特集:ケータイ Watch20周年

【今日は何の日?】2014年3月5日はKDDIが大ゾーン基地局導入を発表した日

2020年4月10日、本誌「ケータイ Watch」は、創刊20周年を迎えることができました。20周年となる2020年度、本誌では、日々「これまでの20年」を振り返ってまいります。

 2014年3月5日は、KDDIが「大ゾーン基地局」を導入した日です。

 大ゾーン基地局は、複数の基地局が使用できなくなるなどの大規模な災害時に稼働する特殊な基地局です。普段から稼働している基地局の場合、数百m~数kmほどのカバー範囲ですが、大ゾーン基地局は半径7km以上をエリア化する能力を持ちます。

設備の一部(KDDI 新宿ビル)

 緊急通報や公的機関の災害時優先電話が優先され、通信速度は最低限に抑えられているとのこと。新宿のKDDIビルをはじめ、東京都には沿岸部に10カ所ほど設置されており、24時間駆動できるバッテリーを備えています。

 東日本大震災からそろそろ10年。あの頃よりも携帯電話は、さらに生活に密接に関るものに変化しました。いつ起きるかわからない災害だからこそこうした設備はありがたいもの。個人レベルでも非常食やバッテリー、避難経路など常に備えておくなどの対策が大事ですね。