みんなのケータイ
待ち望んだ「4G+」表示が遂に実現、しかし……
2016年12月6日 06:00
筆者は、過去に高速通信を「感じる」だけじゃなく「見たい」という記事で、キャリアアグリゲーションなどによって高速化する各社の通信速度を「もっとわかりやすく表示させて欲しい」という思いから、その一つの方法として海外向けスマートフォンなどで表示される「4G+」の表示などが導入されることを願っていました。
通信速度の高速化などと異なり、それほど積極的にアピールはされていないのですが、ドコモは2016年冬モデルにて、4G LTE接続中に端末上のピクト表示を従来の「LTE」から「4G+」へ変更しています。ドコモが販売するスマートフォンで「4G+」の表記が確認できたのは新たに発表された2016年冬モデルが初めてです。
この表示を見た時は「ドコモのスマートフォン・モバイルWi-Fiルーターでもキャリアアグリゲーションが有効になっているかどうかがわかりやすくなった!」と、大いに喜んでいたのですが、実はドコモのスマートフォンなどで表示される「4G+」という表示は、従来機種の「LTE」接続中と同一の条件で表示されるため、キャリアアグリゲーションが有効になっているかどうかなど、従来と比べてより高速な通信が有効になっているかどうかを示すものではありませんでした。
ドコモはXi対応エリアの高速化を進めており、首都圏以外の各地でも2波あるいは3波CA対応エリアが拡大中、首都圏を含めて全国的に通信品質が著しく悪くなる場所・時間帯は筆者が実感する限りではほぼ無くなっているのですが、ようやく実現した「4G+」表示が、必ずしも従来よりも高速な通信が有効になっている状態を示していないのは、「4G+」表示を待ち望んでいた分だけ残念にも感じます。
なお、ドコモ以外の機種では、UQコミュニケーションズが販売する「HUAWEI P9 lite PREMIUM」が、WiMAX 2+のキャリアアグリゲーションに対応し、キャリアアグリゲーション有効中は端末上の表示が「4G+」表示となるなど、キャリアアグリゲーションが利用可能な状態では「4G+」表示になる機種も登場しています。