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ドコモの「端末購入サポート」と2年縛りの落とし穴
【MONO MO-01J】
2017年6月19日 06:00
昨年12月に発売された“ドコモの格安スマホ”こと「MONO MO-01J」。この機種は割引「端末購入サポート」の利用を条件として、「一括648円」という低価格で販売されている。6月にはiPhone 6s/6s Plusも「端末購入サポート」の対象機種となり、低価格に購入できるようになった。今回は料金プラン寄りの話になるが、筆者が「MONO」を購入するときに気になったポイントをご紹介したい。
端末購入サポートと「ずっとドコモ割」
「端末購入サポート」は、月々サポートとは異なり、端末の購入価格(一括販売価格)から割引される。つまり、“実質負担額”ではなく、購入時の価格そのものが安くなるという制度だ。ただし、購入月から13カ月目まで(月初の1日に購入した場合は12カ月目まで)に機種変更、指定プランからの変更、解約などの手続きをすると、大幅な割引に応じた解除料金(最大で5万円弱)がかかるという制約がある。つまり、一度端末を購入すると、それから13カ月は機種変更も解約もしづらくなるということ。
一方で、ドコモのスマートフォンを購入したユーザーは「ずっとドコモ割」という2年契約のプランに加入しているケースがほとんどだろう。この契約では、更新月以外に解約すると1万円程度の解除料金が発生する。
この「端末購入サポート」と「ずっとドコモ割」という料金プランは別の制度で、同時に適用できる。つまり、加入期間がずれると、解約金が発生しないタイミングがなくなってしまう可能性がある。もし、端末購入サポートで解除料がかかる期間に2年契約の更新月が入ると、2年契約の解除料はかからないが端末購入サポートの解除料がかかるという状態になり、解約が難しくなるのだ。
新規契約で端末購入サポートの機種を購入する場合や向こう3年はドコモ回線を使い続ける場合は気にする必要がないが、機種変更で「端末購入サポート」の対象端末を購入するつもりのユーザーは注意が必要だ。
「フリーコース」を選べば2年目以降の解約金がなくなる
ところが、将来、解約するかもしれないというユーザーでも、「端末購入サポート」対象の機種を選びやすくなる制度がドコモには用意されている。それが、2016年6月より開始された「フリーコース」だ。現在のドコモの2年契約「ずっとドコモ割コース」は、その更新月のタイミングで、割引やポイント優遇を受けながら「ずっとドコモ割コース」を更新するか、優遇はないが今後の解約金がなくなる「フリーコース」に加入するかをユーザーが選べるようになっている。
もし「端末購入サポート」の期間中に「ずっとドコモ割」の更新月がある場合は、そこで「フリーコース」を選択すれば、端末購入サポートの期間が終了した段階で解約金なしで解約できる。
シェアパックの子回線はさらに注意が必要
ドコモをシェアパックで契約している場合は、さらに注意が必要だ。シェアパックの子回線は、「代表回線がずっとドコモ割コースを契約中の場合はフリーコースに変更できない」という制限がある。シェアパックの子回線で「端末購入サポート」の機種を購入した場合、「ずっとドコモ割コース」を選ぶしかなくなる可能性がある。解決策は、更新月になった回線をシェアパックの代表回線に変更することで、フリーコースへの変更が可能になる。ただし、家族の回線が代表回線となっていた場合など、手続きが煩雑なため、対象機種の購入前に現在の契約を確認しておくことをお勧めする。
「docomo with」はシンプル
一方で、夏モデルの2機種からスタートした新プラン「docomo with」は、これよりシンプルな制度だ。「docomo with」の対象機種には、端末価格からの割引制度は適用されない。ただし、対象機種を購入すると次に機種変更するまで、毎月の料金が1500円割引されるというもの。割引の期間制限はないため、2年後でも4年後でも、対象機種を(ドコモに登録されている機種として)使い続ける限りは1500円引きになる。
これは逆に、2年以内に解約しても、追加の解除料金は発生しないということ(2年契約の解約金はある)。もちろん、将来の1500円引きはなくなるが、2年契約の更新月のタイミングで解約も考えているユーザーにとっては、端末購入サポートよりも使いやすい制度といえるだろう。
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