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画面をいつでもどこでも拡大する「いつでもズーム」の応用方法とは?

【arrows NX F-01J】

ナビゲーションバーに追加できる「いつでもズーム」機能を活用したい

 ディスプレイの高精細化で、文字や画像が鮮やかに、美しく表示できるようになったスマートフォン。なんだけれど、小さな文字や画像を等倍で表示してしまうような場面ではかえって見にくくなり、目が疲れる原因にもなっていた。これは、arrows NX F-01Jに限らず、最近のスマートフォンはだいたいそうだと思う。

 例えば、基本的に文字が小さく表示されるPC向けのWebページでは、何が書いてあるかわからないこともある。スマートフォン向けのコンテンツが用意されていないWebサイトは、今やかなり少なくなってきたとはいえ、それでも何らかの拍子にPC向けページが表示されてしまったり、あえてPC向けサイトを見たくなったり、という時があるだろう。まあ、Webブラウザーならピンチ操作で拡大縮小できたりもするので、まだ対処のしようもあるのだけれど……。

 しかし、時々、スマートフォン向けページのはずなのに、ものすごく小っさい画像や文字のまま拡大もできない時があったり、Webページ以外の部分で拡大したくなるシチュエーションもあったりする。そんな問題を解決するのが、arrows NX F-01J独自の機能「いつでもズーム」だ。これが日常的にフツーに使えるだけでなく、応用も利きそうなことがわかってきた。

「いつでもズーム」と従来からある「スライドディスプレイ」の2つから選べる

 「いつでもズーム」は、画面最下部にあるナビゲーションバーの、バック、ホーム、タスクの3つのソフトキーエリアの横に追加できる機能。これまでのarrowsシリーズには、ワンタッチで画面全体を下方向や横方向へスライドし、画面上部の要素に指を届きやすくする「スライドディスプレイ」機能を備えていたが、「いつでもズーム」はその機能と入れ替えて使えるようになっている。

 ナビゲーションバーに表示される「いつでもズーム」の虫眼鏡キーをワンタッチするだけで、画面全体がだいたい縦横1.3倍くらいに拡大され、もう一度タップすると元に戻る。これはどの画面でも有効で、Webブラウザーなどのアプリ使用中はもちろん、ホーム画面や端末の設定画面、カメラのプレビュー画面なんかでも同じように機能する。拡大した状態でもWebページ上のリンクをタップしたり、アプリのボタンをタップしたり、といった操作が可能なので、PC向けWebページを拡大したまま狙ったリンクを確実にタップする、みたいな使い方ができる。

PC向けページだと細かいリンクの文字が見にくいし、リンクのタッチもしにくい
「いつでもズーム」を使えば、縦横1.3倍くらいに拡大。ある程度読みやすくなり、タッチミスも減る
スマートフォン向けページでも、細かい文字がちょっと見にくい画像があったりする
でも「いつでもズーム」を使えば、わりと見やすい(元の画像解像度も重要だが)

 ちなみにChromeブラウザには、タッチした箇所付近に複数のリンクがあると、その付近を拡大し、改めてタップしたい箇所を指定させる、という便利機能がある。ただ、間違いなく1つのリンクをタップできているのに拡大表示してしまうことがあって、わずらわしく感じたりする時もあるのだ。その点「いつでもズーム」を使えば、リンクを再タップする回数を間違いなく減らせるだろう。

他のどんなアプリの画面でも拡大可能。一覧画面で視認しにくい部分も、いちいちその項目の詳細を確認することなく把握できる
Chromeブラウザのタッチ箇所付近を拡大する機能。便利な時は便利だが、わずらわしく感じる時も

 個人的におすすめの応用方法は、カメラで「いつでもズーム」を使うこと。カメラにズーム撮影機能を追加できる……というわけではもちろんなくて、撮影時に「いつでもズーム」を使うことで、どこにピントが合っているのか一発で気付ける、というちょっとしたお役立ちテクニックだ。

この例はまだわかりやすいが、ピントが当たっているのが手前のオブジェなのか、奥なのか、微妙に判別しにくいような時も、「いつでもズーム」を使えば楽勝
「いつでもズーム」で動画の見たい部分を拡大。仮想的にではあるけれど、より大画面にしたのと同じ効果が感じられる

 シャッターを押すだけ、または画面のフォーカスしたい部分をタッチするだけで、自動でピント合わせして撮影できるスマートフォンのカメラだけれど、それに頼りすぎておざなりな構え方になってしまうと、狙ったポイントから微妙にズレてなんとなく眠い写りになることもある。「いつでもズーム」と組み合わせれば、いつでもくっきり、ぱっちりな高画質写真を撮れるようになるはずだ。

 「いつでもズーム」を動画に応用するのもアリ。再生中に見たい箇所を中心にズームすることで、仮想的により大画面にできる。拡大しても映像自体の解像度はそのままだから、粗く見えてしまうのは仕方のないところだけれど、迫力をさらに増したい時なんかには効果的だ。Chromecastを使って大型テレビに画面をキャストする時にも使えるし、仕事のプレゼンテーションなど、ビジネスシーンでも活躍してくれるかもしれない。