本日の一品
Bluetooth対応トランスミッターで幸せドライビング
(2013/8/19 06:00)
クルマで音楽を鳴らすならFMトランスミッターがイイ、みたいな話は昔からよく聞かされていた。ワイヤレスで音声をカーステレオに飛ばして、FMラジオで所定の周波数にチューニングすれば音が出る、という仕組みであることは分かっている。でも本当にそんなにイイのか、よくわかっていなかった。せいぜい接続の手間がちょっぴり省ける程度で、なんかノイズもガンガン乗りそうだし……。
とかなんとか難癖を付けつつ、iPhoneをカーステレオのUSBポートにケーブルで接続して音楽やポッドキャストを再生する日々。USBポートの位置の関係上、USBケーブルがクルマのセレクトレバーの操作の邪魔になったことは何度もあるし、何が原因かはわからないが、曲選択時にカーステレオがフリーズすることもたびたび。なんというか、まあ、正直なところ、そろそろうんざりし始めてもいた。
そんな中、フォースメディアからなんだかよさげな雰囲気のFMトランスミッターが出た、という情報が。前述の通り音質などにちょっぴり不安を抱かないでもなかったけれど、長年の不満を解消すべくその新製品「Bluetooth Digital FM Transmitter AX JF-BTFMAXK」をさっそく入手してみたのである。
このFMトランスミッターの特徴は、再生機器とBluetoothで接続できるだけでなく、従来型のSBCというコーデックよりも高音質・低遅延を実現するAACとapt-Xに対応していること。このAAC/apt-Xは再生機器側も対応していないと意味はないけれど、万が一対応していなくてもSBCが使われるようになっているので、幅広い機器と組み合わせて利用できる。
どんな仕組みで接続するのか簡単に説明すると、「再生機器→Bluetooth→FMトランスミッター(本製品)→FM波→カーステレオ」という形。このうち再生機器は、AACに対応しているiPhoneやiPod touch、apt-Xに対応しているスマートフォン、あるいはBluetooth対応のポータブルオーディオなど、いろいろなものが使える。筆者はAACに対応しているiPhone 5を使うことにした。筆者はapt-X対応機器は持っていない。
音を出すまでの手順もシンプルだ。クルマのアクセサリーソケット(シガーソケット)に本製品を差し込んで、6パターンあるFM周波数から1つを選んだ後、カーステレオのFMラジオでその周波数に合わせる。あとはiPhone 5(再生機器)でポチっとBluetoothのペアリングを完了するだけ。一度ペアリングが済んでしまえば、その後はクルマのキーをひねって電源が入ると、すぐにiPhoneからの音楽を再生してくれる。iTunesの曲やポッドキャスト、その他もろもろの音源をクルマのスピーカーから好きなだけ出力してドライブのお供にできるわけだ。
心配していた音質は、少なくとも走行中に気になるほどの大きな劣化は感じられない。というか、十分に高音質だと思う。USBケーブルに接続して聴く時よりも若干、音量が抑えめになる気がしたのと、何かの拍子でまれに一瞬ザッとノイズが入り込むことがあったけれども、このあたりはカーステレオの種類や使用環境によっても変わってくるだろう。
貴重なクルマのアクセサリーソケットを占有してしまい、iPhoneやスマートフォンの充電用の電源が確保できない! という心配も無用だ。このFMトランスミッター自体に充電用のUSBポートが設けられているので、USBケーブルで充電しながら延々と音声を再生し続けられる。とにかく、初めてFMトランスミッターを体験してみてわかったのは、結局「FMトランスミッターはイイ」ということだった。果たしてapt-Xだとどうなんだろうか、対応機器がほしくなってきて困る。
製品名 | 製造元 | 購入価格 |
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Bluetooth Digital FM Transmitter AX JF-BTFMAXK | フォースメディア | 5980円 |