筆者は、PC Watchでも以前ご紹介した通りカシオ社の大ファンだ。もちろん、腕時計で写真の撮れるカシオ「リストカメラ WQV-1」を発売早々ゲットしたのは言うまでもない。ゲットして１～２週間はとても楽しかった。しかしその後、自宅や出先で専用のシリアルポート接続の赤外線通信アダプターでモバイルPCに撮影データを読み込む手間に疲れ、ガジェット自慢もほとんどの知り合いは一巡してしまったこともあって、最近は持ち出す機会もとんと減ってしまっていた。
そんなところへ、筆者の友人、シリコンバレー在住のかづひ氏から「リストカメラで撮影した画像をWorkPadに転送するプログラムのプロトバージョンができた」との朗報が。さっそく使用してみたので、ここでご紹介したい。
■ WorkPadに合った解像度のデジカメが必要だ！
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カシオ「リストカメラ」で愛犬シーザーを撮影
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PC Watchの不定期連載コラムでも、WorkPadに撮影済み写真を転送できて、WorkPad上で見たり、保存したり、友人のPalm互換機にも転送できればいかに便利であるかを自分個人の問題として提言した。Palm互換機ワールドには、世界のコダック社が発売したPalmPixというVGA解像度のデジタルカメラが既に存在するが、HotSyncでパソコンに転送した時の画像品質にこだわり過ぎ、WorkPad上に転送、一時表示した撮影画像はあまりにも悲しい物であった。
WorkPadの画面解像度は、iモードケータイよりちょっとだけましな、たったの160ｘ160ドットしかなく、VGAカラー画像をディザリングしてモノクロ表示するにはあまりにも貧弱なのだ。WorkPadにはその解像度にフィットしたもっと似合う解像度のデジタルカメラが必要なのだ。
■ リストカメラの画像をWorkPadに転送するソフト登場
そんな時、カシオ社の「リストカメラ」が発売になった。解像度は120ｘ120ドット、まさにWorkPadのために生まれたかのようなウェアラブル・デジタルカメラだ。しかし、残念なことにリストカメラの外部インターフェースは本体の赤外線ポートのみで、Palm互換機が一般的に採用している「IrDA規格」ではない。赤外線ポートの付いているモバイルパソコンにデータ転送するにも、専用のオプションであるシリアルポート接続の赤外線アダプターが必要だった。
半ばあきらめていた筆者のところに、突然、シリコンバレーにいる友人から、なんと「カシオ社のリストカメラで撮影した画像を、瞬時にWorkPadに転送するプログラムのプロトバージョンができた」というラッキーメールが届いた。ただし、現在のバージョンでは、撮影済みの任意の１枚の写真をパソコン側に送るのと同じ要領で、高速にWorkPad側に一時的に送れる単機能だけだ。
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PDA工房でレッドカラーに変身したWorkPad 50Jで受信。見事に16階調表現で綺麗!!
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Daveでアルミ巻きになったWorkPad 30J。OSは４階調までしかサポートしていないが、「wCBr」で16階調を見事に表現
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■ 「wCBr」で、WorkPadとリストカメラはベストパートナーに
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かづひさんの「wCBr」はバージョン0.02を使用。今後が楽しみだ！
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実際使ってみると、予想通り、解像度の近いリストカメラとWorkPadの相性はベスト。
WorkPad（30J）やWorkPad c3（40J/50J）、Palm VではOS上は４階調しかサポートされておらず、写真としての表現能力が懸念されたが、wCBr バージョン0.02ではハードウェアを直接操作することで、16階調に対応できている。
●wCBrのダウンロードページへ
今後は、画像のファイル管理や任意の画像ファイルの表示などの機能を充実し、できればシェアウェアやコマーシャルソフトに育てていきたい希望もあるようだ。HP100LX/200LXの世界では大活躍で、Palmワールドでも既に世界的に有名になった画期的な「ThumbType」を開発した彼のことだから、ゆっくり期待して待っていよう。
現在の単機能バージョンは開発者自身のサイトからダウンロードできる。売り切れにならないうちに、カシオ社の「リストカメラ」を買いに行こう。最近はベルトや本体のカラーバリエーションも出揃って買い時だ。
■ ＵＲＬ
wCBrのページ（wCBrダウンロードはこちら）
http://www.kaduhi.com/wCBr/
リストカメラ製品情報（カシオ）
http://www.casio.co.jp/ww/WAP/index.html
（ゼロ・ハリ）
2000/04/01 10:59
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