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大容量プランでも6割が「データ容量を節約」、大手キャリアのスマホユーザー

MMD調査

 MMD研究所(MMD Labo)は、「大手3キャリアスマートフォンユーザーのデータ容量別利用実態調査」の結果を発表した。

 調査対象は、NTTドコモ/au/ソフトバンクのスマートフォンユーザー計1861人。インターネット調査として、9月1日~4日に実施された。契約している月間データ容量別では、低容量プラン(1~3GB)の契約者が633人、中容量プラン(5~8GB)が623人、大容量プラン(10~30GB)は605人となっている。

速度制限、6割弱が経験

 契約プランのデータ容量を使い切った場合に実施される通信速度制限(低速化)について聞くと、「速度制限予告メールを受け取ったことがある」のは全体の7割弱となる1269人だった。

 また、そのうち86.7%は実際に「速度制限がかかったことがある」と回答した。全体の6割弱は速度制限を適用された経験があるということになる。

速度制限予告メールを受け取った経験(分母は調査対象者全体の1861人)
速度制限にかかった経験(分母は制限予告メールを受け取ったことがあると答えた1269人)

大容量プランでも6割はデータ容量を節約

 速度制限にかからないよう、外出中にスマートフォンの利用を我慢、節約しているかという質問には、66.2%のユーザーが節約していると回答。

 データ容量を節約していると答えたユーザーの割合を契約プラン別にみると、低容量プラン(1~3GB)では67.7%となった。中容量プラン(5~8GB)はもっとも多く、71.2%だった。また、大容量プラン(10~30GB)のユーザーでも59.5%は節約していると答えている。

データ節約しなくていいなら「動画を見たい」

 節約した経験があるユーザーに、データ容量を節約するためにどのような工夫をしているかを聞いた質問では、「Wi-Fi環境がない場所で動画を見ない」という答えが群を抜いて多く、84.1%となった。

 一方で、外出時にデータ容量を節約する必要がなくなったら何がしたいかを聞くと、「YouTubeやHuluなどの動画鑑賞」を挙げたユーザーが74.4%で最も多かった。外出中の動画鑑賞を我慢して節約している一方で、動画を観られないことがフラストレーションになっている様子がうかがえる。

 この質問ではiOSユーザーは動画や音楽、ゲーム、SNSをしたいと答える傾向がある一方で、Androidユーザーはネット検索、地図・ナビ、ニュース、テザリングなどの項目でiOSを上回った。

データ容量「満足」低容量プランでは半数以下に

 現在契約しているデータ容量に満足しているかを聞いた質問では、低容量ユーザーで「満足」と答えたのは46.7%にとどまった。中容量ユーザーは57.0%、大容量ユーザーでは76.5%が「満足」と回答しており、データ容量が増えるにつれて満足度が高まるという結果になった。