がんばれ、au WALLETプリペイドカード

　auユーザーのみなさん、au WALLETプリペイドカードは使っていますか？　私は、au 1枚入手した後、一度auを解約し、再び契約した際にもう1枚申し込んでしまったため、実は2枚のau WALLETプリペイドカードを持っているのですが、正直なところ、ほとんど使っておりません。マイルを貯めるために、支払いという支払いにJALカードを使っているからです。けれど、クレジットカードを持てない学生でも持つことができ、世界中、至る所にあるマスターカード加盟店で使える便利さ、チャージした分だけ使える安心感といったところがau WALLETプリペイドカードの魅力だと思っています。

無駄に2枚も持っているau WALLETプリペイドカード。どちらも数百円ほど残っているので、使うつもりで財布の中には入れていますが、普段、存在を忘れております

　先日、近所のスーパーで、au WALLETプリペイドカードを使っている、やや年配のご夫婦を見かけました。業界の方々以外で使っている人を見たのは初めてだったので、おサイフケータイを使っている人を見ると親近感が沸くのと同じような気持ちで眺めていたのですが、レジ打ちの人はau WALLETプリペイドカードを見たことがなかったのでしょう、躊躇して手続きをストップしてしまいました。そこで、このご夫婦は、au WALLETプリペイドカードのことを、プリペイドカードで現金払いと同じように使える、ということを言ったと思います。すると、レジ打ちの人は、このプリペイドカードは使えないと言い出しました。そのスーパーには独自のプリペイドカードがあって、他のプリペイドカードは受け付けていないからです。

　名前の通り、au WALLETプリペイドカードは確かにプリペイドカードですが、支払い時はクレジットカードのような振る舞いをします。au WALLETにサイトにも、使う時は「カードで払います」いい、支払い回数は「1回払い」と伝えるようにと利用方法を説明しています。レシートもクレジットカード払いのような表記だったと記憶しています。このご夫婦が、プリペイドカードだといわなければ、このレジ打ちの人も、あまり見かけないクレジットカードだな、と思うくらいで支払いの手続きが進んだかもしれません。

　しかし、このご夫婦は、au WALLETプリペイドカードの仕組みをよくご存知だったので、色々とレジ打ちの人に説明をし始めてしまったのです。これはプリペイドカードだけど、クレジットカードと同じように支払いができる、というような表現でした。au WALLETプリペイドカードを知っている人だったら、それが正しいと分かりますが、夕方の忙しい時間帯、レジにはたくさんの人が並んでいて、レジ打ちの人は焦っていたのでしょう。このプリペイドカードは使えない、プリペイドカードでクレジットの支払いはできない、という思考になって、ご夫婦の言っていることが理解できませんでした。

　結局、待たされた他のお客が、イライラを通り越してハラハラし始めるようなトラブルになりかけ、リーダー格の人が別の場所でご夫婦に対応することになりました。どうやらこのご夫婦は前日にもこのスーパーでau WALLETプリペイドカードを使い、その際にも今回と同じようなやり取りをしたようです。スーパーは普通にMasterCardブランドのクレジットカードが使えますし、ご夫婦も「昨日はちゃんと支払うことができた」と何度も訴えていたので、今回のトラブルはスーパー内で情報共有がきちんとできていなかったせいであることは間違いありません。

　でも、au WALLETプリペイドカードの認知度が、あまり上がっていないことも原因のような気がします。そもそも、日本人はクレジットカードの利用率が非常に低く、MasterCardプリペイドカードや三井住友VISAプリペイドのような、クレジットカード会社のプリペイドカードの存在も、あまり知られていないように思います。KDDIとクレジットカード会社は、もっともっとがんばってこのサービスを周知させる必要があるように感じます。