【CES 2017】

「Mate 9 Pro」や「P9 Plus」も――最新ラインナップを揃えたファーウェイブース

ファーウェイブース

 CES 2017において、ファーウェイはスマートフォンだけのメーカーとしてはかなり大きなブースを構え、同社の最新製品ラインナップを展示していた。日本では発売されていないモデルも多数展示されていたので、それらを中心にレポートをお届けする。

 ブースではファーウェイの現在の主力「P」シリーズと「Mate」シリーズに、「Nova」シリーズ、「honor」シリーズの4つのラインナップが展示されている。

 Mateはビジネスユーザーにフォーカスした製品シリーズで、日本でも販売されている最新モデル「HUAWEI Mate 9」は、今回のCESでアメリカでの発売がアナウンスされた。画面が大きく、電池の持ちも良いなど、ビジネスユースを意識した作りが特長だ。

Mate 9 Pro

 「HUAWEI Mate 9 Pro」はMate 9のバリエーションモデルだ。Mate 9 Proの方が5.5インチと、ややコンパクトになっている(Mate 9は5.9インチ)が、Mate 9 Proは2560×1440ドットの曲面AMOLEDディスプレイを採用している(Mate 9はフルHD液晶)。

 デザイン面でもMate 9では背面に指紋認証センサーを備えているのに対して、Mate 9 Proは画面下に指紋認証センサーを搭載し、ややサムスンのGalaxyシリーズ(とくにedgeモデル)に似た雰囲気も持っている。

 Mate 9のバリエーションモデルとしては、「PORSCHE DESIGN HUAWEI Mate 9」も展示されていた。こちらは名前の通り、ポルシェのグループ会社、ポルシェデザインがデザインしているモデルで、ヘアライン加工の独自背面パネルにポルシェデザインのロゴが入っている。名前に「Pro」はないが、仕様や形状はMate 9 Proをベースとしている。

ポルシェデザインのMate 9
背面の表面仕上げなどのデザインが特徴

 Pシリーズはファッションに敏感な若者をターゲットとし、デザインやカメラなど、若者層を意識した作りが特長だ。日本でもハイスペックモデルのHUAWEI P9やミドルレンジ帯のHUAWEI P9liteが販売されている。

 日本や欧州ではP9よりもP9liteの方が売れているが、中国においてはP9や日本未発売のP9 Plusの方が売れているという。そういった意味では、日本と欧州は売れ方の傾向が似ているとのことだ。

 「HUAWEI P9 Plus」はP9と似たデザイン・仕様のモデルで、ディスプレイサイズは5.5インチと、P9の5.2インチに対してやや大きくなっている。

HUAWEI P9 Plus。P9と同系統のデザインで大きさが異なる

 novaはMateシリーズやPシリーズよりも100ドルほど安く販売されるシリーズだ。昨秋に発表されたばかりの、新しいシリーズでもある。こちらも若者向けの機能とデザインを持っている。中南米などではMateやPよりもnovaシリーズの方が人気だという。

 novaシリーズには5インチの「HUAWEI nova」と5.5インチの「HUAWEI nova Plus」がラインナップされている。若者向けという似たコンセプトを持つPシリーズにデザイン面でも似ているが、Novaシリーズはデュアルカメラではなく通常のシングルカメラ仕様となっている。

HUAWEI nova
novaの背面はPシリーズにやや似ている

 honorシリーズはHUAWEIの名前を冠さない、独自ブランドとしてネット販売で展開している。日本ではハイエンド寄りの「honor 8」などが販売されているが、グローバルでは上から下まで幅広いラインナップがそろっていて、ロシアなどで良く売れているという。

 「honor 6X」はCES 2017でグローバル展開が発表されたばかりの端末だ。ミドルレンジ価格帯ながら、デュアルカメラを搭載しているのが特徴となっている。

honor 6X。250ドルから販売される
16メガピクセルと2メガピクセルのデュアルカメラが縦に並ぶ

 このほかにもブースではWindowsタブレットのMateBook、AndroidタブレットもMediaPad M3、ウェアラブル製品としてはAndroid Wearの「HUAWEI Watch」や「HUAWEI FIT」、日本未発売の「TalkBand B3」も展示されていた。

MateBook
MediaPad M3
TalkBand B3。ヘッドセット部がリストバンドから分離する
日本でも発売されたHUAWEI FIT
Daydreamの体験コーナー

 また、ブース中央ではHUAWEI Mate 9 Proを使ったVR体験コーナーが設けられていた。Mate 9 ProはCESのタイミングでGoogleのVRプラットフォーム「Daydream」への対応がアナウンスされている。

 さらにMate 9を使った「Amazon Alexa」のデモも行われている。AlexaはAmazonが提供する音声ベースのAIアシスタントシステムで、今年2月よりMate 9で利用できるようになるという。

Alexaのデモ
会場外の広告にはAlexaバージョンが登場するとのアナウンスも