ミドルから準ハイエンドに乗り換えて“心のゆとり”と感じる秋

　季節は夏から秋に入り、世間では年末商戦に向けてさまざまな新製品がリリースされています。SIMフリースマホも例外ではなく、いろいろな機種が発表・発売されています。ASUSのZenFone 3シリーズ、ファーウェイからはP9、P9 Lite、honor 8。それから、あのメーカーやあのメーカーからも新製品発表会のお知らせが来ています。

楽天モバイル独占販売の「honor 8」を購入しました。3万5000円ちょっとで手に入る、準ハイエンド機です。あまりの高機能・多機能っぷり、とくにカメラ機能の充実っぷりに筆者は完全にやられました。最近は撮影が楽しくて楽しくて、あらゆる場所で写真撮りまくりです

　筆者もこの秋の新製品、honor 8を購入しました。本誌のニュース記事<で紹介されている通り、honor 8は、ダブルレンズカメラ・フルHDと比較的高機能なビジュアル関連の機能を持ちながらお手頃価格で買えるSIMロックフリーなスマートフォンです。

　メーカーサイト直販のほか、MVNOでは楽天モバイルから独占販売されているのですが、現在、発売記念キャンペーン中の楽天モバイルサイトからですと3万5800円（税別）という割引価格で買える上に、端末だけでなく、自撮り棒やUSB Type-Cコネクター、microUSBケーブル、マイク付きイヤホンのセット「HONOR GIFT BOX」もオマケに付いてきます。

　いやぁ、このhonor 8、素晴らしいですよ！　価格帯は格安SIM業者がよく販売しているミドルレンジのスマホのそれなのですが、2.5Dの曲面ガラスや輝くような金属筐体といった外観もさることながら、性能・機能レベルが非常に高く、内容的には「準ハイエンド機」を名乗るべき端末です。

　たとえば、カメラ機能がすごいのです。ファーウェイ製ではライカとのコラボレーションによるデュアルカメラ搭載スマホ「P9」という紛れもないフラグシップのハイエンド端末が存在していて、これもまた非常に高機能・多機能なのですが、honor 8は低価格ながら多くの機能を引き継いでいて、本当にさまざまな写真の撮り方ができます。

「ワイドアパーチャ」モードに切り替えて、ピントを合わせたいものにタッチ、F値をぐっと変えると……

　中でも筆者は今、「ワイドアパーチャ撮影」にハマっています。この「ワイドアパーチャ撮影」は、ツインレンズの「P9」や「honor6 Plus」、最近では「iPhone7 Plus」などでもできるようになりましたが、簡単にいうと端末に2つ搭載されているカメラで撮影している物の距離を測定し、デジタル処理で一眼カメラのようなボケ味のある写真を作り出すというモードです。

　実際の一眼カメラとは微妙に違うのでしょうが、スマホで手軽にそれっぽい撮影ができ、これが使えるだけでなんだか自分がぐっと写真が上手になったような錯覚を憶えて非常に気分がいいんですよ。

これが「ノーマル」の写真モードで撮影した画像

一眼カメラで撮影したようにボケ味のある写真になります。撮影後にボケ具合を変えることも簡単にできます

　他にもこの機種のカメラで言えば、ズーム撮影時にはデジタル処理でピンぼけを補正してくれたりといった機能もよくできていまして、夜の撮影も何も考えずともフレアなどは起こさずに綺麗に撮れます。ライトペインティングモードなどで、まるで夜の街が光の波になったような写真が取れたりといった特殊撮影モードも楽しいです。

　筆者は、自分で腕が悪いのは分かっていたので、はっきり言えば、今まで写真の撮影は好きではなかったのですが、honor 8が来てからというもの、いろいろな写真が撮れるのが楽しくて楽しくてたまりません。最近は、撮影の際に画面に表示できる「グリッド線」を意識して構図も考えて撮るようになったりして、なんだか筆者、すっかりカメラ好きになったみたいです。

いつもの晩酌でも、いい雰囲気が出せます

夜景は適当に撮ってもきれいに写る

ノーマルモードですが、花に近づいて撮っても大丈夫

拡大して撮りたいけど、ピント大丈夫かな……と思ったときでもhonor 8がブレを補正して綺麗な写真に直してくれる

　レビュー作業などでハイエンド機も触っていなかったわけではないのですが、筆者、このhonor 8の前は、HUAWEI GR5、その前はZenFone Maxとミドルレンジやエントリーモデルをしばらく自分のスマートフォンとして使用してきました。それらの機種も悪くはなかったのですが、考えてみると、これらの機種ってスマートフォンとして必要十分な機能があってもそれ以上はありませんでした。

記事とは関係ないですが、「ワイドアパーチャ」で最近撮影したした中で一番のお気に入り。ビックカメラ 有楽町店の擬人化キャラクター「有楽町たん」。異形種って萌えますよね！

　筆者は、格安スマートフォン、格安SIMを上手に使うコツって自分の用途に合わせて割り切ることだと思ってきました。たとえば、キャリアメールを使うことは最近ほとんどなくて、もう必要な連絡はLINEで取るからいいやと思っているので、MVNO SIMを選べていますし、端末選びに関しても、ゲームのプレイはそこまで特殊効果は不要だから3D機能が多少弱くても大丈夫とか、まぁ、防水はいらないかとか、あまり自分にとって必要がないと思えるものは思い切ってやめる。それで、お得にやりたいこと、使いたい機能を使えるのだからいいじゃないか、と考えるようにしていたんですよね。

　しかし、このhonor 8を使って思い知らされました。たとえ余分な機能だと思えても、いろんな機能が使えるってことは素晴らしいです。honor 8のおかげで、自分がいらないと思い込んでいたカメラのさまざまな機能に触れることで、自分の知らなかった楽しさに触れることができたような気がします。それでいろいろ楽しくなってきて、なんだか自分の心がすっかり豊かになったような気がするのです。

　格安SIM・格安スマホの存在を知ってから、ちょっと安くスマートフォンを使おうと思いすぎて、これまでちょっとミニマムなスマホ生活に固執しちゃっていたのかな、という気もします。性能・機能の余裕は心の余裕を生みますよ、読者のみなさま。