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Galaxy S7 edgeのマルチウィンドウ機能で「Nougat」を先取り
【Galaxy S7 edge SC-02H】
2016年8月30日 06:00
Galaxy S7 edge特有というわけではないが、同シリーズの特徴的な機能の1つが、「マルチウィンドウ」だ。Galaxy S7 edgeでは、アプリを上下に分割できるほか、画面左上から斜めにスワイプすることで、ウィンドウ化することができる。対応しているアプリが限られているのが残念だが、現地に行けない発表会の中継を見ながらTwitterでの反応を見たり、受け取ったメールを見ながらスケジュールを確認したりするときに便利で、筆者も重宝している。
画面分割の場合は、両方のアプリが対応している必要がある。ホーム画面でアプリ履歴のキーを長押しすると、対応アプリが表示され、1つ1つ起動していくことができる。対応アプリ起動中にアプリ履歴キーを長押ししてもいい。一方のウィンドウ化も、アプリ側の対応が必要となるが、こちらの場合、背後に起動しておくアプリは非対応でも構わない。もう1つのアプリは自由に選択できるというわけだ。それぞれ、長所、短所があるため、使い分けるといいだろう。
スマホでは画面が小さすぎるのでは……と思われるかもしれないが、意外とそうでもない。Galaxy S7 edgeはディスプレイが5.5インチもあり、上下に分割できるアプリなら、そこそこのことができる。スケジュールを見ながら、メールを書く程度であれば、普通に操作できる印象だ。ただ、アプリをウィンドウ化する場合だと、サイズによっては見づらいこともあり、背後にあるアプリと重なってしまうため、用途は限られてくる。
先に挙げた発表会の中継を見る例は、ウィンドウ化したケースだ。このようなときは、基本的に音声と小さな映像が写っていれば問題ない。Twitterを全面に広げ、音声とちょっとした映像を見るといった具合でマルチウィンドウを使うことができる。この機能を応用すれば、Pokémon GOを楽しみながら、マップを見ることも可能だ。Pokémon GO自体はマルチウィンドウに対応していないため、まずマップアプリを起動し、ウィンドウ化したあとにPokémon GOを起動すればいい。
問題視されている歩きスマホの原因にもなってしまうため、推奨するのは気が引けるが、車の助手席に乗り、ナビをしながらPokémon GOを楽しむといったシーンでは役に立つだろう。この機能を応用すれば、助手席でナビをしながら、TwitterやFacebookなどのSNSを楽しむこともできる。筆者の場合、Twitterにサードパティのクライアントを使っているが、公式クライアントのユーザーであれば、そちらをウィンドウ化してもいいだろう。Pokémon GOと、ブラウザゲームを同時に楽しむことも可能だ。このように様々な応用方法を考えられるのが、マルチウィンドウの利点と言える。
この画面分割機能は、Nougat(ヌガー)のコードネームで知られる「Android 7.0」で、OSとして正式に対応した。アプリ履歴のボタンを長押しすると画面を上下に分割できるという点は、Galaxyシリーズと同じ。OS標準としてサポートされたこともあり、他メーカーでも利用できるようになるため、サムスンの独自実装だった従来よりも、対応アプリが増える可能性がありそうだ。
また、当然ながら、画面は大きい方が表示領域が広がり、よりマルチウィンドウは便利に使える。その意味でこの機能は、Galaxy Sシリーズ以上に、Galaxy Noteシリーズ向きと言えるのかもしれない。日本では「GALAXY Note Edge」の後継機とも言える「Galaxy Note 5」の投入が見送られてしまったが、最新モデルである「Galaxy Note 7」の発売には期待しておきたい。