みんなのケータイ
iPhone Xの満足度の高さを南の島でARしながらしみじみ実感
【iPhone X】
2017年11月9日 06:00
「iPhone X」が我が家にやってきました。これまで「Xって、エックスじゃなくてテンなのか。ナインはどこいった?」とか、「ホームボタンがないなんてありえない」とか、「64GBで12万円超えはさすがに高すぎる」などなど、財布の紐が緩まないよう自分に言い聞かせるべく、いちゃもんばかりつけていた筆者ですが、やはり好奇心と物欲には勝てませんでした。そして手にしてみると、スチールだとかガラスだとかの質感が良くて、なんだかんだ一瞬で満足してしまう。少々悔しい気もしますが、さすがというかなんというか、iPhoneってやっぱりちょっと特別なスマホなのだなぁと、改めて思ったりしている今日この頃です。
個人的にまず気に入ったのは、そのサイズ感。これまで使っていた「iPhone 7 Plus」が大画面で見やすい反面、私の手には少々大きすぎたこともあるのですが、持った感じが6以降の小さい方のiPhoneとほとんど変わらず、かつ5.8インチと大画面なのはかなり満足感が高いです。「iPhone X」ってハイエンドでギーク向けみたいな印象が強いですが、このサイズ感は女性にもおすすめ。今回は詳しく触れませんが、カメラもかなりいいのでインスタ女子にも良さそうです。
縦長のディスプレイには、すでに「Galaxy S8」で慣れていたこともあるかもしれませんが、まったくといっていいほど違和感なし。Galaxy S8もそうですが、ディスプレイが縦長だとウェブページやSNSのタイムラインが読みやすいですし、YouTubeでは360度動画を全画面表示できるというメリットも。そうそう動画といえば、iTunes Storeで見られる映画もほぼ全画面表示に対応していて、有機ELは黒が締まって見えこともあり、なかなか迫力のある映像が楽しめます。
懸念していた「Face ID」の使い勝手や、ホームボタンがないUIにも、あれこれ触っているうちにあっという間に慣れてしまいました。これまでホームボタンでやっていた操作のほとんどは「上スワイプ」に置き換わっているのですが、一旦慣れてしまうと、スワイプとスクロールで多くの操作ができるこちらのUIのほうが、むしろ使いやすいのではないかと思えてくるほどです。
iPhone Xの満足ポイントは、このほかにもたくさんあるのでおいおい紹介していきたいと思いますが、中でも今回特に取り上げたいのが、新しいA11 Bionicチップセットの恩恵か「ARがサクサク動く」ということ。最新のiOS11では「ARkit」というAR向けのプラットフォームがデベロッパー向けに提供され、これに対応したアプリが今、続々App Storeに公開されているのはご存じの通りですが、それだけでなく以前からあるARアプリも軽快に動作するようです。というのもつい最近、石垣島に旅行に行ってきたのですが、そこで手にしたガイドブックがARを取り入れていたので試したところ、iPhone Xでなかなか快適に表示できたからです。
石垣島とARという組み合わせが意外でちょっと驚いたのですが、観光案内にARを用いる取り組みは、実はすでにいろんなところで行われています。これまではAR自体の認知が低くかったこともあり、あまり注目されていなかったように思いますが、ARkitやGoogleが発表したAndroid向けのARプラットフォーム「ARCore」によって今後対応アプリが増え、スマホでARがもっと身近になれば、こうした取り組みも改めて脚光を浴びるのではないでしょうか。
ARkit対応アプリはiPhone 6s以降であれば楽しめますし、石垣島のガイドブックで採用されているARはさらに古い機種でも利用できるようですが、ARをサクサク見られるスマホならさらに快適なのは間違いありません。やっぱりiPhone Xにして良かったなぁと、南の島でしみじみ思った次第です。