■ ついに登場! 「ポケットポストペット」
|
NTTドコモ ポケットポストペット
標準価格3万5800円。送信メール・受信メールとも最大200通。153×94×35mm(幅×奥行×高)、約315g(電池含)。この可愛いメール端末とドコモの携帯電話だけで、ペットが送れるのだ
|
でました! でました! でましたよ~。ってパチンコが当たったわけではありませんよ。でたんです。って何が。ポケットポストペットが!!
ポケットポストペットってなあに? と思っている方。知って驚くことなかれ。ポケットポストペットというのはペットがメールを運ぶ愛玩電子メールソフト「ポストペット」と、いつでも気軽にメールを楽しむことができる「ポケットボード」がひとつになったメール端末なんです。
これはですねえ。メール界にとって衝撃的な一品と言えるでしょう。「メールでシゴトも恋もゲットだぜ」なんてせせこましいことを考えている人は、これを買って悔い改めるべし! 純粋にコミュニケーションを、ただひたすら純粋に楽しむべく作られたポストペットワールドの世界に、一度は足を踏み入れてみることをオススメ。
ネット犯罪なんて陰鬱なニュースが流れる中、オアシスのような存在がこれ。ケータイをつないでポケットポストペットでメールをやりとりすれば、かわいいペットがあなたのメッセージをお友だちのところまで運んでくれて、お友だちのペットもメールを届けにペットのお部屋に届けにきてくれる。ややこしい現実世界を忘れ、ペットの世界の中で想いを伝え合うことだけに浸れる癒し系メール端末「ポケットポストペット」。
|
ペットにはペットにふさわしいおうちがある。これぞポスペワールド
|
「それじゃあ、ポストペットとどう違うの?」と思う人もいるでしょう。ポケットポストペットでメールをやりとりするということは、リカちゃん人形で遊んでいた子供が「リカちゃんのお部屋」を買ってもらうようなものなんです。今まではこたつの上で、ティッシュの箱やみかんを家具がわりに使っていたリカちゃん遊びも、素敵な家具や窓のついたリカちゃんのお部屋を買ってもらうことで、一気にファンタジーな世界へひとっ飛び。どこか生活くささから抜け出せなかったリカちゃん遊びも、気分一新、完璧なリカちゃんワールドを堪能することができるわけです。それと一緒。
ポケットポストペット本体のデザインを見ればわかるように、全てが丸みを帯びたフォルム、ポストペットのメインキャラクター「モモ」の顔をしたコーティング、本体を開くと薄いピンクのキーボード、そしてカラーの液晶画面。これを見てしまうと、日頃エクセルをはじいているパソコンでポストペットをするのは、こたつの上でリカちゃんごっこをするようなもの。リカちゃんごっこがわからない人は、デパートの屋上で乗り物にのるか、ディズニーランドに行って「イッツ・ア・スモールワールド」に乗るかくらいの気分の違いと言ったらわかってもらえるでしょう。
もちろん、いつでもどこでもメールができることで、ペットをいつでもかわいがってあげられるし、頻繁にメールのやりとりができるからお友だちからのメールやペットのひみつ日記も沢山読めるんだけど、まずはペットの世界に浸れちゃうってところは要チェックでしょ。
■ ポストペットでは何ができるの?
ペットのかわいい世界はさておき、実際ポケットポストペットはどんなコトができるのか気になるところ。ポストペットの機能をカンタンにご紹介しましょう。
■ 【メールのやりとり】
|
ポケットポストペットの画面。外出先でもちょっとした待ち時間にもすぐにペットを送れる
|
アドレスを持っている相手となら、誰とでもメールのやりとりができる! お友だちにメールを書いたら、ポケットポストペットをドコモのケータイにつないでメールを送るわけだけど、ポケットボードと同じくらいカンタンだから、ちょっとした待ち時間でもすぐに送ることができるよ。勿論iモードあてにもOK。ただし、ペットでメールを送る場合は、送れる相手が決まっているから注意して。
■ 【ペットをかわいがろう! ポストペット】
「ポケットポストペット」という名前がついているくらいだから、もちろん「ポストペット」ができちゃいます。ペットの飼い主になって、自分のペットをかわいがってあげましょう! ペットはお友だちにメールを運んでくれる頼もしい存在だけど、飼い主の愛なくしては生きられないいじらしい存在でもあるんです。ペットにおやつをあげたり、洗ってあげたり、なでたり、たたいたりと、ペットを育てることができるのも、「ポケットポストペット」の魅力のひとつ。
■ 【自分で描いた絵が送れる! ~おえかきメール~】
|
おえかきメールも送れる。信号機のスタンプなんかも用意されてるから、ちょっとした地図くらいならこれでOK
|
ポケットポストペットでは、文字でメールを送るだけじゃなくて、自分で書いた絵が送れる「おえかきメール」機能がついている。ポケットポストペットに付いているペン(スタイラス)を使っておえかきをすると、その絵はメールに添付されて相手にきちんと届く。もちろんカラーだし、ペンの太さを変えたり、スタンプを押せたりするから、カンタンな地図なら描けるし、文字とは違った印象で遊べて結構面白い。メールのやりとりが当たり前になっている恋人同士なら、おえかきメールで想いを伝え合うのも刺激的かも。ちなみに、おえかきメールは相手が普通のパソコンだったら送れるから、(ケータイは無理ね)彼の会社のメールに送ってびっくりさせることも出来てしまうのだ。(後で怒られないようにね)
■ 【いつでも どこでも ネットサーフィン】
ポケットポストペットは、ケータイさえつなげば、いつでもどこでもホームページを見ることができる。画面が小さい分、パソコンを見てるようには見えないけど、慣れてしまえばそんなに苦になるほどのものではない。シゴトで使うならともかく、暇つぶしやちょっとした調べものなら十分見れるし、モバイルサイズ用のホームページも増えてきたしね。何よりもカラーがウレシイ。
■ 【飲み会に使える! 電卓「わりかん機能」】
|
電卓はわりかん機能つき。いちばん左下のキーがわりかんキー。コレは使えるでしょう!
|
ポケットポストペット機能の中で、意外とあなどれないのが、この電卓。この電卓には普通の計算以外にも、ユニークな「わりかん計算」という機能があって、飲み会のときの会計に大カツヤク間違いなしなのだ。
例えば、支払いをするメンバーの中にエライ人がいたとする。そんなときに「わりかん機能」を使えば、ひとり分の支払い額と、エライ人用の支払い額が表示されて、エライ人の支払い額はちゃっかりメンバー2人分の金額になっているという仕組み。これは使うしかない! エライ人たちも女の子から「こんな機能があるんですよ~」なんて言われて、かわいいデザインのポケットポストペットを見せられたときには、だまって倍額払うしかなくなるでしょう(笑)。
■ 【ファンキーモンキーモモ! ソウルフルなダンスが眩しいゲーム機能】
ポストペットのメインキャラクター「モモ」はもちろん、モモ以外のペット愛好者も数知れず。メールを運ぶとかは関係なく、とにかくあのモモが暴れたりぴょこぴょこしたりしているのを見てるのが楽しくてしょうがない。という人は「ゲーム機能」に要注目。ポケットポストペットには、従来のポストペットにはないゲーム機能がついていて、お友だちのポケットポストペットと向かい合わせてゲームをスタートすると、ペットが自分の宝物やおこずかいをかけて、お友だちのペットと戦いを始める。
ゲームの種類は、3つ。飼い主の愛情を自慢しあう「かわいがられ自慢大会」、ソウルフルな踊りで勝負の「ダンスエクスプレス」、算数の抜き打ちテスト「小テスト地獄変」。このゲーム自体も面白いんだけど、そこでのペット達の姿が見もの。今までに見たことのないようなファンキーな動きや、負けたときの悔しさいっぱいのしぐさは、たとえペット好きではなくても、心動かされるものがある。ダンシングベイビー顔負けのペットのダンスぶりも要チェックなのだ。
■ 実際どうよ? ホンネのホンネ
|
本体だけでもカワイイんだけど…… |
|
別売のストラップ(写真はロングタイプ)をつけるとさらにキュート。ネックストラップとして使うもよし、ポシェットみたいに下げて歩いてもいい |
さて買おうかどうしようか迷っている人のためにも、実際使ってみた私のホンネのところをお聞かせしましょう。まずはデザイン。悔しいけどカワイイ。やっぱりピンクにそそられる。その上、今年の流行色はピンク。巷では、ピンクのスカートやカットソーが出回っているし、雑貨屋さんでもピンクの小物が増えて街はピンク一色に。
ポケットボードやコミュニケーションパルなど持ち歩けるメール端末も、それぞれスケルトンやメタリックでキュートなデザインだけど、ここまでラブリーな色はほかにない。かわいすぎて目立ってしまうから、男の子や、社内とか人前で出すのは恥ずかしいっていう人もいるかな。全然恥ずかしくない女の子は、この際ケータイもN502iのピンクに変えてしまうとか、モモのシールやストラップを付けてもいいかも。ポケットポストペット専用のポーチやストラップも発売されるみたいだから、ケータイもそれに合わせてポップなイメージにまとめるという手もあるよね。
それから、持ち歩けるとなると「重さ」は気になるポイント。ポケットポストペットの重さは、約300g。持ってみると、ずしっと手のひらに感触が。ちなみにポケットボードピュアは約200g。カバンにいろんな物を入れてしまう私としては、この100gの重さがけっこう大きい。
値段で考えると、3万円ぎりぎりなら買っちゃおうかな、と思った。実際考えてみると、たとえポストペットという機能が付いてなくても、かなりおトクな商品だとは思う。だって3万円台で、カラーでホームページも見れてメールもできる。おまけに電卓機能もついていて、カンタンなスケジュール帳、手書きで遊べるお絵かきメールもできてしまうんだから。
使い心地は、なかなかGOOD。ポケットボードやパソコンと違うのは、付属のペン(スタイラス)をで画面をタップしてメールを送ったり、ペットをかわいがったりするところ。そのペンの使い方も慣れてしまえばカンタンだし、キーボードのタッチも女性の手なら、そんなに打ちにくくないんじゃないかな。オンラインサインアップもしっかりマニュアルを読んで手順を踏めば間違えないし、メールのやりとりやホームページを見るのもややこしくないから大丈夫。しいて言えば、ケータイの通話料に気をつけていないと、ホームページを見たりペットのやりとりをしてるうちに、「あわわ……」なんて値段になっている可能性アリ…。
3万5000円前後で売られているコミパルは、カラー画面ではないけれど、メール機能・インターネット・ワープロ機能やアドレス帳・スケジュール帳がついている。アドレス帳やスケジュール管理を有効に使いたいと思うとコミパルだし、単純にメールを楽しみたいと思うと、ポケットポストペットという感じ。でもやっぱりカラーはいい。何がいいって気分がいい。やっぱりカラフルな画面は、人の気持ちもカラフルにさせるものなのね~。それを考えると、ポケットポストペットなんだけど、ワープロ機能を使う私としては、あーやっぱりコミパルか。でもカラーはやっぱり捨てがたい……(結局決まらない)。理想を言えば、コミパルとポケットポストペットを両方買って、平日はコミパル・休日はポケットポストペットを持ち歩ければいいんだけど(笑)。
■ 最後にひとこと ~とにかくお店に行ってみて~
気になる人も、気にならない人も、とにかくお店に行って本物を手にとってみてほしい。実際見ると、デザインや質感もよくわかるし、キーボードをタッチしたときの感覚や、スタイラスを動かしてみたりして使いやすさを体験することをオススメ。商品が入っているパッケージもカワイイから忘れずチェックして。男性なら彼女へのプレゼントや、イベントの景品にもってこいの商品かも。あとは、重さや大きさも見ておいた方がいいよね。長く使うためにも、カバンに入れて持ち歩くことを考えてじっくり選びたい。他の製品と見比べるのも楽しいから、一度はお店に足を運んでみて!
■ 後編予告
明日の後編では、おなじみ法林岳之氏にポケットポストペットをレビューしていただきます。どうぞお楽しみに!
(西川和美)
2000/04/13 00:00
|