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破格のプライスで注目のエントリーモデル! シャオミ「Redmi 12C」ってどんなスマホ?

 シャオミ(Xiaomi)の最新スマートフォン「Redmi 12C」が発売された。コストパフォーマンスに優れた製品を数多くリリースしているシャオミの中でも、特に低価格を実現した4G対応のエントリーモデル。スマホをはじめ、あらゆる物の価格が高騰するご時世にあって、OCNモバイル オンラインショップでは、OCN モバイルの音声対応SIMとセットで購入した場合、3GB RAM+64GB ROMモデルの通常価格が1万4520円と、新製品としては破格の端末価格。さらに、3月28日11時まではセール特価の1100円で購入できる。

 お財布に優しいだけでなく、約6.71インチの大画面、約5000万画素の高精細カメラ、約5000mAhの大容量バッテリーなど必要な機能を搭載し、見やすい「シンプルモード」に簡単に切り替えられるなど、ビギナーに優しいスマホだとも言えそう。発売よりひと足早くテストする機会を得たので、外観から使い心地まで気になるポイントをチェックした。

 価格が魅力の「Redmi 12C」だが、きっとそれを外観から言い当てられる人はいないだろう。樹脂製の筐体を採用するなどコストが抑えられているのに、チープさを感じさせないのだ。

 今や世界で上位のスマホ出荷台数を誇るメーカーらしく、しっかりとした剛性があり、そつなく洗練されたデザインというのが、開封直後に抱いた率直な印象。シンプルながら、背面には滑り止め効果のあるストライプ模様が斜めに配されていて、ほかにないアクセントになっている。カメラと指紋センサーが同じユニット内で一体となっているのもユニークだが、かといって主張が強すぎるわけではなく、誰もが手に取りやすい落ち着いた見た目に収まっている。

 サイズは高さ168.76×幅76.41×厚さ8.77mm、重さ192gで、大画面化が進む最近のスマホの中でも最大クラスといえる、約6.71インチの液晶ディスプレイを搭載する。見やすい大画面ながら程良い重さとスリムさで、片手でも操作ができる。ディスプレイはフラットだが、背面はエッジが緩やかにラウンドしていて角が当たらない構造と、背面の滑り止め効果もあり、しっかりとグリップすることができる。

約6.71インチHD+(720×1650ドット)液晶を搭載。ティアドロップ型のノッチを採用する。厚さも幅もスリムなので、ディスプレイサイズの割にはグリップ感が良い
背面の斜めストライプ模様が特徴。カラーは写真のグラファイトグレーのほか、ミントグリーンも展開
右側面に音量キーと電源ボタンを配置。電源ボタン2度押しでカメラを起動など、設定で使いやすいショートカットを割り当てることもできる
左側面にはSIMカードスロットを配置。デュアルSIMに対応し、2枚の物理SIMとmicroSDカードを同時にセットできる
上部には3.5mmイヤホンジャックを備え、有線ヘッドフォンへの出力にも対応
底部には充電用端子としてMicro USBが採用されている
パッケージにはMicro USBケーブルのほか、最近は省かれることの多いACアダプターもちゃんと同梱されている

 SoCにはMediaTek製の「Helio G85」を採用。エントリー向けのプロセッサーなので、さすがに高精細な3Dゲームをストレスなく楽しめる……とはいかないが、ブラウザのスクロールや動画再生、SNSなどのアプリ操作を含めて、日常使いには困らない操作性を備えている。3GBのRAMは少々物足りなく感じるかもしれないが、シャオミの最新スマートフォンでは、ストレージの一部を仮想メモリに割り当てることで、メモリ容量を増やせる「メモリ増設」機能が利用できる。

ストレージの一部を仮想メモリに割り当てて、メモリを増設できる機能を搭載

 インターフェースは、Android12ベースのMIUI 13で、「メモリ増設」をはじめとする、シャオミ独自の便利機能が利用できるのも、うれしいポイント。

 具体的には、端末を持ち上げる動作でロック解除などができるジェスチャー操作や、電源ボタンの2度押しでカメラを起動といったショートカットの割り当てなどが可能。ほかにも豊富なデザインテンプレートが選べる「テーマ」や「壁紙」で、好みのホーム画面にカスタムできたり、大きな文字とアイコンでわかりやすい「シンプルモード」にも切り替えられる。

「シンプルモード」ではホーム画面のアイコンが横3つとなり、文字もかなり大きくなる

 背面のカメラは、一見デュアルカメラのように見えるが、実際には約5000万画素の高精細なメインカメラと、被写界深度を測ってポートレート撮影をサポートする補助レンズという構成になっている。フロントカメラは、約500万画素だ。

 超広角や望遠、マクロといった機能はないが、その分だけカメラのメニューがシンプル。撮影モードは1080P/30fps対応のビデオと写真、ポートレート、夜景、高精細(50MP)、タイムラプスだけ。自分で設定をいろいろいじりたい人には物足りないかもしれないが、逆にあれこれ悩むことなくシャッターが切れる。シャッターボタンをスワイプすれば連写、長押しで15秒間の動画が撮影できるのは、シャオミのスマートフォンに共通の仕様で、慣れると使いやすい。

約5000万画素のメインカメラに加え、ポートレート用補助レンズを搭載。中央に配置された指紋認証センサーと、ロゴ、カメラが一体となっている

 望遠カメラはないが、約5000万画素の高精細さを活かして、10倍までのデジタルズーム撮影も可能だ。10倍まで拡大してしまうとさすがに少し荒くなるが、3~5倍程度なら十分にきれいな写真が楽しめる。メインカメラはF値1.8と明るく、夜景撮影時にも白飛びや黒つぶれがなく、ノイズも抑えられている。日中のスナップ写真も夜景も、背景を適度にボカしてくれるポートレートも、十分に満足のいく仕上がりだと感じた。

作例(タップ/クリックで撮影ファイルを表示)
「写真」モードで風景をスナップ撮影した、自然な色が再現されている
ピンチアウトでデジタル10倍ズームまで拡大して撮影
背景をぼかして撮れる「ポートレート」。ぼけ味を調整しながら撮影できる
50MPの高精細モードで撮影。細部の花びらまでくっきりと写っている
夜景モードで撮影。ノイズが抑えられていて、クリアな写真が撮れた
暖色系の照明による色かぶりもしっかり抑えられている
逆光時にはHDRが働いて、ディテールまでしっかり写せる
豊富なフィルターが選択できるなど。標準の写真編集機能も充実している

 生体認証は背面のセンサーによる指紋認証のほか、フロントカメラを使った顔認証にも対応。どちらでもロックを解除できるので、マスクをしているときは指紋、自宅ではより簡単な顔認証と使い分けられる。このほか、防水、防塵等級はIP5X(直接噴流で有害な影響を受けない)とIPX2(直径12mm以上の物体を侵入させない)をサポート。通信は4Gのみで5Gには対応していない。

 最後に触れておきたいのがバッテリーだ。冒頭にも紹介したように、約5000mAhの大容量バッテリーを搭載している。単に容量が大きいということもあるが、長持ちするよう余計なアプリの終了などを提案してくれる「バッテリーセーバー」機能もあり、電池持ちはかなり良い。もちろん、利用するアプリや頻度にもよるが、筆者が1週間ほど試用した範囲では、充電なしで3日間近く使うことができた。

 一方で充電は、端子がmicro USBということもあり、フル充電までは3時間ほどかかる。

2つの省電力モードを備えている。オンにすればさらに長時間利用が可能

 micro USBなど、少々物足りなさを感じる点もあるものの、大画面、高精細カメラ、大容量バッテリーを搭載しつつ、エントリーモデルとして手軽に手に取れる価格は大きな魅力だ。初めてのスマホやセカンドデバイスとしても導入しやすいだろう。

 「Redmi 12C」と「OCNモバイル」の音声対応SIMをセットで購入した場合、通常価格が1万4520円となる。この時点で十分コスパはいい状況だが、3月28日11時まではセール特価となり1100円で購入できる。スマホの乗り換えを検討している人は、この機会にチェックしてほしい。