スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」
最近のモバイルバッテリーはヒキが強い!
2017年4月3日 06:00
最近のモバイルバッテリーはヒキが強い!
だいたい2~3年周期でモバイルバッテリーの新旧交代が起きているワタクシ的環境ですが、ここ数カ月がちょうどそういう時期。で、良さそうなモバイルバッテリーを見つけては買い、そろそろヘタっている古いバッテリーを処分している感じです。
しかしまあ、最近のモバイルバッテリーはヒキが強い製品が多いですね~。単なるUSB給電バッテリーではなく、防水性能とか、太陽光パネル内蔵でソーラー充電対応とか、「どうせ買うならコッチにしようかな」という「ちょっとした付加価値」を備えた製品がたくさんあります。
モバイルバッテリー自体、安くなっているのも楽しいです。一昔前はUSB給電のモバイルバッテリーは安くなく、やや凝り性な人でも、まあせいぜ3~4個をローテーションして使っていた程度だと思います。
でも最近は10000mAhなど大容量タイプでも2000円前後で買えてしまいます。5000mAhくらいのものなら1000円以下だったりも。「どうせ使うものだから一応買っておこうかな」くらいの軽い気持ちで買えちゃいますネ♪
なので、エネループなどの筒型の充電池感覚で、予備を含めて何個も持っている人が少なくないようです。使用済みで空のモバイルバッテリーが数本、充電済みモバイルバッテリーが数本、出掛けるときは充電済みモバイルバッテリーから1本持って出て、使用済みモバイルバッテリーがたまってきたら一気に充電、みたいな。ってソレ、ワタクシですけど。
ともあれ、今回は今時のモバイルバッテリーについて。ここ数カ月で購入した「ちょっとヒキの強いモバイルバッテリー」について書いてみたいと思います。
ソーラー・防沫・耐衝撃・LEDの全部入りモバイルバッテリー
まずはサンワダイレクトの「ソーラーチャージャー・モバイルバッテリー 700-BTS011BL」(公式ページ)。製品名のとおり、太陽電池パネル内蔵でソーラー充電ができるというモバイルバッテリーです。容量は10000mAhで、出力用USBポートは2つ(合計最大出力2.1A)。ほか、少々水がかかっても大丈夫な「防沫」性能があり、プロテクター装備で耐衝撃性があります。連続で最大30~32時間点灯可能な0.5W LEDライトも内蔵しています。
機能的には全部入りといった感じで、満足度が高いモバイルバッテリーです。ただ、容量10000mAhで税込2980円なので、相場と比べるとちょ~っと割高感があります。とは言っても、率直な話、Amazonなどで売られている激安大容量モバイルバッテリーなどと比べると、製品のつくりはかなり良いと感じられます。
それとソーラー充電機能ですが、メーカー公称の充電時間は「約6日間(ソーラーパネルでの充電の場合)」となっています。6日間もかかるわけですが、スマートフォンなどの充電で10000mAhだと、数度の充電で使い切ってしまいますので、「ソーラーで充電しつつスマートフォンなどに給電し、ずっと屋外で使い続ける」というのは非現実的。ほかのソーラー充電対応モバイルバッテリーも同様ですが、ソーラー充電機能はあくまでも「万が一のための緊急用機能」&「普段使いの気休め」と考えるのが無難でしょう。
Amazonで買った多機能モバイルバッテリー
続いて、Amazonで購入した多機能モバイルバッテリーをいくつか。既に販売が終わっている製品があったり、ミョーに怪しい製品があったりしますので、製品概要だけお伝えします。これからご紹介する製品、Amazonでは似たものもヒッジョーに多く売られていますので、適当なキーワードで探せば似た製品を探していけると思います。
で、まず、充電用USBポート×2、ソーラー充電対応、LEDランプ内蔵、そして防水・防塵・耐衝撃を謳っている製品から。結局似た仕様のものを2個買ったんですが、容量違いでほかは同じ製品のようでした。写真で見ていきましょう。
色違いの類似品ですが、容量が違います。ベージュに見える金色が15000mAh、オレンジが30000mAhとなっていました。ただ、オレンジのほうについては「30000mAhってホントかなぁ~」みたいな印象があります。……はい、怪しい製品だと思っております。
LEDランプ発光の仕様も違います。ベージュのほうは電源ボタンをダブルクリックで発光、その後にシングルクリックでSOS発光となります。オレンジのほうはダブルクリックで発光、その後にシングルクリックで減光、さらにシングルクリックで点滅、と切り替わりました。LEDランプはどちらも直視できないほど明るく、幅広く実用できると思います。
ただ、どちらもつくりはイマイチ。外装は落としたら割れそうな樹脂ですし、実はオレンジほうのLEDパネルカバー部は既にグラグラしていて外れそうです。ちなみに購入価格はベージュのほうが2080円、オレンジのほうが2980円でした。
もうひとつ、Amazonで買った多機能モバイルバッテリーがあります。容量8000mAhで、充電用USBポート×3、ソーラー充電対応、LEDランプ内蔵、そして防水・防塵・耐衝撃という製品です。これも写真で見てみましょう。
この、3つめの多機能モバイルバッテリー、LEDランプ部がイイ感じです。21個のLEDが内蔵されており、それらが全て点灯しますが、わりと面発光に近くて眩しさも少なく、多くの場面で使えます。ただ、容量8000mAhというのがモバイルバッテリーとして微妙に物足りない気がしたりもします。
あと、これら3つの多機能モバイルバッテリー、どれも防水を謳ってはいますが、USBポート部は剥き出しです。よ~く見るとLEDランプをカバーしているレンズやディフューザー部に僅かな隙間があり、内部がちょっと見えたりします。ワタクシ的には「これ絶対防水じゃないだろ~」みたいな印象ですが、Amazon商品ページには「防水」と書かれていたりします。う~むむむ……。……はい、もう一度言いますが、やっぱりこれら、怪しい製品だと思っております。
サバイバル仕様の多機能モバイルバッテリー!
最後に、これもAmazonで買った多機能モバイルバッテリーなんですが、「そこまで機能を付加するのか!」って感じで、半笑いで衝動買いした製品があります。ZVEの「ZVE 10000mAh 大容量モバイルバッテリー」(Amazonへのリンク)です。
コレ、ほかの多機能モバイルバッテリーのようにソーラー充電には対応していないんですが、防水で耐衝撃です。特筆すべきは、サバイバル系機能があるところ。LEDランプは点灯・点滅・SOS点滅ができ、さらに「クルマに閉じ込められたときに窓ガラスを割るためのハンマー」を内蔵していて、オマケに「タバコなどを着火できる電熱線機能」まで搭載しています。
あら~スゴい~♪ モバイルバッテリーとはアサッテの方向へと進化しているような製品です。
ただ、防水・耐衝撃のモバイルバッテリーとしては、わりとしっかりつくられているように感じられます。本体周囲は割れそうにないセミハード樹脂で覆われていますし、各ポート部はラバー製のフタでぴったりとカバーされています。容量、価格、機能性、そしてオモシロみなど、かな~りヒキの強い製品だと思いました。
てな感じの多機能モバイルバッテリー各種。今後もオモシロかったり実用性だったりする「付加機能ありのモバイルバッテリー」に注目していきたいと思います。