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Anker、AmazonのAI「Alexa」対応スマートスピーカーの日本投入を計画

スマートホーム/オーディオの2ブランドを加えた新戦略

アンカーが新たに立ち上げるブランド「Zolo」のAlexa対応スマートスピーカー

 アンカー・ジャパンは、スマートホーム/オーディオのブランドを日本でも展開する新戦略を明らかにした。

 同社は9月以降、モバイルバッテリーなどを提供してきた「Anker」(アンカー)ブランドに加えて、家電製品のブランド「eufy」(ユーフィ)を、AmazonのホームAI「Alexa」(アレクサ)に対応させた、スマートホームやホームIoTのブランドに進化させていく。また、同様に「Alexa」対応を中心に据えたスマートオーディオのブランド「Zolo」(ゾロ)も立ち上げる。時期は未定ながら、いずれも日本市場への製品の投入を計画している。

eufy Genie

「eufy Genie」

 家電の「eufy」ブランドでは、すでに日本でもロボット掃除機などを販売しているが、北米で8月16日から販売している、Alexa対応のスマートスピーカー「Genie」(ジーニー)の日本市場での展開を計画している。Amazonから「Alexa」の日本市場での展開が明らかにされていないため、具体的な発売時期は未定だが、対応できるよう準備を進めていくという。

 「Genie」の大きさは89×89×48mm、約258gと小型で、スマートフォンのeufyHomeアプリと連携する。北米では定価が60ドル、Amazon.comでの割引後の販売価格が30ドルといったように、手頃な価格帯で提供されているのも特徴だが、日本展開時も北米と大きく乖離しない価格帯になるとしている。

Zoloブランドを立ち上げ

スマートオーディオのブランド「Zolo」を立ち上げ

 同社はまた、これまでに培ったオーディオやバッテリー技術を投入したオーディオブランド「Zolo」(ゾロ)も立ち上げる。こちらも、Alexa対応を中心とした「スマートオーディオ」として開発されるため、日本での展開時期は未定だが、準備を整えていく。

 「Zolo」の第1弾のラインナップは、左右独立のフルワイヤレス・イヤホン「Liberty+」。さらにグローバルではBluetoothスピーカーとしての音質にもこだわった、Alexaなどに対応する予定のスマートスピーカー2モデルも検討中。

 北米ではAmazonが自ら販売するAlexa対応のスマートスピーカー「Echo」の販売が好調で、サードパーティを含め関連製品の市場も拡大していることから、日本市場でAlexaが提供された暁には、早い段階で対応製品を投入できるよう計画する。

 アンカーは、グローバル市場ではスマートフォンケースのブランド「Karapax」、車載カメラのブランド「Roav」、ポータブルプロジェクターのブランド「Nebula」なども立ち上げているが、これらについても日本市場への投入を随時検討していく方針としている。

入出力が18W対応「Anker PowerCore II Slim 10000」

「Anker PowerCore II Slim 10000」

 新ブランドの展開に合わせて、モバイルバッテリーのブランド「Anker」もブランドロゴやスローガン、Webサイトを刷新。独自の急速充電技術の最新版「PowerIQ 2.0」を搭載するモバイルバッテリー「Anker PowerCore II Slim 10000」を9月4日に発売する。価格は3299円(税込)で、Amazon.co.jpでは初回2000個限定で2799円(税込)になる。

 同製品は「PowerIQ 2.0」により、入出力ともに最大18W(9V 2Aや5~6V 3Aなど)がサポートされ、Galaxy S8を90分で満充電にでき、バッテリー本体も4時間で満充電にできる。入力端子はmicroUSB。裏面はスマートフォンなどと重ねやすいようにシリコン素材でカバーされている。大きさは約137×66×16mmで、重さは約210g。

スマート家電・スマートオーディオに事業を拡大

 同社はモバイルバッテリーを中心に事業を拡大させてきたが、「重要な転換点に差し掛かっている」(アンカー・ジャパン 代表取締役の井戸義経氏)という認識で、「ライフエンパワーメント・カンパニーを目指す」(同社 マーケティング&セールスシニアマネージャーの猿渡歩氏)という次の戦略を明らかにしている。

アンカー・ジャパン 代表取締役の井戸義経氏
アンカー・ジャパン マーケティング&セールスシニアマネージャーの猿渡歩氏

 同社としては、「eufy」や「Zolo」は新たな領域での挑戦という位置付けにもなっている。「Anker」ブランドは引き続きモバイルバッテリーなどの周辺機器を展開し、「eufy」は単純な家電製品にとどまらない、AIやIoTなどを取り入れたスマートホームのブランドに進化させる。これに、スマートオーディオの「Zolo」を加えて、前述の“ライフエンパワーメント”を実現していく方針になっている。

 Alexaの日本展開については、Amazonの正式発表待ちという段階ではあるものの、井戸氏は「スマートスピーカー市場に正式に参入する。Amazonからの協力を得て、高品質なスマートスピーカーをお届けする」と自信を語っている。

 また、中国・深センにある開発部門では、ここ1~2年の間に、有名メーカーからの転籍を含めて、オーディオ関連の人員が大幅に強化されているとのことで、「先行ブランドに負けない品質で提供できる」とオーディオ製品としての品質にも自信をみせている。