充電用のmicroUSB端子がキャップ付きで、Qiなどのワイヤレス充電にも非対応なので、日々の充電がわりと面倒くさい。イヤホン端子も然り。もっとも、それは他のいまどきの端末に比べての話なので、この端末だけを使っていれば慣れてくるのかもしれない。
面白いのは、S41から他のUSB機器に給電できる「バッテリーシェア」機能。自分を犠牲にして他人を救うアンパンマンのような存在である。同様の機能はZenFone Maxにも搭載されているが、実際のところ、そんな緊急時にOTGケーブルを持ち歩いているかというと甚だ疑問ではある。
どちらが先かという話はあるが、結果的に5000mAhと大きめのバッテリーを搭載してくれたことで、S41自体の電池のもちがよくなっているのが最大のメリットなのかもしれない。