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買う前にチェック! 携帯メモリ管理ソフトレビュー
第2回:「携帯マスター10」

 携帯電話メモリ管理ソフトレビュー2回目はジャングルの「携帯マスター10」だ。「携帯マスター10」は、メモリダイヤルの管理だけでなく、メールやカメラ画像、スケジュール、ブックマークなどの管理も可能。さらには、オリジナルの着信メロディを作成したり管理できたりする機能、パソコンにつながったWebカメラからの画像を携帯で確認することができるライブカメラ機能や、携帯電話をパソコンのキーボードから操作する機能――など豊富な機能が特徴である。

パッケージ写真 ●動作環境
OS:Windows98/98SE/Me/2000 Professional/XP
CPU:Pentium 400MHz以上
メモリ:64MB以上(XPの場合は128MB以上)
ハードディスク:空き容量230MB以上
USBポート必須
●対応機種
ジャングルの「携帯マスター10」製品情報ページから検索可能


インストールと起動

 添付のCD-ROMをドライブに入れると、自動的にインストールのためのウィザードが起動するので、それに従っていくだけでインストールは完了する。携帯電話とパソコンを接続するためにUSBケーブルを利用する場合には、USBケーブル用のドライバもインストールしなければいけない。ただ、添付のCD-ROMをドライブに入れた状態でUSBケーブルをパソコンに挿せば、自動的にウィザードが起動し、それに従っていくだけでUSBケーブル用のドライバもインストールされる。インストールに関してはいたってカンタン、問題が起きることはないだろう。

 インストールが完了するとデスクトップに「携帯マスター10」のショートカットアイコンができる。これをダブルクリックすることで「携帯マスター10」は起動する。

 「携帯電話マスター10」は、新しい携帯電話が発売された時や、ソフトに何か問題が見つかった時など、年間を通して何回かアップデートされている。メーカーのホームページを参照して、アップデータが提供されている時には、アップデートするようにしよう。


電話番号の管理は「メモリダイヤル・マスター」

 携帯電話の電話番号やメールアドレスなどのメモリを管理するのが「メモリダイヤル・マスター」だ。名前、読み仮名、グループ、4つの電話番号、3つのメールアドレス、メモ、シークレットを管理できる。電話番号、メールアドレスは管理できるが携帯電話自体が複数に対応していない場合があるので注意が必要だ。住所の管理には対応していないが、携帯電話に住所が入力されている場合、メモで管理することができる。ただし、郵便番号などには対応していないので、PIMとしての利用はちょっと難しいだろう。

 インストールをして最初に起動すると「機種選択」画面が表示するので、そこで利用する携帯電話を設定する。携帯電話とパソコンがケーブルで接続されていれば、たいてい自動認識されるのでカンタンだ。自動認識されない場合も、キャリア、メーカー、機種を手動で設定することが可能である。


はじめて起動した場合に表示される「機種選択」画面。ここで利用する端末を設定する メモリダイヤル・マスターの画面。ここで携帯電話のメモリを読み込んだり、書き込んだりできる。メモリナンバーの一括変更やメールアドレスの一括変換などには対応していない

 このメモリダイヤル・マスターには、OutlookやOutlook Express、筆王、筆まめ、vCard、CSVファイルからインポートすることができる。ただし、注意してほしいのは、Outlookへの対応がOutlook 2000だということ。Outlook 2002や2003には非対応なのである。


メールの管理は「メール・マスター」で

iモード端末の場合、メール作成時に絵文字を入力できる
 受信したメールをバックアップすることができる。メールを送る場合、ここで作成したものを携帯電話に送信し、携帯電話から送信することも可能。ただし、受信したメール、送信したメール両方に対応しているのはドコモの端末のみ。ボーダフォンは受信したスカイメールとロングメール、ツーカーは受信したスカイメール、auはCメールにしか対応していないので注意が必要だ。

 また、受信したメールをジャングルのサーバーにアップしておき、出先などで携帯電話で確認できる「ウェブdeメール」機能もある。携帯電話の受信メールの保存数が少ない場合などはこの機能を利用すると大変便利だ。


携帯電話で受信したメールを読み込んだ画面 「ウェブdeメール」機能を利用してジャングルのサーバーに受信したメールをアップロードしておくことができる。この機能を利用するためにはユーザー登録する必要がある

待受画面がカンタンに作成できる「スクリーン・マスター」

 待受画面やウェイクアップ画面を作成できるのが「スクリーン・マスター」だ。デジカメで撮影した写真や自分で描いたイラストなどを利用したい場合、この「スクリーン・マスター」で写真を読み込んで加工したり、ここで描画したりすることが可能。携帯電話の機種を設定しておけば自動的にその画面サイズにリサイズしてくれるのでカンタンで便利だ。また、カメラ付き携帯電話の撮影用のフレームを作成することも可能だ。


取り込んだ写真にエフェクトをかけたり、文字を入力したり、筆・ペンを柄って絵を描いたりすることができる NTTドコモのSH505iの待受画面を変更してみた

撮影した写真の管理ができる「アルバム・マスター」

 カメラ付き携帯電話で撮影した写真などをパソコンで管理する時、便利なのが「アルバム・マスター」だ。携帯電話から写真や画像を取り込んで整理したり、印刷したりすることが可能だ。SDカードやメモリースティックなど、外部メモリカードに写真を保存できるタイプの携帯電話の場合には、携帯電話から直接取り込めないことが多い。そのような場合には、メモリカードリーダーなどを利用して、いったんパソコンに写真を取り込み、その写真を「アルバム・マスター」でさらに取り込む必要があるので注意してほしい。


アルバム・マスターに取り込んだ写真。前述したスクリーン・マスターに転送させることも可能。フィルターや特殊効果など、写真の加工や修正をすることもできる インデックス印刷やカレンダー印刷、シール印刷などをすることができる

カレンダー作成画面 こちらはシール印刷時の画面

「ブックマーク・マスター」でブックマークの管理

 携帯電話でホームページを見る場合、いちばん面倒なのがURLの入力だろう。そのため、頻繁に訪れるサイトはブックマークを登録しておく機能がある。このブックマークを管理できるのが「ブックマーク・マスター」だ。携帯電話に保存されているブックマークを取り込んで管理できるだけでなく、パソコン側で入力しておき、それを携帯電話に送ることも可能。ただし、残念ながらこの機能はiモード端末にしか対応していない。


ブックマークの編集が可能 編集したブックマークを携帯電話に転送して、手軽にアクセス

予定の管理をする「スケジュール・マスター」

 パソコンで管理しているスケジュールや携帯電話に登録してあるスケジュールを管理できるのが「スケジュール・マスター」だ。パソコンと携帯電話でスケジュールのやり取りができるが、同期できないのがちょっと残念。ただし、重複したデータを確認するためのオプションは準備されているので、データの整合性という面でおかしくなってしまうということはない。また、この「スケジュール・マスター」を立ち上げた状態にしておけば、予定の時間がくれば自動的に携帯電話にメールしてくれるという機能もある。


スケジュール・マスター
携帯電話でスケジュールを確認

 この機能もOutlookのデータを取り込めるのだが、対応しているのはOutlook 2000のみ。Outlook 2002や2003などとやり取りすると、きちんと取り込めないので注意が必要だ。


携帯で見るアニメーションを作成できる「iアニメ・マスター」

 iモード端末などGIFアニメーションに対応した携帯電話で見られるアニメーションを作成できるのが「iアニメ・マスター」だ。この機能は、ダイレクトに携帯電話に送信できない。作成したアニメーションはジャングル・ネット・サービスにアップロードして、それを携帯電話で受信しないといけない。その際、ジャングルへのユーザー登録する必要がある。


GIFアニメーションを作成できる「iアニメ・マスター」 作成したものをジャングル・ネット・サービスを介して携帯電話に取り込むことが可能だ

着信メロディーが作成できる「メロディ・マスター」

「メロディ・マスター」の画面。マウスを使って入力ができるのが便利だ
 携帯電話で着信メロディーを作成したことがあるだろうか? 音符の1つ1つを入力しなければならないので、かなり大変な作業なのである。この「メロディー・マスター」は、パソコンに譜面を表示してマウスで入力できる。その場で聞くこともできるので大変便利だ。ただ、最近では着信メロディや着うたなどは価格も安く、その数も豊富に準備されている(たくさんのサイトがあるし)。わざわざ自分で着信メロディを作ろうと考えている人は少ないとは思うのだが、自分独自のものを作りたいという人には便利な機能である。


携帯電話に音声ファイルが送信できる「サウンド・マスター」

操作はカンタン、WAVEファイルをこの「サウンド・マスター」にドラッグ&ドロップするだけだ。注意したいのは、データのサイズだ。携帯電話が扱えるサイズを把握しておく必要がある
 サウンドレコーダーなどで作成された音楽データ(WAVEデータ)をSMAFデータに変換して携帯電話に送信できるのが「サウンド・マスター」だ。SMAFデータを着信音に設定できる機種に送信して利用する。WAVEデータを作成する機能はないので注意しよう。


携帯電話のデータを管理する「データフォルダ・マスター」

「データフォルダ・マスター」の画面。このようにデータを管理することが可能だ
 携帯電話に保存されているデータ(データを管理するためのフォルダで管理されているファイル)をパソコンに取り込んで管理できるのが「データフォルダ・マスター」だ。ドコモの端末は「ユーザデータ」もしくは「マイピクチャ」「マイアルバム」といったフォルダを、auやツーカーの端末は「データフォルダ」を管理することが可能だ。

 ボーダフォンの端末はピクチャーなどの画像データのみが管理できる。ここで管理しているデータは、JPEG形式は「スクリーン・マスター」に、GIFアニメーション形式は「iアニメ・マスター」に、vCalendar形式は「スケジュール・マスター」というような感じで、それぞれのデータに対応したアプリケーションに転送して扱うことが可能だ。データがいろいろあるというユーザーは、この「データフォルダ・マスター」を利用するといいだろう。


Webカメラの画像を携帯電話で確認できる「ライブカメラ・マスター」

 「ライブカメラ・マスター」を利用すれば、パソコンに接続したWebカメラの画像を決まった時間ごとにサーバーにアップすることができる。動画を利用することはできないが、静止画を1分ごとにアップすることができるので、かなりリアルタイムに近い状態で現在の状況を確認することが可能だ。


パソコンに接続されたWebカメラで写されている画像を決まった時間ごとにサーバーにアップすることができる「ライブカメラ・マスター」 サーバーにアップされた画像を携帯電話で表示してみた

パソコンで携帯電話のキーが操作できる「イージータイプ・マスター」

「イージータイプ・マスター」では、パソコンのキーボードで携帯電話への文字入力が可能だ
 携帯電話での文字入力がめんどうだと思っているユーザーは多いはずだ。この「イージータイプ・マスター」は、パソコンと携帯電話をケーブルで接続し、パソコンのキーボードで携帯電話のキーが操作できるようになる。ただし、携帯電話のキー操作をパソコンのキーボードで行なうということで、パソコン側の操作性と少し変わってしまう点がちょっと使いづらいかもしれない。


パソコンのメールを「メール転送・マスター」で携帯電話に転送

決まった時間にメールサーバーにアクセスし、メールサーバーにあるメールを携帯電話に転送してくれる「メール転送・マスター」
 パソコン側でやりとりしているメールを携帯電話に転送するのが「メール転送・マスター」だ。決まった時間ごとにメールサーバーにアクセスし、サーバーにあるメールを携帯電話に転送してくれる。パソコンのメールをメインにしているのだが、外出が多いというユーザーにはオススメの機能だ。ただし、チェックできるサーバーは1つだけなので、複数のメールアドレスを利用しているというユーザーにはちょっと残念である。


実際に使ってみて

 「携帯マスター10」は、携帯電話のいろいろな機能に対応しているところが便利だ。操作自体は、けっこうカンタン。最初にランチャーが起動して、そこからいろいろな機能が起動できるのも便利なところだ。ただ、アドレス帳やスケジュールなどに関しては、機能がもう少しあればありがたい。

 また、新しいバージョンのOutlookからのインポートにも対応して欲しい。メーカーに聞いてみたところ、対応しないというわけではなく、対応予定とのこと。ビジネスマンでOutlookを使っているというユーザーはけっこういるはず。早急の対応をお願いしたい。



URL
  製品情報
  http://www.junglejapan.com/ktai/

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木地本 昌弥 木地本 昌弥
大阪在住のライター。“効率”とか“便利”とかをキーポイントにした内容の執筆が好きだし得意。パソコン、携帯、PDA関連だけでなく、家電製品、熱帯魚、家具など……多ジャンルで執筆中。モノを選ぶ基準はすべて鳥肌が立つかどうかの“鳥肌度”で判断。映画が好き。カレーが好き。モノが好き。ホームページはこちら



(木地本昌弥)
2003/10/29 11:23

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