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グーグル、「Pixel 9a」における3つの大きなデザイン刷新を紹介

 グーグルのデザイナーが、「Google Pixel 9a」における3つの大きなデザイン刷新について紹介している。

 Pixelデバイスを担当するプロダクトマネジメントディレクターのソニア・ジョバンプトラ氏は、「独自性を持ちながらも、Pixelらしさを感じさせるデバイスを作ることが私たちの目標でした。今回発表したPixel AシリーズはPixelファミリーの一員ですが、プレミアムデバイスに劣らない独自の魅力を持った存在へと進化しました」と語っている。

カメラバーの刷新

 まず、Pixel 9aのカメラバーでは、Pixelの象徴でもあるピル(錠剤)型カメラのデザインを継承しつつ、シンプルさと使いやすさを重視したミニマルな新デザインが採用された。

 特徴的な変更点として、カメラバーの廃止とカメラレンズの突起の縮小が挙げられる。Pixel 9aの背面はほぼフラットとなり、カメラのわずかな膨らみはドーム状の曲面で構成され、Pixel Watchの水滴を思わせるような形状に仕上げられている。Googleの日本人インダストリアルデザイナーの松岡良倫氏は「ケースを付けると、凹凸が完全になくなります。背面カメラの突起は、実はケース自体よりも薄いのです」と述べている。

 こうした変更を加えながらも、Pixel 9aはPixelの高いカメラ品質基準を維持しており、4800万画素のメインカメラと1300万画素の超広角カメラからなるデュアル背面カメラシステムにより、同価格帯のスマートフォンと比較して優れたカメラ体験を提供するとしている。

全体的な形状と外観、さらに落下や衝撃への耐久性に焦点を当てた、背面カメラの形状研究

大容量バッテリーと明るいディスプレイ

 カメラデザインの簡素化は、現行モデルの厚みを変えずにバッテリー容量を増加させることにもつながっている。Pixel 9aでは、耐久性に優れたミッドフレームアーキテクチャを維持しながら、より薄型のプラスチックOLED(pOLED)ディスプレイを採用。この構造によってバッテリー用の内部スペースを拡大し、カメラの位置も下げることで突起を最小限に抑えている。

 さらに、120Hzのアダプティブリフレッシュレートを備えたPixel Aシリーズ史上最も明るいディスプレイを搭載し、より滑らかな映像表示を実現している。

Pixel 3aの「Purple-ish」に着想を得た新カラー「Iris」

 遊び心あふれる新カラー「Iris」は、かつて多くのユーザーから好評を得たPixel 3aの「Purple-ish」カラーにインスパイアされたもので、淡い紫がかった色味を、より鮮やかで洗練された印象にアップデートしている。

 この色の選定にあたっては、日常生活からの観察やユーザー調査の結果が反映されており、数多くの試作を経て、最終的にたどり着いたのがこの「Iris」だという。

 ジェス氏は「一見すると、Irisは青や紫にも見えます。落ち着きがありながら自信に満ち、個性的でありながらも幅広い層に受け入れられるこのカラーは、新しいPixel Aシリーズにぴったりの主役カラーとなっています」と語っている。

光の当たり方によっては青にも見える

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