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auの新料金プラン「auマネ活プラン」最速解説! 資産をつくれる新しい料金プランのひみつとは

 KDDIが、auの新料金プラン「auマネ活プラン」(2023年9月1日から受付開始)を発表した。注目ポイントは 「資産形成ができる」 ということだ。

 「auマネ活プラン」を契約すると、たとえばau PAY決済時のポイントの還元率やauじぶん銀行の円普通預金の金利がアップするなど、これまでの料金プランとまったく異なる特典がある。従来と一線を画する内容だけに、発表直後の今、「ちょっとどういうこと?」と混乱している人もいるかもしれない。

 そこで今回は、新料金プランがどういったものなのか、どういった特典があり、どうおトクになるのかを徹底的に解説する。

「auマネ活プラン」は“お金を増やせる”料金プラン

 スマホとお金は切っても切れない関係だ。料金をいかに節約するかは永遠のテーマだが、スマホに搭載されたFeliCaやバーコード/QRコードによる買い物もすっかりおなじみになった。特にコロナ禍を経て非接触決済が浸透し、今やスマホがお財布代わりという人も多いだろう。

 スマホでお金を「使う」ことが当たり前になった一方で、お金を「貯める」こと、つまり投資に関しては「知識がない」「不安」などの理由で二の足を踏んでいる人が多い印象だ。とはいえ、岸田政権が掲げる「貯蓄から投資へ」という政策目標や、来年、2024年1月からの新NISA制度開始などを背景に、金融に対する意識自体は高まっている。

 そんな中、auに導入されるのが「auマネ活プラン」だ。KDDIはスマホ決済のau PAYを提供しているのはもちろん、ケータイ時代から取り組んでいるauじぶん銀行、クレジットカードのau PAY カード、auカブコム証券といった金融事業をグループ内に抱えており、au IDに紐付けることで非常に便利に使えるようになっている。

 さらに、今回提供される「auマネ活プラン」を契約すれば、 これらのサービスでポイント還元率や金利がアップする といった特典が受けられる。いわば、契約することで優位に資産運用ができる料金プランだ。

 「auマネ活プラン 5G/4G」の利用料金(条件適用前)は「使い放題MAX 5G/4G」(注1)プランと同じ7238円。自宅の固定回線やホームルーターをセットで契約すると料金が1100円割引になるauスマートバリュー(注2)が適用される。

 ただ、家族で加入すると550円(2人で加入)あるいは1100円(3人以上で加入)割引される家族割プラスと、au PAY カードで支払うと110円割り引かれるカードお支払い割は適用されない(家族プラスのカウント対象には含まれる)。そのため、家族3人以上で加入している場合で比べると、「auマネ活プラン」では受けられる割引が1210円少なくなる。

 割引が受けられない代わりに 「auマネ活プラン」には既存プランにはない還元がある

 まず、au PAY カードの会員だと月額300円相当のau PAY残高の還元がある。

 また、auじぶん銀行の口座保有で月額300円相当のau PAY残高の還元、スマホ料金の支払い方法をau PAY カードまたはauじぶん銀行に設定すると月額200円相当のau PAY残高の還元が受けられる。 合計最大で月額800円相当のau PAY残高の還元 (注3) となり、実質的な月額料金は既存プランより400円程度高くなるに過ぎない

 なお、「auマネ活プラン」ユーザーは家族割プラス適用外になるものの、家族の人数としてはカウントされるので、既存プランを継続する家族の料金は変わらない。

さらに「金融特典」がある!

 いくら月額800円相当のau PAY残高の還元があるとはいえ、「auマネ活プラン」は既存プランより月額料金が値上がりしてしまうのは事実だ。では真の魅力は何か。それは「金融特典」だ。どんな特典があるのか具体的に紹介しよう。

特典その1「au PAY」

 au PAY(コード支払い/ネット支払い)では、「auマネ活プラン」を契約すると決済した際のポイント還元率が上がる。通常の還元率は0.5%だが、 「auマネ活プラン」契約で0.5%上乗せして合計1.0%に (特典上乗せ分は最大150P/月)(注4)

  au PAY ゴールドカード(年会費1万1000円)からau PAY残高へチャージすると1.0% (最大1000P/月) が還元されるので、au PAY決済で合計最大2.0% (注5) 還元される。

特典その2「au PAY ゴールドカード」

 「auマネ活プラン」では、クレジットカードのau PAY ゴールドカード会員向けの特典も充実している。

「auマネ活プラン」に加入し、au PAY ゴールドカードで通信料金を支払う場合、 12カ月限定ではあるものの「auマネ活プラン」の特典で10%上乗せされ、月額通信料金の合計最大20% (注6) をPontaポイントで還元する(13カ月目以降は合計最大10%還元)

 また、通常のau PAY カードの決済時は1.0%のポイントが付くが 「auマネ活プラン」を契約するとau PAY ゴールドカードでの決済時還元率が0.5% (最大250P/月) 上乗せされ、合計最大1.5%還元にアップする (注7)

特典その3「auじぶん銀行」

 auじぶん銀行は、ケータイ向けの銀行として始まった金融機関。キャッシュカードを使わずスマホだけで預金を引き出せる、携帯電話番号で振込ができるなどの特長がある。

 「auマネ活プラン」を契約すると、その円普通預金の金利がアップする。

 auじぶん銀行は、au PAYとau PAY カード、auカブコム証券の証券口座と連携すると「auまとめて金利優遇」が適用され、円普通預金金利が最大で年0.20%(税引前)と通常金利の200倍。今でもかなり高い金利になっているが、 「auマネ活プラン」を契約すると年0.05%(税引前)上乗せされ (注8) 、通常の250倍となる合計最大0.25%(税引前)、さらにau PAY ゴールドカード利用者がその利用代金をauじぶん銀行口座から引き落とすと年0.10%(税引前)上乗せされ (注8) 、300倍の合計最大0.30%(税引前)になる。

特典その4「auカブコム証券」

 auカブコム証券では、au PAY カード決済で投資信託の積立を行えるようになっている。その場合、毎月の買付金額の1%がポイント還元されるが 「auマネ活プラン」を契約すると還元率が0.5%アップし、合計1.5% (注9) になる。

 また、au PAY ゴールドカードとauカブコム証券のNISA口座の保有で、12カ月限定でポイント還元率が3.0%となる(13カ月目以降は2.0%)(注9)。

どのくらい還元される?

 還元率ばかり示されてもよく分からないかもしれないので、平均的な利用額からお得額を計算してみよう。

 たとえばau PAY(コード支払い/ネット支払い)で決済すると、通常は200円ごとに1ポイント、還元率は0.5%だ。1000円使っても通常は5ポイントしか還元されないが、 「auマネ活プラン」を契約すれば1.0% (注4)になるので10ポイント還元。さらにau PAY ゴールドカード会員ならau PAY 残高へのチャージでプラス1.0%(注5)で合計2%なので20ポイントが戻ってくる。au PAYは毎日使う人も多いだろう。1カ月に3万円使ったとすると、通常は150ポイントしか戻らないが、「auマネ活プラン」を契約すれば300ポイント、au PAY ゴールドカード会員なら600ポイント(600円 ※1P=1円相当)戻ってくる。通常ならコンビニのコーヒー1杯分だが、「auマネ活プラン」契約者ならケーキも付けられそうだ。

 auじぶん銀行の円普通預金金利は、「auまとめて金利優遇」の適用に加えて、 「auマネ活プラン」を契約すると合計最大年0.25%(税引前)、au PAY ゴールドカード会員なら合計最大年0.30%(税引前) だ。口座に50万円あるとすると、「auまとめて金利優遇」のみの金利は最大年0.20%(税引前)なので1年間で797円の利息だが、それが997円、1196円と上がる(注10)。

 auカブコム証券で投資信託の積立をau PAY カードで支払うと、通常1.0%のポイント還元率なので、毎月3万円積み立てるとPontaポイントで300ポイントが還元される。それが 「auマネ活プラン」を契約すると1.5%になるので450ポイントが還元される。 au PAY ゴールドカード会員でNISA口座があれば12カ月間限定3%還元で毎月900ポイント、2年目以降でも600ポイントだ。

 実は筆者はauじぶん銀行とauカブコム証券の口座、au PAY カードを持ち、auまとめて金利優遇が適用されている。au PAY カードでは毎月のスマホ料金を支払うだけ、各口座には微々たる金額しか入っていないのだが、それでも特典利息がちょくちょく付与されるのをニヤニヤしながら見ている。「auマネ活プラン」を契約してポイントや特典利息の還元率が上がるとなれば、ニヤニヤ笑いもいっこうに止まりそうにない。

資産を増やせる可能性がある!

 「auマネ活プラン」を契約すると、KDDIの金融サービスを活用していれば、ポイント還元率や金利が上がる。au PAYやau PAY カードで日々の生活の支払いをしていれば、ポイント還元で月額料金の差額は相殺できそうだ。auじぶん銀行の金利も250倍、300倍となれば無視できない。

さらに、これを機会にauカブコム証券で投資にチャレンジしてみてはいかがだろうか。投資は確かにリスクもあるが、初心者向けに比較的安全で少額投資ができるNISA(少額投資非課税制度)もある。来年から新NISA制度で投資枠が拡大され、利益に対する税金がかからないうえ、 「auマネ活プラン」を契約すれば積立金の1.5%から12カ月間限定で3%(13カ月目以降は2%)まで還元される。 長期的に資産を増やし、短期でもポイント還元が得られるというメリットがある。

「auマネ活プラン」については、契約後のお得額がシミュレーションできるWebサイトが用意されている。また、プラン契約後もポータルサイトでサービス加入状況や特典状況がチェックできる。投資初心者向けにauショップ店頭で金融セミナーも開催されるそうだ。資産形成に興味はあるけれど、不安から今までためらっていたという方、「auマネ活プラン」で一歩、足を踏み出してみよう!

(注1)【データ使い放題】※「使い放題MAX 5G/4G」「auマネ活プラン5G/4G」はテザリング、データシェア、世界データ定額のご利用には、合計30GBの上限があります

※4G LTE契約の場合、動画・クラウドゲームなどの大量通信または長時間接続を伴うサービスでは、スマートフォンでの一般的なご利用(例:HD画質での動画視聴など)に支障のない範囲で通信速度を制限します。

※一定期間内に大量のデータ通信のご利用があった場合、混雑する時間帯の通信速度を制限します。

(注2)【auスマートバリュー】:ご自宅のインターネットサービスなどのご加入が必要です。別途利用料・オプション料がかかります。インターネットサービス解約時に、ご契約期間に応じて契約解除料が発生する場合があります(例:auひかりホーム・ずっとギガ得プランの場合 契約期間3年、契約解除料4,730円(契約時期、料金プランによって契約解除料が異なります))。

(注3)au PAY残高はauご利用料金のお支払いには充当できません。

(注4)記載の還元率にはベースポイント0.5%(1ポイント/200円)を含みます。一部、ポイント還元率アップの対象外/ポイント加算の対象外となる加盟店やご利用があります。詳しくはこちらをご確認ください。

(注5)通信料金をau PAY ゴールドカードで支払いしている場合のauかんたん決済(通信料合算支払い)でのチャージは対象外です。

(注6)合計最大20%の還元には、通常ポイントとゴールド特典ポイントの還元分を含みます。また、au(KDDI)から請求する金額(au料金プラン利用料・通話料・通信料・オプション料・ユニバーサルサービス料、電話リレーサービス料)より、各種割引サービス適用後の合計額が対象となり、利用額1000円(税抜)ごとに100ポイントを加算します。

(注7)記載の還元率にはベースポイント1.0%(1ポイント/100円)を含みます。一部、ポイント加算の対象外となる加盟店やご利用があります。詳しくはこちらをご確認ください。

(注8)auじぶん銀行 円普通預金の通常年金利0.001%(税引前)に対して。

(注9)auマネ活プラン クレカ積立特典は、毎月の投資信託の積立金額5万円までが上限となります。つみたてNISAの積立上限は毎月33,333円となります。記載の還元率にはベースポイント1%(1ポイント/100円)を含みます。

(注10)※金利優遇特典は、特典対象月の円普通預金平均残高をもとに、月間の上乗せ金利分の税引後利息を計算し、その翌月にお客さまの円普通預金口座に入金します。

※平均残高とは毎日の最終残高の合計を、当月の日数で割った金額です。

※利息計算式: auじぶん銀行の円普通預金を1年間、毎月の平均残高50万円を維持した場合

年0.20%(税引前):50万円×0.20%=1000円(税引前) 1000円ー税金203円=797円(税引後利息)

年0.25%(税引前):50万円×0.25%=1250円(税引前) 1250円ー税金253円=997円(税引後利息)

年0.30%(税引前):50万円×0.30%=1500円(税引前) 1500円ー税金304円=1196円(税引後利息)

※1円未満の金額は切捨てます。切捨てにより、年率での利息計算金額と、毎月の利息の合計金額はずれる場合があります。

※KDDI株式会社は、auじぶん銀行株式会社を所属銀行とする銀行代理業者として、「円預金、外貨預金の受入れ」ならびに「資金の貸付」を内容とする契約締結媒介を行います。

※表記の金額は特に記載のある場合を除きすべて税込です。