スタパ齋藤のコレに凝りました「コレ凝り!」

Ziplocとストローでスマホ防水!

食品真空保存パックでも実験!

定番のスマートフォン防水グッズ、Ziploc

 スマートフォンなどの携帯端末を水気から守るグッズは多々ありますが、何だかんだ言って結局超便利なのが「Ziploc(ジップロック)」(公式製品情報ページはコチラ)ですな。Ziplocを防水グッズとして使う記事はコチラに書きましたが、Ziplocは基本的には食品用の保存袋なので、スマートフォンなどの防水はあくまでも自己責任下で行うことになります。けど、毎日毎日全国の主婦&主夫に使い込まれて鍛え上げられた品質なので、ワタクシなどはかなり安心しつつZiplocをスマートフォン防水用に活用しております。

旭化成ホームプロダクツの「Ziploc」。おなじみの食品保存用ポリエチレン袋です。スマートフォンの防水に使うなら耐久性高めの「Ziploc フリーザーバッグ」シリーズがオススメです。サイズは3種類ありますので、ゴツめのジャケットを装着したスマートフォンなども入ります。もちろん、入れた状態でタッチ操作もできます。

 まあ、専用の防水ケースなどと比べると若干使い勝手は劣りますが、一工夫するとさらに便利さが増したりもします。たとえばZiplocに端末を入れるとき、ストローで袋内の空気を抜きつつ端末を封入すると、操作性が上がったりします。具体的には、画面がよりハッキリ見えるようになったり、タッチ操作がスムーズになったり。指紋認証の認識率も高まったりします。

Ziplocにスマートフォンを封入するとき、ストローでZiplocの中の空気を吸い出すと、より使いやすくなります。スマートフォンが袋により密着するようになり、画面が見やすくなったり、指紋認証が通りやすくなったりします。
さらにシーラー(ポリ袋などを熱で溶着して閉じるための道具)を使えば、スマートフォンの周囲の袋部分を溶着して防水のラインにできます。その後、余分な部分をカットすれば端末ピッタリサイズになるわけですな。ジッパー部分までカットすれば(使い捨てになりますが)最小サイズの防水袋になります。

 てなコトをしているワタクシですが、以前からヒッジョーに気になっていたモノがありました。食品保存用の真空パック袋です。これを使ってスマートフォンを封入したら、もっとシッカリと袋と端末が密着して、さらなる快適さが生まれるのでは! ……真空パック袋に端末を入れてみたい! 入れてみたいッ!!

 そんな欲望が抑えきれなくなったので、実際に食品保存用の真空パック袋を使い、アレコレと凝りつつ実験してみました。ので、今回はその顛末をご報告~♪

端末を真空パック袋に入れてみたら……

 試したのは、Amazonで購入した「スケーター 鮮度長持ち フードフレッシュバッグ 真空ポンプ付 真空パック FFB12S」(Amazonへのリンクはコチラ)と「フレッシュ&キープ 真空 フード ポンプ Aセット MK-2701」(Amazonへのリンクはコチラ)です。どちらも手動ポンプで袋の中の空気を抜き、食品の鮮度の低下を抑えつつ保存するという製品です。

「スケーター 鮮度長持ち フードフレッシュバッグ 真空ポンプ付 真空パック FFB12S」は、袋の片面に水玉模様が入っています。ですが、端末画面を透明側に向ければ大きな問題はなく使えます。
「フレッシュ&キープ 真空 フード ポンプ Aセット MK-2701」は袋の片面に書き込み用の白色部分がありますが、ほかは透明です。

 スマートフォンの防水のために使ってみた結論から言うと、前者の「スケーター 鮮度長持ち フードフレッシュバッグ 真空ポンプ付 真空パック FFB12S」の方が空気を吸い出しやすくて実用的でした。「フレッシュ&キープ 真空 フード ポンプ Aセット MK-2701」は若干空気を抜きにくく、コツを掴まないとスムーズに使えない感じ。なので、以降は「スケーター 鮮度長持ち フードフレッシュバッグ 真空ポンプ付 真空パック FFB12S」を使って話を進めます。

注意

以下で行うことはあくまでも「実験」とお考えください。スマートフォンなどの端末を大気圧未満の負圧環境に置く実験です。スマートフォンなどは、負圧~真空での使用は想定されていないと思われます。また、端末を構成する部品の中には、負圧が加わったことで破損したり膨張したりするものがあるかもしれません。負圧を加えたことにより端末が使用不能になったり破裂したりする可能性がありますので、同様の実験を行いたいと考えるなら、これらの危険性を十分考慮したうえ、自己責任のもとで行ってください。

 さて、まずは、どんな感じで使うかを。端末を袋に入れてジッパーを閉じ、付属の手動ポンプで空気を抜いていきます。この袋、前述のように片面に水玉模様が入っていますので、端末を入れて空気を抜くとき、端末裏面のカメラやセンサーなどが水玉模様と重ならないように注意が必要です。

袋に端末を入れて閉じ、エアーバルブの上にポンプを置いて空気を抜いていきます。抜き過ぎるとヤバそうなので、慎重に進めます。
徐々に空気が抜け、袋と端末が密着していきます。袋と端末がある程度密着したらストップ。空気を抜き過ぎると端末からの音が聞こえなくなりますし、恐らく負圧による部品への悪影響が出ると思います。バッテリーあたりへの影響がヤバそうですよね。
できた! すっご~い! 端末と袋がピッタリと密着♪ カメラ部やセンサー部に水玉模様がカブらないようにしました。
写真も撮れます。左は袋に入れずに撮ったもので、右が袋に入れてから撮ったもの。少しソフトフォーカス風に撮れちゃいますが、これはコレで悪くないかも、です。

 実験結果としては、予想どおり、イイです。指紋認証の通りもかなり良好ですし、画面の見やすさも操作のスムーズ感もとてもイイ感じです♪ ストローで袋の中の空気を抜いていたときとは次元が違います。

 ただ、このタイプの食品保存袋って、デカいですな。また、ジッパー部分もかなりゴツいです。まあ、自宅の水回りで端末を使うというなら、それほど問題ないかもしれません。でも、このまま外に持ち出すと恥ずかしくて使えないレベルですな。

シーラーで溶着し、余分な部分をカットしたら……

 実験ツイデに、余分なトコロをシーラーで溶着して、カットしてみましょう。シーラーはポリ袋などを溶かして封をする道具ですが、溶着部分がちゃんとつながれば、その内側は防水状態が保たれます。溶着して、不要な外側部分を切り落としちゃおう! というわけですな。

シーラーを使い、まずは非常に邪魔なジッパー部分を溶着して切り落としました。内部に空気が入り込むこともなく、うまくいきました。
ほか3辺の不要部分も溶着して切り落としていきます。なかなかスッキリした感じ。
素材が硬めのポリエチレンなので、切り落とした部分は少し硬く手に当たる感じ。ですが、シッカリとコンパクトになりました。内部の空気を抜き過ぎていなければ、端末のスピーカーから音楽を流すこともできます。

 てな結果に。予想では、袋の素材がけっこー厚め硬めで頑丈だったので、手持ちのシーラーでシッカリ溶着できないかも? と思っていましたが、アッサリと溶着完了。実用レベルの防水性と携帯性となりました。

 ただ、溶着&カットしちゃうと、ケーブル接続不能。充電できませんし、イヤホンもつなげません。Qiなどのワイヤレス充電を行い、イヤホンはBluetooth対応のものを使えばいいのかも。これに関しても追々実験してみたいと思いました。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。