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中学生と親に聞いたスマホの利用実態、課題やギャップも多い結果に

マカフィーとMMD研究所が共同調査を実施

 MMD研究所とマカフィーは共同で、スマートフォンを持つ中学生と親の両方に対して調査を行い、「親と中学生に聞く初めてのスマートフォン利用の実態調査」として結果を明らかにした。調査は8月7日~23日に実施され、スマートフォンを持つ中学生1年生~3年生の親845人と、スマートフォンを持つ中学生323人が回答した。

中学生の親の回答

 調査結果の概要をみると、中学生の親に対する調査では、フィルタリング利用率が48.5%で、フィルタリングや機能制限の設定を、最初に設定したきり何もしていない割合が67.5%と多数に上る結果になった。子供に持たせるスマートフォンにあって欲しい機能では、「アプリ内課金の禁止/制限」が41.4%で最も多かった。

出典:MMD研究所

 子供に持たせる前にフィルタリングや機能制限を設定できること、遠隔操作で設定を変更できることが要望として多く、その設定内容は「確認しあいながら設定したら良い」が56.2%で最も多い回答だった。

中学生の回答

 一方の中学生に対する調査では、フィルタリングや設定内容について「親と話したことはなく、制限内容はわからない」が最多で41.1%という結果に。設定内容は「自分に確認しながら設定してほしい」と最多の47.1%が訴える結果になった。

出典:MMD研究所

 フィルタリングや機能制限がかかっているスマートフォンについては、37.9%が「気にならない」と回答するものの、29.8%は「制限があっても、良くない広告やサイトが表示されるのであまり意味がない」とした。さらに「サイトやアプリに卑猥なバナー広告がでてきた」は、昨年の3割増にあたる61.3%に上り、フィルタリング利用者でも60.0%、未利用者は70.1%が遭遇した。迷惑メールなどと異なり、卑猥なバナーの表示に対する親の把握率は5.4%と低いのも課題として明らかになった。