みんなのケータイ
DSDS+LINEモバイルSIMでイレギュラー年齢認証に挑戦
【Moto G4 Plus】
2016年10月11日 06:00
「Moto G4 Plus」はご承知の通り「DSDS」に対応しています。「デュアルSIMデュアルスタンバイ」の略で、SIMカードを物理的に2枚同時装着し、同時に通話およびデータ通信を待ち受けられるという機能です。この仕様を実現している端末はSIMフリー機を中心に数多く出回っていますが、Moto G4 Plusが優れているのは「4G(LTE)+3G」の同時待受ができ、かつSIMカードスロットがmicroSDカードスロットとの排他ではない点。これにより、格安SIMを2枚挿しつつ、さらにmicroSDカードで本体ストレージ容量を増加させられる訳です。
ただ、筆者としては仕事用のauフィーチャーフォンを常時携帯しており、さしてDSDSを重視していませんでした。「海外旅行に行くチャンスがあったら現地のプリベイドSIMを挿してみたいな」くらいだったんですね。
そんな中飛び込んできたのが新MVNO「LINEモバイル」スタートのニュース。音声契約なしプランは月額500円(税別)と手ごろで、無料メッセージアプリ「LINE」のID検索機能も利用できるといいます。
すでに村元さんがお書きになっていますが(関連記事)、一般的なMVNO事業者のデータ専用SIMの利用時には、LINEアプリから「年齢認証」が行えないため、これと紐付いている「ID検索による友だち追加」ができませんでした。
「ID検索なんて必要ないよ」と筆者も思っていたのですが、つい先日お仕事でいただいた名刺にLINEのIDを記載している方を発見。すぐそれを真似するかはともかく、一応下調べしておかなくてはと、急にモチベーションが沸いてきたのです。
とはいえ、筆者はもうDMM mobileのSIMをメインに使っていて、最低契約期間もまだ数カ月残っていますから、単純にLINEモバイルへMNPする気はゼロ。LINEアプリのアカウントも当然引き継ぎたい。じゃあ、Moto G4 Plusの第2SIMスロットにLINEモバイルのSIMを装着したらどうなるんだろう?
そこで早速、LINEモバイルの「LINEフリープラン」をデータオンリー(SMSと音声はなし)で契約してみました。料金は月額500円。初期費用は3000円かかりますが、最低契約期間の設定はないに等しいので、上手くいかなかったらすぐ解約するつもりです。
さて、結果を申しますと、ID検索は無事有効化できました。年齢確認のフローも実際には単純で、ウェブからの初回手続き時に発行される「利用コード」(17桁の英数字)をLINEアプリのメニューから入力すればOKです。
ただしトラップもありました。LINEアプリのメニューで「年齢確認」をまさにタップするその瞬間、Wi-Fiにつながっているか、それとも3G/LTEで接続しているか、そして端末側の設定で「LINEモバイルのSIMを優先データSIMに選択しているか」によって、画面遷移が微妙に異なり、利用コードの入力画面が表示されないケースがあったのです。筆者が検証した限りでは「Wi-Fiオフ・LINEモバイルSIM非優先」の状態だとダメでした(メインで使っているのがドコモ系MVNOのDMM mobileである関係上、dアカウントのログイン画面が表示されてしまう)。
ここまで書いておいてなんですが、今回の検証結果は筆者環境に依存する部分が多く、すべてのDSDS端末で再現できるかは不明です。また、契約したSIMが音声・SMS付きプランだとどうか、LINEモバイルを解約したときにどうなるかなど、色々不安な点もあります。それに、年齢確認のためだけに月500円払うのもちょっともったいない。機能とコストのバランスに優れた、理想的運用を模索する旅は、まだまだ続きそうです。