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Amazon、「Alexa」と「Amazon Echo」を年内に日本で展開と発表

北米で展開されている「Amazon Echo」などAlexa対応の製品群

 アマゾンジャパンは、クラウドベースの音声サービス「Amazon Alexa」と、Alexaを利用するスマートスピーカー「Amazon Echo」を年内に日本で展開すると発表した。Echoは、事前に購入を希望するユーザーには招待制で販売するとしている。また、開発者向けのAlexa Skills Kit(ASK)と、ハードウェアメーカー向けのAlexa Voice Service(AVS)を日本市場でも展開する。

 「Amazon Echo」(アマゾン・エコー)は、北米ですでに大きなシェアを獲得しているスマートスピーカー。ハンズフリーで話しかけるだけで、さまざまな情報の取得や、音楽の再生、タイマーやアラームのセットといった操作が可能になっている。これらはクラウド上に構築されたAI「Alexa」(アレクサ)で実現される機能になっている。

 Alexa Skills Kit(ASK)は、開発者がAlexaのスキルを作成できるキットで、日本でも展開される。すでに一部のパートナー企業はASKを利用して開発中で、NTTドコモ、クックパッド、KDDI、積水ハウス、ソフトバンク、日本放送協会(NHK)、東日本旅客鉄道(JR東日本)、三菱UFJフィナンシャル・グループ、ヤフー、リクルートホールディングスなどの企業が挙げられている。

 Alexa Voice Service(AVS)は、ハードウェアメーカーがAlexa対応製品を開発できるようにするもので、接続されたデバイスは音声での制御が可能になる。日本市場向けにAVSを利用したAlexa対応製品の発売を計画している企業として、アンカー・ジャパン、HTC Corporation、オンキヨー、ハーマンインターナショナルなどの企業が挙げられている。アンカーはすでに、日本市場向けの展開を発表している。

 AlexaおよびEchoと同種のスマートスピーカー製品として、日本市場では、LINEがAI「Clova」を利用するスマートスピーカー「WAVE」を先行体験版として展開している。またGoogleはスマートスピーカー「Google Home」を、Appleは「HomePod」をグローバルで発表しており、いずれも日本市場でも展開される見込みとなっている。