本日の一品
自撮りカメラも動員する「自剃り型」携帯ひげ剃り器
2017年8月21日 06:00
USBメモリーでスタートした「パソコンのUSBポートを活用するガジェット」がほぼ飽和状態になってきている。音を出すもの、光るモノ、香りのするモノ、回転や移動など動くモノと、応用展開できるモノはほとんど出尽くした感がある。今はその第二次展開の時期でもあり、数多くの二番煎じの商品が登場してきている。
一方、パソコンに変わって情報通信機器市場の個人所有機器としては圧倒的な占有率を獲得したスマートフォンに関してはどうだろうか。そのインターフェースは、Android系のmicroUSB(そしてType-C)、iPhoneに搭載されているLightningの2系統に分かれている。
世界的なシェアでは圧倒しているAndroidスマートフォンは、その周辺機器も多様だ。しかし、スマホそのものの内蔵バッテリーが有限だからか、真面目な360度カメラや補助ライトなどを除けば、パソコン創世記のUSBポート周辺機器時代のように面白いガジェットは、あまが登場してきていないのが現状だ。
今回ご紹介する“小型携帯ひげ剃り器”は、これまでのUSBポートで充電する携帯ひげ剃りをもう一歩進め、現代人なら常に肌身離さず持っているスマートフォンの充電ポートに接続するひげ剃りアタッチメントだ。
当初はAndroidスマートフォン向けの商品としてデビューした商品だと思われるが、筆者が秋葉原で見かけて購入したモデルはiOSのLightningプラグを備えたレアモノであった。
使い方はきわめて簡単だ。小型携帯ひげ剃り器自体には、電源スイッチやボタンは備えていない。Lightningプラグ部分をiPhoneの充電ポートに挿入するだけで、ひげ剃り器の内刃がギュイ~ンと元気な音を立てて回転するのが聞こえてくる。
基本的には途中で電源は落ちることは無いが、もしモーター回転のパワーが落ちたと感じたら、再度、iPhoneの電源スイッチを入れてみよう。筆者はiPhone 7 Plusを使用してこの小型携帯ひげ剃り器を実際に使ってみた。
分解してみると、Lightningプラグの生えた駆動機能のある本体と、回転する内刃、カバーを兼ねた外刃、プラスティックカバーの4つに分かれる。外刃と内刃のユニットは、ひげ剃り器ではポピュラーなフィリップス社の回転式シェーバーとよく似た形状、構造をしている。
しかし、同社がこの形式の回転式シェーバーユニットを3連1組で使用しているのに対して小型携帯ひげ剃り器は1個だけを使用しているので刈り取り面積ではかなり不利だと想像される。
本来のひげ剃りはしっかりしたメーカー製の電動シェーバーに任せ、出張先や出先で見つけてしまった剃り残しを、自撮り設定にしたカメラ機能を鏡代わりにして、剃り残し箇所を一気に特定、ピンポイントで狙うための道具だろう。間違っても過度な期待は禁物。しかしウケ狙いには強烈な一品だ。
製品名 | 購入先 | 購入価格 |
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USBひげ剃り | 秋葉原モバイルプラザ | 600円 |