【Mobile World Congress 2015】

写真でチェックする「Xperia Z4 Tablet」と「Xperia M4 Aqua」

 ソニーモバイルは、3月2日(現地時間)、Mobile World Congressに合わせてプレミアムタブレットの「Xperia Z4 Tablet」と、ミッドレンジモデルの「Xperia M4 Aqua」を発表した。端末の仕様などの詳細は別記事を参照していただきたい。ここでは、ソニーモバイルのブースに置かれていた実機の写真とともに、両機種の詳細を見ていきたい。

Xperia Z4 Tablet

 Xperia Z4 Tabletは、世界最薄・最軽量をうたうタブレットで、厚さは6.1mm、重さはWi-Fiモデルが389g、LTE/3Gモデルが393gとなる。手に取ってみるとその軽さがよく分かり、片手で持ったまま反対の手にあるカメラで本体を撮影した際も、安定して持つことができた。

「Xperia Z4 Tablet」の外観

 充電やデータ転送を行うmicroUSB端子はキャップレスになっている。スマートフォンのXperia Zシリーズは背面にガラス素材が採用されているが、タブレットは軽量化や強度を確保する観点で樹脂素材となっていた。Xperia Z4 Tabletでも、この点は同じだ。側面にはXperiaシリーズの象徴的な外観である、電源ボタンが搭載されている。

 10.1インチのディスプレイは2K(2560×1600ピクセル)の解像度。画面を接写してみて、ようやくピクセルが判別できるような精細さとなっている。

接写してみると、解像度の高さがよく分かる

 OSにはAndroid 5.0を採用。通知や設定メニューは標準のAndroidに近い仕様だが、デザインなどには、ところどころソニーモバイル独自のカスタマイズが施されている。

通知や設定メニューの仕様は標準のAndroid 5.0に近い

 ホーム画面には、「アルバム」「ミュージック」「ビデオ」「PlayStation」といった、ソニー製のアプリが並んでいる。

ソニー製のアプリを内蔵。写真はミュージックアプリ

 Xperia Z4 Tabletには、専用アクセサリーとして、Bluetoothキーボード「BKB50」が用意される。本体をはめこむことができ、クラムシェル型ノートパソコンのように開閉が可能。角度も自由に調整することができる。キーボードには、タッチパッドが搭載されており、マウスカーソルを動かして操作できる。Android特有のホームキーなども、キーボード側に配置されている。

専用キーボードを装着したところ

 キーボードを接続すると、専用のランチャーが起動する仕組み。ここから各種アプリを呼び出すことが可能だ。最近使ったアプリや設定を呼び出すメニューも、キーボード接続時に現れる。ちょうど、Windowsパソコンのスタートメニューに近いものだと考えれば、理解しやすいだろう。

キーボード接続時のみランチャーやメニューが現れる

Xperia M4 Aqua

 Xperia M4 Aquaは、ミッドレンジのスマートフォン。フラッグシップモデルのXperia Zシリーズよりコストが抑えられており、デザインテイストは統一されているものの、側面のフレームの素材は金属ではなく樹脂が採用された。

Xperia M4 Aquaの外観

 ただし、従来のXperiaスマートフォンとは異なり、防水仕様ながらmicroUSB端子はキャップレスになっている。この点は、Xperia Z4 Tabletと同じ。Xperia Z4が発表されていないので詳細は不明だが、「4」の型番がつくモデルにある程度共通した特徴なのかもしれない。

 OSにはAndorid 5.0を採用。「プレミアムおまかせオート」対応の13メガピクセルカメラを備え、ソニー製のアプリも内蔵する。

OSはAndroid 5.0で、UIのテイストが従来のXperiaとは異なる。カメラやミュージックなどのソニー製アプリは搭載

ユーザーとコミュニケーションするスピーカー

 操作可能な製品は置かれていなかったが、Bluetoothスピーカーの「BSP60」。球体型で、上部には“耳”のようなパーツがついている。見た目は、某機動戦士のアニメに登場する、小型ロボットのようだ。

球体のBluetoothスピーカー「BSP60」

 OSは独自プラットフォームとのことで、ユーザーが音声で操作することが可能。天気を質問すると答えが返ってきたり、時刻をお知らせしてくれたりと、単純なBluetoothスピーカーというより簡易的なロボットに近い製品と言えるだろう。

 底面には車輪が搭載されており、かつてソニーが販売していた「Rolly」のように、音楽に合わせて動き回ることもできる。残念ながらソニーブースではその様子を確認できなかったが、約30cm四方を動き回るという。

石野 純也