てっぱんアプリ!

紙書類の整理に、クラウドに直結する「Google ドライブ」のスキャナー機能

 スマホを、もっと楽しく快適に使うには、アプリを活用しよう。本コーナーでは、続々登場する旬なアプリの中から編集部が厳選した、スマホユーザー必携の“てっぱん”アプリをご紹介します!

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アプリ名: Google ドライブ
開発者: Google Inc.
価格: 無料
対応OS: iOS 8.0 以降、Android 4.0 以上
カテゴリ: 仕事
ダウンロード: iOS Android

 うっかりするとどんどん溜まっていくオフィスの紙書類。管理のしやすさと省スペース化のために、デジタル化している人もいるだろう。その場合、スマートフォンのカメラを活用した専用のスキャナーアプリを使うのが簡単な方法だが、実は「Google ドライブ」にも標準でスキャナー機能が用意されている。Google純正アプリならではの、クラウド連携の容易さがポイントだ。

紙書類の整理も「Google ドライブ」で決まり!?

ファイルのアップロードや共有だけじゃない、Google ドライブの機能

 無料で15GBもの容量を使えるクラウドストレージ「Google ドライブ」は、文書、スライド、スプレッドシートなどのOfficeドキュメントをはじめとするデータの保管や、一定画質までなら無制限にアップロードできるGoogle フォトの保管先などとして利用できるのはご存じの通り。ビジネスの現場では、社内外との書類の受け渡しなど、ファイル共有の手段として使っている人も少なくないだろう。

 Google ドライブにはそういったクラウドストレージとしての基本機能の他に、仕事用の書類を整理しやすくするスキャナー機能も用意されている。呼び出し方は簡単。画面右下にあるフローティングボタンから「スキャン」を選ぶだけだ。

Google ドライブのアプリ画面
右下にある丸い「+」ボタンをタップすると「スキャン」機能を呼び出せる

台形補正に加え、書類の内容に応じた適切なモードで取り込める

 スキャンを実行し、端末のカメラで取り込みたい紙書類やホワイトボードなどの板書きをざっくりと捉えてシャッターを押すと、自動で書類や板書きの対象エリアが判別され、画像として取り込まれる。対象エリアは手動で微調整でき、他のスキャナーアプリと同じく、傾いたりしていてもまっすぐきれいな四角形に補正可能だ。

 書類がモノクロかカラーか、もしくはカラーでも主に図形が多用されているものかなど、内容に応じて最適な画質で自動処理したり、ユーザーが自分で選択して取り込めるのも特徴となっている。出力時の書類サイズを指定することも可能で、データとしての見栄えにもこだわって整理する助けになるだろう。

取り込みたい書類をカメラで捉えてシャッター
ラインを調整して取り込みエリアを決定。操作部分の拡大イメージが表示され、微妙な調整もしやすい
取り込みや出力サイズなどにかかわる設定が行なえる
PDFファイルとして出力する際のサイズ指定が可能
図形が描かれている書類は「カラー図形描画」として取り込むのがおすすめ
取り込み後のデータ。図形がくっきりと描かれている

即座にクラウド連携。仕事とプライベートを区別しやすくする使い方も

 1枚だけでなく、他の書類も連続的に取り込んで、複数ページからなる1つのPDFファイルに出力可能。出力した瞬間にGoogle ドライブのクラウドストレージにアップロードされる。会議やミーティングで配布された何ページもある紙書類でも、1ファイルにまとめてデジタル化できるのはうれしいところ。書類取り込みからクラウドへの保管まで一気に行なえる点は、Google公式のアプリならではと言える。

 複数画像を1ファイルにまとめられる機能は、書類や板書きだけでなく、1ヵ月分の領収証を控えておきたい時にも便利。また、イベントやセミナーなどで写真メモを残す際に使えば、プライベートの写真と混ざってしまうことがなく、書類整理と写真整理の両方を効率良くできそうだ。

左下の「+」ボタンからさらに取り込んでページ追加が可能
取り込みが完了すると即座にGoogle ドライブのクラウドストレージにアップロードされる