みんなのケータイ

「調布市ごみアプリ」に心がざわつく

【arrows SV F-03H】

arrows SVで毎朝の日課に、名前のインパクトがすごい「調布市ごみアプリ」を活用

 5インチディスプレイで薄さ7.8mmというそのコンパクトなサイズ感からくる使いやすさのおかげか、「arrows SV F-03H」を自宅のなかで持ち運ぶ回数、画面を見ている時間がこれまでにもまして長くなっているような気がする今日この頃。たしかにフラッグシップ機のように3Dゲームも、VRもバリバリ動かせるほどのハイスペック感はないけれど、朝のトイレのお供から夜のお風呂のお供まで、日常生活との密着感は日々上昇している。

 そんな日常との相性がグッドなarrows SVだけに、アプリもライフスタイル寄りのものを使うことが多くなってきている。なかでも、最近リリースされた「調布市ごみアプリ」は、ごみを放置すると虫がわきやすい夏という季節のせいもあり、かなり重宝している。

「調布市ごみアプリ」

 オシャレな若者の街としてだけでなく、有数の高級住宅街としても知られる世田谷区に隣接する東京都下にあって、市部としては多くも少なくもない人口22万4500人余り(2016年8月1日現在)が居住し、取り立てて広くも狭くもない21.58平方キロメートルの面積を誇る、田園が付いている方と勘違いされることもままある、筆者が居を構える調布市。

 味の素スタジアム、調布飛行場、ゲゲゲの鬼太郎、深大寺蕎麦、日活調布撮影所、調布航空宇宙センター(JAXA)、国立天文台(住所は三鷹だが)など、スポーツから文化、食に至るまで、さまざまな見どころがあるわけだけれど、この「調布市ごみアプリ」も見どころ、使いでのあるアプリとなっている。

 住民がごみの分別方法や収集スケジュールを把握できるこうしたアプリは今や珍しくなく、他の地域向けにも同様のアプリが数多くリリースされている。ただ、そのほとんどが「ごみ分別アプリ」としているなか、なぜ「ごみアプリ」と自虐的にも感じられる名前を付けてしまったのか……は単純に疑問ではあるのだが、アプリの内容は有用だったのでリリース直後から活用している。

 主な機能は、今日・明日・週間・月間のごみ収集スケジュールの表示の他、ごみの出し方、詳細な分別の方法、FAQ、収集できないものとその回収方法、ごみ収集に関わる問い合わせ方法とお知らせ、など。基本的には、従来から市内各所の施設で配布されている「調布市ごみリサイクルカレンダー」の内容を網羅したものだ。

ホーム画面では今日・明日・週間のごみ収集スケジュールが表示
上にスワイプすると月間スケジュールの表示に切り替わる。左スワイプで翌月以降のスケジュールも見られる
スケジュール表示に用いられているアイコンの意味は、画面右上隅のボタンを押すと表示される

 ごみ収集スケジュールについては、収集するごみの種類をアイコンで表しており、小さなアイコンではあるものの、慣れれば分かりやすい表示方法になっている。ごみの出し方では、燃えるもの、燃やせないもの、プラスチック、家電、電子機器、電池など、細かな分類ごとにきっちり解説されていて、3年前まで焼却炉を保有していなかった調布市の比較的厳しい分別ルールをしっかり把握可能。部分一致によるキーワード検索で、出し方の判断がしにくいごみの情報を見つけられる「ごみ分別辞典」も、いざという時に便利だ。

ごみの細かい分類ごとに出し方を知ることができる
ごみ出しの疑問に答えてくれる「よくある質問」
キーワードの部分一致で検索できる「ごみ分別辞典」

 細かいことを言えば、本来のナビゲーションドロワーとは異なるスワイプのできないメニューインターフェイスや、1画面戻るつもりがアプリが終了してしまう画面遷移など、「あと一歩」と思ってしまうところもあるにはあるけれど、必要十分な情報量と、可能な限り分かりやすくしようという工夫が感じられる見せ方に、ユーザーとしても「ぜひとも活用しようじゃないか」という気持ちになる。

ごみ収集の通知機能もあり、出し忘れを防げる
ナビゲーションドロワー風に作られているが、実際にはスワイプ操作が不可能だったりして、ちょっと戸惑うインターフェイス

 とはいっても、開発元は他地域のアプリも手がけている日本グリーンパックスということで、全体のインターフェイスや使い勝手もそれらと全く同じではある。しかしプラットフォーム的に同一のものであるなら、ユーザーも多いだろうし、今後の改善や機能追加にも期待できるのではないだろうか。衛生面や行政の負担軽減、エコの観点から、他の市区町村にもどんどん同様のアプリを広げていってほしいと思う。

docomo Online Shopで購入

arrows SV F-03H