DATAで見るケータイ業界
「公式オンラインショップ」と「店舗など」、購入場所の違いで端末シェアに差が
コロナ禍で通信キャリア各社が活用促す公式オンラインショップ、その利用実態は(2)
2020年6月23日 06:00
前回に引き続き、MCAが発刊した調査レポート「キャリア公式オンラインショップ消費者実態調査 2020年上期」から、調査結果の概要を取り上げたい。今回は利用端末に焦点を当てる。
「公式オンラインショップ」と「店舗など」、購入場所の違いで端末シェアに差が
今回の調査では、主要3ブランドの利用者のうち、2017年以降に端末を購入したことがある1059サンプルを、端末を購入した場所から「公式オンラインショップユーザー」と「公式オンラインショップ以外ユーザー」の2グループに分けている。ここでは、それぞれのユーザーがどのメーカーの端末を購入したのか比較してみたい。
現在メインで使用している携帯電話メーカーは「公式オンラインショップユーザー」と「公式オンラインショップ以外ユーザー」では大きな違いが表れている。「公式オンラインショップユーザー」は「iPhone(Apple)」の比率が50%以下なのに対し、「公式オンラインショップ以外ユーザー」は約60%と高くなっている。
「公式オンラインショップユーザー」は商品選択において、自宅で周りのことを気にせず購入できる環境が整っていることから、じっくりと時間をかけ商品を選ぶため商品選択の幅が広くなっており、その中では「Xperia(ソニー)」が高く20.3%、次いで「AQUOS(シャープ)」が14.7%、「Galaxy(サムスン)」が7.5%と続いている。
一方、「公式オンラインショップ以外ユーザー」は「Xperia(ソニー)」が12.1%、「AQUOS(シャープ)」が11.3%となっているものの、ともに10%強であり、キャリアショップでの購入は「iPhone(Apple)」のウエイトが圧倒的に高くなっている。