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ケータイ新機能チェック
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アテネはケータイで観る!! ケータイ向け動画作成ツール特集
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■ 8月11日から競技開始!!
いよいよ8月13日に開会式を迎えるアテネオリンピック。8月11日にはいち早くサッカーの予選リーグも開幕する。各競技とも日本選手団の活躍が気になるところだが、アテネのあるギリシャは現在、サマータイムの期間中のため、日本と6時間の時差がある。つまり、アテネで朝から行なわれる競技でも日本時間の夕方、現地の夕方以降に行なわれる競技は深夜から早朝に掛けて、放送されることになるわけだ。早朝まで起きて、オリンピックを観るのもひとつのスタイルだが、翌日は目が真っ赤で仕事にならないなんていうことになり兼ねない。結局、ビデオなどに録画するしかないのだが、録画したのはいいが、なかなか観る時間がないという声も多い。
そこで注目したいのが録画した番組をケータイで観る「モバイルビデオ」機能だ。昨年後半からケータイには、HDDレコーダーやパソコンで録画した番組を再生できる機能が搭載されており、これをオリンピック観戦に有効活用しようというわけだ。テレビで観られない時間の競技はテレビやパソコンで録画しておけば、翌日の通勤・通学中、昼休みなどにじっくりと日本人選手の活躍が観られるのだ。
現在、ケータイで再生できる動画フォーマットは、SD-Video規格に準拠した「ASF形式」、ソニーのメモリースティックで採用されている「モバイルムービー(MQV形式)」、FOMAなどのW-CDMA端末の標準フォーマット「3GPP形式」、CDMA 1X及びCDMA 1X WINの標準フォーマット「3GPP2形式」の4種類がある。端末によって、連続再生が可能な時間や対応フォーマットが異なるので、まずは自分の所有する端末がどのフォーマットをサポートしているのかを確認する必要がある。
録画する環境はDVD/HDDビデオレコーダー、テレビ、専用機、ビデオキャプチャーカードなどがある。ケータイで再生できる形式で直接、録画できる環境もあるが、ビデオキャプチャーカードなどではいったんMPEG-2形式で録画し、その後、付属のアプリケーションなどで変換するという手順を踏む。すでに、ビデオキャプチャーカードを持っている場合は、市販のアプリケーションを購入するだけでモバイルビデオの環境が整う。
また、録画する時間にもよるが、ケータイ用に変換した動画はファイルサイズが大きいため、64MB以上の大容量メモリカードを用意しておきたい。パソコンから生成した動画ファイルをメモリカードにコピーするために、メモリカードリーダーなども忘れずに用意しておきたい。
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auの「W21S」も動画再生機能をサポート
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ボーダフォンの「V602SH」
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■ DVD/HDDレコーダー及びテレビ、専用機
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DIGA DMR-E200H
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・DIGA DMR-E200H(松下電器産業)/19万8,000円
地上アナログ放送、BS放送に対応したDVD/HDDレコーダー。SDカードスロット、PCカードスロットを備えており、ASF形式のMPEG-4ムービー(SD動画)を記録することが可能。SD動画はHDD/DVDとの同時録画、録画したファイルからの変換に対応。
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Galileo HG-02S
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・Galileo HG-02S(シャープ)/オープン価格
地上アナログ放送のチューナーを搭載したパーソナルサーバー。ルータ機能、IEEE802.11b/g対応無線LANアクセスポイント機能を搭載。PCカードスロットを装備し、録画したテレビ番組をASF形式のMPEG-4ムービーとして保存可能。
・AQUOS(シャープ)
13~45インチまで、豊富なモデル揃えた液晶テレビ。PCカードスロットを装備したモデルがラインアップされており、地上アナログ放送をASF形式のMPEG-4ムービーで最大4時間まで、録画が可能。予約録画にも対応する。携帯電話で再生するときは、ポータブルモードで番組を録画する必要がある。
・VIERA(松下電器産業)
液晶テレビとプラズマテレビ。SDカードスロットを装備した「SD動画録画/再生」対応モデルでは、地上アナログ放送をSDカード(miniSDカードにアダプタでも可)に録画可能。ファイルフォーマットはASF形式のMPEG-4ファイル。予約録画にも対応する。
・WEGA(ソニー)
プラズマ、液晶、ブラウン管がラインアップされたテレビ。同社が提唱するモバイルムービーに対応した「メモリースティックスタジオ」機能が搭載されたモデルでは、地上アナログ放送をメモリースティックに録画することができる。予約録画にも対応する。
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シャープのAQUOS。手前が「LC-15B5」、奥が「LC-20B5」
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SDカードスロットを備える「VIERA TH-50PX300」
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・メモリースティックビデオレコーダー PEGA-VR100K(ソニー)/オープン価格
メモリースティックに直接、録画できるビデオレコーダー。地上アナログチューナーを搭載し、同社が提唱するモバイルムービー対応フォーマットで録画が可能。予約録画はメモリースティックに情報を書き込むため、設定にはパソコンやPDA(CLIE)が必要。
・携帯でビデオ(ソリッドアライアンス)/オープン価格
SDカードスロットを備えた録画ユニット。チューナーは搭載されていないため、テレビやビデオデッキと付属のAVケーブルで接続することにより、テレビ番組を録画することができる。録画フォーマットは3GPP形式で、画質は高画質とノーマルの2段階の設定が可能。
・ミニメディアレコーダー(日本レクトン)
メモリカードスロットを搭載し、直接録画できるレコーダー。小型の筐体で、FOMA向け動画を生成できる。
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メモリースティックに録画できる「PEGA-VR100K」
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ソリッドアライアンスの「携帯でビデオ」
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■ パソコン
・FMV-DESKPOWERシリーズ(富士通)
一体型や大画面液晶ディスプレイモデルがラインアップされたデスクトップパソコン。テレビチューナー(地上アナログ放送)内蔵モデルにテレビ録画ソフト「TVfunStudio」がプリインストールされており、録画した番組を「MediaStage」でASF形式のMPEG-4ムービーに変換できる。
・FMV-BIBLO シリーズ(富士通)
テレビチューナー(地上アナログ放送)を内蔵したNHシリーズ及びNBシリーズ、ファミリーネットワークステーション付属するFMV-BIGLO MGでは、テレビ録画ソフト「TVfunStudio」で録画した番組を「MediaStage」でASF形式のMPEG-4ムービーに変換できる。
・dynabook EXシリーズ(東芝)
DVDスーパーマルチドライブ、15インチのカラー液晶などを搭載したA4サイズのノートパソコン。内蔵のテレビチューナー(地上アナログ放送)で録画した番組を付属の「Ulead Video ToolBox for dynabook」で3GPP2形式に変換し、対応端末で閲覧することが可能。
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FMV-BIBLO NH90H/T
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東芝「dynabook EXシリーズ」
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■ テレビチューナー・キャプチャーカード
・PrimeTV 7135(NOVAC)/オープン価格
地上アナログ放送に対応したPCIバス用テレビチューナーカード。録画した番組の動画ファイルを付属の「Ulead Video ToolBox 1.5」で3GPP及び3GPP2形式に変換することが可能。
・micro CATCH TV(NOVAC)/オープン価格
USB2.0/1.1ポートに接続する地上アナログ放送対応テレビチューナーユニット(USB2.0での利用を強く推奨)。ソフトウェアエンコードによるMPEG-1/2形式での録画が可能。録画した番組の動画ファイルを付属の「Ulead Video Studio 7 SE DVD 3GPP/3GPP2対応版」で3GPP及び3GPP2形式に変換することができる。
・micro CATCH TV Walker(NOVAC)/オープン価格
USB2.0ポートに接続可能な地上アナログ放送対応テレビチューナーユニット。ハードウェアMPEGエンコーダによるMPEG-1/2形式などで録画が可能。録画録画した番組の動画ファイルを付属の「Ulead Video ToolBox 1.5」で3GPP及び3GPP2形式に変換することができる。
・micro CATCH TV 3(NOVAC)/オープン価格
USB2.0ポートに接続可能な地上アナログ放送対応テレビチューナーユニット。ソフトウェアエンコードによるMPEG-1/2形式での録画が可能。録画した番組の動画ファイルを付属の「「Ulead Video Studio 7 SE DVD 3GPP/3GPP2対応版」で3GPP及び3GPP2形式に変換することができる。
・PortaMedia Recorder(NOVAC)/オープン価格
USB2.0ポートに接続する地上アナログ放送対応テレビチューナーユニット。録画した番組の動画ファイルを付属の「Ulead Video Studio 7 SE DVD 3GPP/3GPP2対応版」で3GPP及び3GPP2形式に変換することができる。
・X Pack Plus Kit(カノープス)/オープン価格
同社が販売するMTVシリーズ、MTU2400シリーズなどのテレビチューナー製品で録画した番組をSD-Videoフォーマット(ASF形式)に変換するための追加ソフトウェア。MTVシリーズでは録画しながら、追っかけ変換を行なう「バックグラウンド・トランスコード」も可能。
■ ソフトウェア
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ユーリードシステムズの「Ulead Video ToolBox 2」。8月6日発売
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・QuickTime Pro(アップルコンピュータ)/3,780円
MPEG-1/2の動画ファイルを3GPP及び3GPP、ezmovie形式などに変換することが可能なアプリケーション。MPEG-2の読み込みには「QuickTime 6 MPEG-2再生コンポーネント」(2,520円)を別途、購入する必要がある。
・Video Tool Box(ユーリードシステムズ)/1万2,800円(Ulead Video ToolBox 2)
AVI、MPEG-1/2、WMV形式などの動画ファイルを3GPP/3GPP2形式に変換したり、編集ができるアプリケーション。A5504Tやビデオキャプチャカードにバンドルされている「Video Tool Box 1.5」に加え、8月6日からパッケージ版の「Video Tool Box 2」の販売が開始される。パッケージ版では複数のファイルを一括変換できるバッチ変換などの機能も追加されている。
・ピクスラボブラウザ Ver.4.7 GP(シャープ)/7,329円(ダウンロード販売)
動画や静止画を扱うことができるデジタルメディア統合アプリケーション。アプリケーションに含まれる「MPEG4コンバータ for SD-Video」を使い、MPEG、WMV、AVI、QuickTimeなどの動画をASF形式に変換することが可能。ホームページで手順なども公開されている。
・SD-Movie Stage(松下電器産業)/3,990円
AVI、WMVなどの動画をSD-Video規格準拠のASF形式に変換できるアプリケーション。変換時に再生したい端末の機種名を選べるため、各機種に合わせた変換が可能。画質も3段階に設定できるため、ファイルサイズを調整することもできる。
・TVfunSTUDIO&MediaStage(松下電器産業)/OEM専用
FMVなどにバンドルされているOEM専用アプリケーション。TVfunSTUDIOでテレビ番組を録画し、MediaStageでASF形式に変換することができる。自動変換機能が搭載されているため、TVfunSTUDIOでの予約録画終了後、自動的にASF形式にファイル変換を行なうことも可能。
・pvAuthor Lite(パケットビデオ・ジャパン)/1,785円
非圧縮のAVI、MPEG-1形式の動画を3GPP形式に変換可能なアプリケーション。オンラインで購入することができる。出力設定にFOMA用の設定が複数用意されており、面倒な設定をしなくても変換することが可能。出力したファイルはiモーション対応FOMAで再生できる。
(法林岳之)
2004/08/06 15:38
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