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買う前にチェック! 携帯メモリ管理ソフトレビュー
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第4回:P携線4
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携帯電話メモリ管理ソフトレビュー第4回目はTDKの「P携線4」だ。電話帳の編集だけでなく、メール編集、着メロ編集、画像ファイル作成機能など、いろいろな機能が搭載されているが、難点は新しい携帯電話に対応していないこと。しかし、現在市販されているメモリ管理ソフトでは唯一DDIポケットやNTTドコモ、アステルのPHSに対応しているので、今回取り上げてみよう。
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●動作環境
OS:Windows98/98SE/Me/2000 Professional/XP
メモリ:16MB以上(32MB以上を推奨)
ハードディスク:20MB以上
必須:USBポート
ブラウザ:Internet Explorer 4.01 SP2以上
●対応機種
「P携線4」製品情報ページから検索可能 |
冒頭でも述べたが、この「P携線4」はドコモの505iシリーズやauのA550Xシリーズ、ボーダフォンの新しいシリーズ(メーカーのホームページではJ-フォンと案内されている)など、2003年6月頃以降に発売された新機種に対応していない。
したがって携帯電話ユーザーにはあまりオススメできるソフトではないのだが、実はDDIポケット、NTTドコモ、アステルのPHS端末のメモリ管理ができる唯一の市販ソフトなのだ。PHS端末を使っているユーザーでメモリ管理をしたいというユーザーは、「P携線」を選択するしかないのである。
そこで今回このレビューで取り上げたのだが、これまでのレビュー方法と趣を少し変えて、それぞれのキャリアの端末で何ができるのかということについてレビューしていく。ただし、詳しい対応状況はTDKのWebサイトを参照して確認していただきたい。
■ インストールと起動
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アプリケーションのインストールはカンタン。CD-ROMをドライブに入れると自動的にウィザードが起動する。あとはそれに従っていくだけでいい
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添付のCD-ROMをドライブに入れると自動的にインストールのためのウィザードが起動する。このウィザードはアプリケーションをインストールするだけで、パソコンと携帯(PHS)端末とを接続するケーブルのドライバはインストールされない。P携線をインストールした後にケーブルのドライバもインストールする必要があるので注意が必要だ。
P携線がインストールされたら、ケーブルをパソコンに接続、するとドライバのインストールがはじまるのでアプリケーションのインストールが完了した後もCD-ROMを入れたままにしておこう。
アプリケーションがインストールされると「スタートメニュー」に「P携線 Ver.4」という項目ができる。そこから利用したい機能を起動すればいいのだが、「P携線ランチャー」を利用すると、各機能がそのランチャーから起動できるので便利である。
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P携線をインストールすると「スタートメニュー」に「P携線 Ver.4」という項目が追加される
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P携線ランチャー。「携帯」「J-PHONE」「cdmaOne」「FOMA」「H"」「PHS」に分かれていて、利用できる機能がわかりやすい
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■ 「H"」で利用できる機能
・電話帳編集
メモリを管理する機能。名前、電話番号以外にメールアドレスや住所、血液型や誕生日といった情報を管理することができる。写真の管理も可能だ。パソコンで作成したMicrosoft OutlookのデータやCSVファイル、Windowsアドレス帳からインポートすることも可能だ。実際にテストしてみたところ、最新のOutlook 2003の場合、住所などのデータはインポートできなかったが、名前、ふりがな、電話番号、メールアドレスはインポートできた。
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電話帳の一覧画面。ここでグループを新規作成したり、名称を変更したりすることもできる
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個人の詳細情報を開くとこんな感じ。けっこう細かいことまで登録しておくことが可能だ
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・メール編集
端末のメールを読み込んだり、新規メールを入力して端末に送信したりすることができる。12のメールボックスが準備されていて、内容によって保存する場所を変えて管理することも可能だ。
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端末で受信したメールを読み込んだり、パソコンで作成したメールを端末に送信したりすることができる
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・MIDI編集
本格的な着メロを作成できる機能が「MIDI編集」機能だ。4つの楽器チャンネルとひとつのドラムセットチャンネルを編集することができる。マウスでスコアが入力できるので大変便利。ただし、すべて自分で入力していかないといけない(メインの旋律を入力することで自動的に伴奏ができる……といった機能はない)ので、作曲、アレンジに関する知識がかなり必要となることに注意してほしい。
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マウスでスコアが入力できるのが便利
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・画像ファイル作成
待受画像など、端末で利用する画像を作成する機能がこれ。ただし、画像をその端末の液晶サイズ、表示色に合わせるだけで、写真や画像を加工したり編集したりする機能はない。
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端末に合わせてサイズうや色数を自動的に変更してくれる
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・ファイル転送
ファイル転送機能に対応している端末のデータを読み込んだり、パソコンに保存されているデータを端末に転送できる機能も用意されている。ただし、利用できる機能が少ないことに注意したい。
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端末からパソコンにデータを転送している画面。パソコン側で機能を選択して、端末側でファイルの転送機能を実行しないといけない。両方を操作しないといけないので面倒といえば面倒だ
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■ 「PHS」(ドコモ、アステル)で利用できる機能
・電話帳編集
「H"」の「電話帳編集」と同じ機能が起動する。
・MIDI編集
「H"」の「MIDI編集」と同じ機能が起動する。
・待ち受け画面
パソコンに保存されている写真や画像を端末の待受画面用画像ファイルに変換する。もちろん端末に転送することも可能だ。
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写真や画像を読み込んで加工や編集ができる。文字を入れることも可能だ。ただし、機能はそれほど豊富ではない
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■ 「携帯」で利用できる機能
・電話帳編集
「H"」の「電話帳編集」と同じ機能が起動する。
・メール編集
「H"」の「メール編集」と同じ機能が起動する。
・MIDI編集
「H"」の「MIDI編集」と同じ機能が起動する。
・着信メロディ
パソコンに保存されている音楽ファイルを着信メロディ用のファイルに変換する。もちろん端末に転送することも可能だ。
・ファイル転送
「H"」の「ファイル転送」とほぼ同じ機能が起動する。転送できるファイルはメロディと画像ファイルだ。
・iBOARD機能
iBOARDに対応している端末で利用できる機能。パソコンのキーボード、マウスを利用して端末に文字が入力できる。メールの入力なども可能だ。
・待ち受け画面
「PHS」の「待ち受け画面」と同じ機能が起動する。
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読み込みたいトラックだけを選択して変換させることも可能だ
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パソコンにこのようなキーボードが表示される。キーボードやマウスを利用して文字を入力できる
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■ 「J-PHONE」(ボーダフォン)で利用できる機能
・電話帳編集
「H"」の「電話帳編集」と同じ機能が起動する。
・画像転送
ボーダフォン端末に対応したファイル転送アプリケーションがこれ。注意してほしいのは対応している端末が少ないことで、現在保証されている端末はJ-T08とJ-T09のみである。
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対応している端末からデータを読み込んだり、パソコンに保存されているデータをインポートしたりすることができる
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■ 「cdmaOne」で利用できる機能
・電話帳編集
「H"」の「電話帳編集」と同じ機能が起動する。
・メール編集
「H"」の「メール編集」と同じ機能が起動する。
・iBOARD機能
「携帯」の「iBOARD機能」と同じ機能が起動する。対応している端末が少ないので注意が必要だ。
・待ち受け画面
「PHS」の「待ち受け画面」と同じ機能が起動する。
・ファイル転送
「H"」の「ファイル転送」とほぼ同じ機能が起動する。
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iBOARD機能。スキンを「auスタイル」に変更してみた。準備されているスキンは全部で4種類ある
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■ 「FOMA」で利用できる機能
・電話帳編集
「H"」の「電話帳編集」と同じ機能が起動する。
・メール編集
「H"」の「メール編集」と同じ機能が起動する。
・MIDI編集
「H"」の「MIDI編集」と同じ機能が起動する。
・待ち受け画面
「PHS」の「待ち受け画面」と同じ機能が起動する。
■ 実際に使ってみて
さて、「P携線4」を使ってみての率直な乾燥だが、はっきり言って対応端末が少なすぎる……というか、新しい端末に対応していないのが問題である。古い端末を持っているというユーザーでも、これまで紹介してきた「携快電話」「携帯マスター」「携帯万能」などはすべて古い端末にも対応しているだけに、多くのユーザーにとってこのP携線を選ぶという必然性はない。
ただ、PHSを持っているユーザーには至って重宝するソフトであろう。筆者もこういった仕事をしているため、DDIポケット、ドコモ、アステルのPHSは常時持っているし、新しいものが出た場合には入手するようにしている。その際のアドレス帳の移行にはなくてはならないソフトなのである。同じキャリアの端末なら、ショップで住所録の移行などを頼める場合もあるが、携帯電話の住所録をPHSに持ってきたり、DDIポケットのPHSのデータをアステルに持ってきたり……というのはショップではムリ。そういったこともあり、このP携線は役立っており、筆者にとってはかなり重要なソフトだったりするのである。
このまま、このソフトがなくなってしまうのでは……と不安になり、メーカーに聞いてみたところ、時期は未定だそうだが新機種のサポートも検討しているとのこと。早々のサポートを期待したいものである。
■ URL
製品情報
http://www.tdk.co.jp/tjbbi01/bbi11500.htm
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木地本 昌弥 大阪在住のライター。“効率”とか“便利”とかをキーポイントにした内容の執筆が好きだし得意。パソコン、携帯、PDA関連だけでなく、家電製品、熱帯魚、家具など……多ジャンルで執筆中。モノを選ぶ基準はすべて鳥肌が立つかどうかの“鳥肌度”で判断。映画が好き。カレーが好き。モノが好き。ホームページはこちら。 |
(木地本昌弥)
2003/11/26 14:09
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