山根康宏の「言っチャイナよ」

ジンバルカメラが飛び出す「Robot Phone」や、電子ペーパースマホが登場

世界最大のスマートフォン市場、かつ最大の5G加入者数を誇る中国で毎月発売された5Gスマートフォンを香港在住の携帯電話研究家、山根康宏が紹介する。

 2026年8月に発表・発売された5Gスマートフォンは12機種。内訳はファーウェイ1機種、シャオミ4機種、OPPO 1機種、vivo 3機種、HONOR 2機種、そのほか1機種。

 HONORから本体上部にジンバルカメラが飛び出す「Robot Phone」が登場し、AI機能も強化。シャオミは185Hzディスプレイ搭載のゲーミング最上位モデルを発表した。Hisenseの変わり種モデル「A10 Pro」は、E Inkディスプレイのモノクロ機ながらも背面に脱着式のカラーディスプレイを装着できる。

OPPOも1万mAhバッテリー搭載機を発表、「A7 Pro Max」

 各社から1万mAhを超えるバッテリーを搭載したモデルが登場する中、OPPOからも初の大台に達するバッテリーを載せた「A7 Pro Max」が発売になった。バッテリーは大容量なだけではなく、7年間の長寿命。1500回の充放電後でも80%の容量を維持するとのこと。カメラは前後に5000万画素を搭載し、必要最小限ながら高画質な撮影が可能だ。

項目内容
発表2026年8月4日
価格2199元(約5万1000円)~
チップセットQualcomm Snapdragon 4 Gen 5
ディスプレイ6.78インチ 2772×1272ピクセル、120Hz、1800nits
リアカメラ画素数5000万広角+200万モノクロ
インカメラ画素数5000万(パンチホール)
メモリー/ストレージ8GB/128GB、8GB/256GB、12GB/256GB、12GB/512GB
バッテリー10000mAh、80W充電(有線)
5G NR対応バンドn1/n3/n5/n8/n18/n26/n28A/n38/n40/n41/n48/n77/n78
大きさ162.98×77.97×8.57mm
重さ224g、226g(青)

ベーシック機能の1000元5G機、シャオミ「REDMI 17 5G」

 チップセットやカメラ性能を抑えることで、1000元切りの低価格を実現したモデルがシャオミの「REDMI 17 5G」だ。メモリー構成も4GBからと少なく、ディスプレイ解像度もHD+とエントリーレベルの性能とし、メモリー価格高騰の中で価格を抑えた。バッテリーはやや容量を大きくすることで、丸1日の駆動を可能にしている。

項目内容
発表2026年8月6日
価格999元(約2万3000円)~
チップセットUNISOC T8300
ディスプレイ6.9インチ 1600×720ピクセル、120Hz
リアカメラ画素数1300万広角
インカメラ画素数800万(水滴型ノッチ)
メモリー/ストレージ4GB/128GB、6GB/128GB
バッテリー6300mAh
5G NR対応バンドn1/n3/n5/n8/n28A/n38/n40/n41/n48/n77/n78
大きさ171.56×79.47×8.15mm
重さ210g

185Hzの高リフレッシュレート画面搭載、シャオミ「REDMI K100 Pro」

 シャオミのゲーミング向けモデルの最新機種「REDMI K100 Pro」はディスプレイのリフレッシュレートを185Hzに引き上げ、対応ゲームも快適にプレイ可能だ。Boseとの共同チューニングを行い、高品質な音楽再生性能を実現。同じ仕様の大型スピーカー2基によるステレオ構成で、立体感のあるサウンドを楽しめる。カラバリのグリーンモデルは、UVライトで色が変わり、ペン型ライトを使って背面にちょっとした文字などを書き込むこともできる。

項目内容
発表2026年8月11日
価格3999元(約9万4000円)~
チップセットQualcomm Snapdragon 8 Elite Gen 5
ディスプレイ6.59インチ 2510×1160ピクセル、185Hz、4500nits
リアカメラ画素数2億広角+800万超広角+5000万2.5倍望遠
インカメラ画素数3200万(パンチホール)
メモリー/ストレージ12GB/128GB、12GB/256GB、16GB/256GB、16GB/512GB
バッテリー8580mAh、100W充電(有線)、50W充電(無線)
5G NR対応バンドn1/n3/n5/n7/n8/n18/n26/n28/n38/n40/n41/n48/n66/n77/n78
大きさ157.49×75.25×8.55mm
重さ218g

Boseスピーカー搭載で迫力の音楽再生が可能なシャオミ「REDMI K100 Pro Max」

 「REDMI K100 Pro」の上位機種となる「REDMI K100 Pro Max」はシャオミの歴代スマートフォンの中で最も高性能な音楽再生機能を有する。2.1ch・3スピーカーを搭載し、低音ユニットのカバーは周囲にライトを内蔵し、音楽再生に合わせて光らせられる。ディスプレイは同じ185Hz対応で、ゲームを迫力あるサウンドとともに楽しめる。

項目内容
発表2026年8月11日
価格4499元(約10万5000円)~
チップセットQualcomm Snapdragon 8 Elite Gen 5
ディスプレイ6.9インチ 2608×1200ピクセル、185Hz、4500nits
リアカメラ画素数2億広角+5000万超広角+5000万5倍望遠
インカメラ画素数3200万(パンチホール)
メモリー/ストレージ12GB/128GB、12GB/256GB、16GB/256GB、16GB/512GB、16GB/1TB
バッテリー9070mAh、100W充電(有線)、50W充電(無線)
5G NR対応バンドn1/n3/n5/n7/n8/n18/n26/n28/n38/n40/n41/n48/n66/n77/n78
大きさ163.49×77.94×8.49mm
重さ238g

収納式ジンバルカメラを内蔵、ロボット機能も持つHONOR「Robot Phone」

 HONORの「Robot Phone」は、モーターで飛び出すジンバルカメラをスマートフォンの背面に内蔵した製品だ。今年1月にモックアップが公開され、8月になり実製品が発売となった。ジンバルに載るカメラは2億画素で4自由度(4DoF)の動きに対応する。ジンバルカメラは撮影用途だけではなく、自社のAIアシスタント「YOYO」と連動し、ロボットの頭のようにうなずいたり首を振ったりして反応する。映像面では、映画撮影用カメラで知られるARRIと協業した。

項目内容
発表2026年8月12日
価格9999元(約23万4000円)~
チップセットQualcomm Snapdragon 8 Elite Gen 5
ディスプレイ6.31インチ 2640×1216ピクセル、120Hz、6800nits
リアカメラ画素数2億広角+5000万超広角+2億2.7倍望遠
インカメラ画素数5000万(パンチホール)
メモリー/ストレージ12GB/512GB、16GB/1TB
バッテリー7060mAh、120W充電(有線)、50W充電(無線)
5G NR対応バンド非公開
大きさ151.43×72.86×9.59mm
重さ248g

バッテリー性能を高めた「nova」、ファーウェイ「nova 16 SE」登場

 ファーウェイのセルフィー・ポートレート強化モデルの「nova 16」シリーズの中で、ベーシックな性能の「nova 16 SE」はカメラではなくバッテリー性能にフォーカスした。8500mAhのバッテリーはファーウェイの歴代モデルの中でもトップに並ぶ容量。

項目内容
発表2026年8月12日
価格2499元(約5万9000円)~
チップセットHiSilicon Kirin 8020
ディスプレイ6.84インチ 2756×1272ピクセル、120Hz
リアカメラ画素数5000万広角
インカメラ画素数3200万(パンチホール)
メモリー/ストレージ8GB/128GB、8GB/256GB、8GB/512GB
バッテリー8500mAh、66W充電(有線)
5G NR対応バンド非公開
大きさ163.3×78.0×7.98mm
重さ229g

セルフィースマホの後継機、vivo「S50t Energy Edition」

 2026年5月に発表されたvivoのセルフィー向けモデル「S50t」の、メモリー性能を変更したモデルが「S50t Energy Edition」である。S50tが搭載しているメモリー規格はLPDDR5Xだったが、本モデルはLPDDR5に変更。ただし価格は同じ。後継モデルという位置づけとなる。

項目内容
発表2026年8月14日
価格3299元(約7万7000円)~
チップセットQualcomm Snapdragon 8s Gen 3
ディスプレイ6.59インチ 2750×1260ピクセル、120Hz
リアカメラ画素数5000万広角+800万超広角+5000万3倍望遠
インカメラ画素数5000万(パンチホール)
メモリー/ストレージ12GB/512GB、16GB/512GB
バッテリー6500mAh、90W充電
5G NR対応バンドn1/n3/n5/n7/n8/n18/n26/n28A/n38/n40/n41/n48/n66/n77/n78
大きさ157.52×74.33×7.59mm(白、青)、7.49mm(黒、紫)
重さ197g(白)、196g

AI対応のエントリーモデル、HONOR「Play11T」

 HONOR「Play11T」は1000元台前半のエントリーモデルで、ディスプレイやカメラ性能はベーシックに抑えている一方で、バッテリーは7500mAhと比較的大容量。本体左側面にはAIボタンを搭載し、画面キャプチャや録音をワンタッチで行えるなど、エントリー機らしからぬ今風の機能も備える。

項目内容
発表2026年8月17日
価格1399元(約3万3000円)~
チップセットQualcomm Snapdragon 4 Gen 4
ディスプレイ6.61インチ 1604×720ピクセル
リアカメラ画素数1300万広角
インカメラ画素数500万(パンチホール)
メモリー/ストレージ6GB/128GB、6GB/256GB、8GB/128GB、8GB/256GB
バッテリー7500mAh、45W充電(有線)
5G NR対応バンド非公開
大きさ163.9×75.9×8.29mm
重さ205g

カスタムチップセット搭載のゲーミングモデル、vivo「iQOO Neo11 Ultra」

 vivoのゲーミングブランド「iQOO」シリーズの上位モデルとなる「iQOO Neo11 Ultra」はMediaTekと共同開発した高性能チップセットDimensity 9500Mを搭載。Dimensity 9500のGPU性能を落とし価格を引き下げている。高性能なディスプレイを搭載しゲーム操作も快適で、バッテリーも大容量だ。

項目内容
発表2026年8月18日
価格3699元(約8万7000円)~
チップセットMediaTek Dimensity 9500M
ディスプレイ6.83インチ 3200×1440ピクセル、144Hz、4500nits
リアカメラ画素数5000万広角+800万超広角
インカメラ画素数1600万(パンチホール)
メモリー/ストレージ12GB/256GB、12GB/512GB、16GB/256GB、16GB/512GB
バッテリー9100mAh、100W充電(有線)
5G NR対応バンドn1/n3/n5/n7/n8/n18/n26/n28A/n28B/n34/n38/n39/n40/n41/n48/n66/n77/n78
大きさ163.42×75.88×8.6mm(黒)/8.69mm
重さ225g(黒)/230g

スタミナバッテリー搭載の低価格ゲーム機、vivo「iQOO Z11S」

 ミドルレンジ性能のvivo「iQOO Z11S」は1万mAhバッテリーを搭載し長時間のゲームプレイを可能にしたモデル。全体の性能は抑えつつも、ディスプレイのリフレッシュレートは144Hzと高めている。

項目内容
発表2026年8月18日
価格1999元(約4万7000円)~
チップセットMediaTek Dimensity 7500
ディスプレイ6.83インチ 2800×1260ピクセル、144Hz、2000nits
リアカメラ画素数5000万広角
インカメラ画素数800万(パンチホール)
メモリー/ストレージ8GB/128GB、8GB/256GB、12GB/256GB、12GB/512GB
バッテリー10000mAh、44W充電(有線)
5G NR対応バンドn1/n3/n5/n8/n28A/n34/n38/n39/n40/n41/n48/n66/n77/n78
大きさ163.9×76.5×8.59mm
重さ225g

シャオミの新シリーズ「REDMI M100」はキャリア販売向けモデル

 ベーシックな性能の「REDMI M100」は、シャオミの新しい「REDMI M」シリーズ最初の製品。通信キャリア販売専用モデルとして登場予定だ。チップセットやカメラ性能を見るとエントリーモデルクラスだが、価格はそこまで安くはない。これはキャリアでの契約セットによる割引販売を前提とした価格設定となっており、ユーザーへの実売価格はこの半額程度など、安価に抑えられる予定である。

項目内容
発表2026年8月18日
価格1799元(約4万2000円)~
チップセットQualcomm Snapdragon 4 Gen 5
ディスプレイ6.9インチ 1600×720ピクセル、120Hz
リアカメラ画素数1300万広角
インカメラ画素数500万(パンチホール)
メモリー/ストレージ6GB/256GB、8GB/128GB、8GB/256GB
バッテリー7900mAh、45W充電(有線)
5G NR対応バンドn1/n5/n8/n28A/n38/n40/n41/n48/n77/n78
大きさ170.12×78.42×8.8mm
重さ232g

背面にカラーディスプレイ装着可能なE Ink端末、Hisense「A10 Pro/Ultra」

 E Inkの電子ペーパーを搭載したHisenseの「A10 Pro」と、背面に装着できるカラーディスプレイが付属するモデルが「A10 Ultra」として販売される。電子ブックリーダーとして使える薄型5Gスマートフォンだが、写真閲覧などカラー表示用途も求めるユーザーに、4.96インチの背面装着型ディスプレイが用意されているわけだ。なおUltraモデルはカラーディスプレイの分、Proモデルより300元高くなっている。

項目内容
発表2026年8月28日
価格2799元(約6万6000円)~
チップセットQualcomm QCM6690
ディスプレイ6.13インチ 1648×824ピクセル
リアカメラ画素数4800万広角
インカメラ画素数800万
メモリー/ストレージ8GB/128GB、8GB/256GB、12GB/512GB
バッテリー4000mAh
5G NR対応バンドn1/n5/n8/n28A/n41/n78
大きさ161.1×78.7×8.2mm
重さ190g
山根 康宏

 香港在住。中国をはじめ世界中のモバイル関連イベントを毎月のように取材し、海外の最新情報を各メディアで発信している。渡航先で買い集めた携帯電話は1000台以上、プリペイドSIMカードは500枚以上というコレクターでもある。