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世界データ定額エリア拡大キャンペーンで中国・香港・マカオ周遊が便利に

世界データ定額

 KDDIおよび沖縄セルラーは、海外でのデータローミングが申込から24時間の間、980円で利用できる「世界データ定額」の対象エリアをキャンペーンとして期間限定で拡大することを発表しました。キャンペーンにより、2017年2月28日までの期間限定でグアム、サイパン、フィリピン、インドネシア、中国、マカオでも世界データ定額が利用可能となっています。

 キャンペーンによって世界データ定額が利用可能となっているエリアのうち、特に注目したいのは中国・マカオが対象エリアとして追加されていること。

 世界データ定額はサービス開始時点より香港は対象エリアとして含まれていましたが、香港に隣接する中国やフェリーで気軽に渡航できるマカオについては世界データ定額対象エリア外となっていました。そのため、世界データ定額対象エリアである香港と、従来は世界データ定額の対象エリア外となっていた中国およびマカオを跨いで移動し、両方のエリアでauの海外データローミングサービスを利用する場合、世界データ定額の定額料金である980円/24時間と、海外ダブル定額の定額料金である2980円/1日(日本時間を起算)の両方を申込する必要があり、ローミングサービスの料金が二重発生する状況となっていました。

 具体的なケースを挙げて紹介しますと、中国にて海外ダブル定額を申込した後、香港に渡ってデータローミングサービスをを利用しようとすると、世界データ定額が利用可能な香港では世界データ定額の申込画面が表示され、海外ダブル定額のままでは香港でデータローミングサービスを利用することができませんでした。

中国にて「海外ダブル定額」を申込
香港へ移動後「世界データ定額」を追加で申込

 データローミングサービスの二重課金を避けるためには、あらかじめデータチャージオプションの申込を廃止し、海外ダブル定額のみが利用可能な状態にするなどの方法がありますが、筆者は「香港でも海外ダブル定額が優先適用される」と思い込んでいたため、香港へ渡航後に世界データ定額の利用開始画面が表示されたのは想定していなかった挙動でした。

 中国・香港・マカオの3つのエリアは、フェリーや陸路で簡単に移動することができるため、観光やビジネスなどで複数エリアを跨いで移動する方も少なく無いかと思いますが、これらのエリアがまとめて世界データ定額対応エリアとなったのは、他のエリアと比べて意味が大きいと言えます。

ドコモは海外1dayパケキャンペーンで「容量制限なし」に

 auの世界データ定額対応エリア拡大は、ドコモが2017年3月末までの期間限定で中国・韓国・台湾・香港・マカオ・グアム・サイパンの7つのエリアで「海外1dayパケ」の高速データ通信容量を無制限とするキャンペーンを開催しているため、ドコモに対する対抗策と言えますが、願わくばキャンペーン期間終了後も世界データ定額対応エリアとなって欲しいところです。