みんなのケータイ

タブレット学習塾を導入してみました

 私事で恐縮ですが、我が家の息子さんは、現在、中学2年生。そろそろ高校受験を意識する時期になりました。今どきは学習塾へ通うのが当たり前なのかもしれませんが、これまで塾通いをひたすら拒んできており、その意向は尊重しつつ、きちんと結果を出してほしいと親として伝えてきました。先の定期試験では、それなりに意欲を持って学習していたようなのですが、取りこぼしがあり、本人も期待した結果に結びつかず、1人だけの学習では……と断念。それでは学習塾か、と検討に入りそうになったのですが、父親である筆者は、この数年、スマートフォンやタブレットを使った学習塾サービスを取材していたわけです。

 それぞれの特徴を把握するのはなかなか難しく、どのサービスが優れているのか、何を持って優れていると考えるべきなのか、真剣に検討しはじめるとこれがまた難しい。きちっとした比較はまた記者として行うとして、一人の父親としては、あまり時間をかけずにサービスのいずれかを採りいれて次の定期試験へ備えさせたい。そこで選んだのが、ジャストシステムの「スマイルゼミ」でした。

 教材の良し悪し、あるいは学力向上への寄与といった一番大事なポイントは、まだ使い始めて2週間程度なので、正直なんとも言えません。「スマイルゼミ」の場合、子供の学習成果をもとに、苦手と思われるポイントを分析して改善を図る……という仕組みを取材時に聴いていて、面白そうだと思っていましたが、本当にそれが効いているのかどうかは、まだわからないわけです。ここ、大事なところなのにスイマセン。

 ただ、親からすると「便利」と思える仕掛けがいくつかありました。「スマイルゼミ」はオリジナルタブレットを使って学習するのですが、デジタイザーペンを使って手書き入力します。紙の上で書くように、手をタブレットのディスプレイにつけながら書いても大丈夫というわけ。それから子供がどれだけ学習したか、親のスマホで参照できるアプリもあります。ありがちといえばありがちなアプリですが、実際見はじめてみると、子供が1日の間に頑張った様子が数値(正解率、取り組んだ教材の量、時間)で示されて、とてもわかりやすい。

 ちょっとしたゲーミフィケーション的な要素もあります。それは学習量に応じて、一定時間、オリジナルタブレットを普通のAndroidタブレットとして使えるようにするというもの。勉強すればポイントが付与され、そのポイントに応じた時間分、楽しめるという仕組み。頑張って勉強すればするほど、タブレットで遊べるわけです。また、子供に頑張ってほしい教科のポイント付与率を倍にすることもできます。苦手な教科を頑張れば、その分、遊べる時間を増やせるのです。

 タブレットやスマートフォンを使った勉強については、お子さんの性質にあう/あわないということはあるでしょう。学力向上だけではなく、自分自身の意識で勉強に手を付ける、という姿勢に繋がるのかな、と期待したいポイントです。また学習意欲を向上させたり、その学習結果を把握しやすいといった部分は、親としては今のところ満足しています。さて本当に学力アップに繋がるのか、まもなくやってくる試験がちょっと楽しみです。